走るのが遅くて体育の授業が憂鬱……そんな子どもの悩みを吹き飛ばすために、まずは正しいフォームが身についているか見直してみませんか?速く走れない原因は運動神経が鈍いからだと思われがちですが、じつは正しいフォームを知らないがために本来の力を発揮できていない場合もあるのだそう。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)は、サッカーの指導者として活動しているOコーチのブログ『サカボン』に注目!速く走るために欠かせない5つのポイントについて紹介します。
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目次
「かけっこが苦手な子は内股が多い」と仰るOコーチ。そこで走る前のウォーミングアップでは、内股の改善に効果的なストレッチから始めるとよいそうです。
Oコーチ
両足を肩幅くらいに広げ、つま先が180度になるよう開きます。小さなお子さんはバランスを崩して倒れやすいため、少しずつつま先を開きましょう。
ストレッチで内股を改善することが、速く走るための第一歩です。
速く走るには体のバランス感覚も重要だとOコーチは仰います。バランス感覚が悪いと、上半身がぐらついてしまうため速く走ることが難しいのだとか。
そのため、バランス感覚を養う動きもウォーミングアップに取り入れているそうです。
Oコーチ
足の裏にある親指の付け根のふくらんだ部分を拇指球(ぼしきゅう)と言います。拇指球に重心がかかるようにしてつま先立ちをし、そこから徐々にしゃがみこんでください。
速く走るには、着地したときに拇指球で地面を強く押し返す力が必要です。拇指球の位置を把握し鍛えることで、地面に反発する力を養い、走力アップに繋げていきます。
立った姿勢から走り出す「スタンディングスタート」では、うしろの足に重心がかかっていると出遅れてしまいます。Oコーチ曰く、体を少し前に傾けてから走り出すとスピードに乗りやすいそうです。
スタート時は前の足の膝を軽く曲げて体重を乗せ、背筋は伸ばした状態で前傾姿勢をつくりましょう。
Oコーチ
前傾するときは、前へ出した膝におへそを乗せることをイメージしてみてください。
そのあと全身を使ってヘディングするように一歩目を蹴り出すと、一気にスピードに乗れます!
かけっこが苦手な子は「走っている姿を見られるのが恥ずかしい」「一生懸命になりすぎて力んでしまう」などの理由で、下を向いたまま走ってしまうこともありますよね。
下を向いていると真っすぐ進めないので、走る距離が長くなってしまいます。さらに背中も丸まって足が上がりにくくなるため、遅くなってしまうのです。
Oコーチ
オリンピックの100m走などを見ても分かりますが、スタート時は前傾だった選手もすぐに体を起こしていますよね。走り出したら体を起こし、正面を見て走るようにしましょう。
腕の振り方は、走るうえで重要なポイントだと仰るOコーチ。角度と腕の振り方に、コツがあるそうです。
Oコーチ
肘が伸びていると速く走れないので、90度を意識しましょう。素早くコンパクトに腕を動かせますよ。
また小さい子にありがちなのが、腕を横に振ってしまうことです。前に進む力が分散されてしまうので、脇をしめて前後に振るよう心がけてください。
「速く走るには、太ももをしっかり上げよう」と聞いたことがある人もいるかもしれません。しかしOコーチは、太ももを上げるのではなく膝を前に出すよう心がけたほうが、速く走りやすいと仰います。
さらに着地のときも、膝を意識することがスピードアップに大きく関わるそうです。
Oコーチ
足が着いたときに膝が曲がっていると、地面からの反発が吸収されてしまって推進力になりません。着地する瞬間は、膝が曲がらないように注意しましょう。
速く走るためには、歩幅を大きくすることも大切です。Oコーチ曰く、歩幅をかせぐには足先だけで一歩を大きくするのではなく、おへそを意識して足全体を動かすようにするとよいのだとか。
Oコーチ
「足」というと付け根からをイメージしがちですが、おへそから足が出ているイメージで腰骨を前へ出すようにしてみてください。そうすると歩幅が広くなり、一歩で進める距離が増えます。
小さな子どもだと「腰骨」と聞いてもどこを意識してよいか分かりづらいかもしれません。ママ・パパが腰骨のあたりを触ってあげて正しい位置を一緒に確認しながら、歩幅を広げる練習をしてみましょう。
速く走るためには、上半身と下半身で複数のポイントがあります。そのため一度に身につけようとすると、子どもが混乱してしまうかもしれません。焦らずひとつずつ、ポイントを習得していきましょう。
かけっこを克服しようと思ったら、ぜひOコーチのアドバイスに沿って練習してみてくださいね。
今回、取材にご協力いただいたOコーチのサイト『サカボン』の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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