キッチンに立つママパパを見て「お手伝いする!」と言う子どもの声。頼もしいけれど、2~3歳だと不安のほうが大きいですよね。子どもの好奇心は大事にしてあげたいけれど、キッチンに立たせるのは怖い……そんな悩みを解決してくれるのは、大阪モンテッソーリ幼児教室共同代表の藤田英美さん。今回習い事スクスクは、藤田さんのブログ『モンテッソーリで子育て上手』より、2歳からでもできる料理のお手伝いについて紹介します。
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目次
世の中にはたくさんのおもちゃがあるけれど、子どもはいつだって「本物」が大好きと仰る藤田さん。おままごとより実際に料理するほうがたくさんのことを身につけられると仰います。
藤田さん
子どもが料理で育まれるものには、
・段取り力
・手先の調整力
・五感が磨かれる
・準備や片付けの習慣
・周りの人から感謝される経験
・食べ物や作ってくれる人への感謝の心
などがあります。じつに多様な力が身につくのです。
藤田さん曰く、一部の工程を手伝ってもらうだけでも子どもにとって得るものは大きいそうです。安全な環境が用意できたら、積極的にお手伝いしてもらいましょう!
子どもがキッチンに立つにあたり、まず必要なのが「踏み台」です。高すぎたり低すぎたりすると、作業の手が不安定になってしまいます。必ずキッチンの高さにあった踏み台を用意してあげましょう。
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包丁やキッチンばさみ、ピーラーなども子どもサイズのものを用意するのがおすすめだと仰る藤田さん。刃物は切れ味が悪いとケガの原因になるので、要注意だそうです。
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藤田さん
道具は初めに質のよいものを用意してあげるほうが、結局コスパがよいですよ!
子どもとの料理には、ママパパの心構えが何よりも大切だと仰る藤田さん。心構えをしておくことが、イライラすることなく子どもとの料理を楽しむコツだそうです。
藤田さん
ママパパに必要なことは次の4つです。
①工程を短くする
②作業の説明とやり方を見せるのを同時にしない
③集中して作業しているときは口出ししない
④できばえに文句を言わない
この4つの心構えを守ってくださいね!
枝豆やそら豆のさやむきは、2歳くらいでもできるお手伝いです。豆ごはんやサラダなど、自分でむいた豆を使った料理なら、いつもよりたくさん食べてくれそうですね。
卵のからむきも低年齢から始めやすいお手伝いだと仰る藤田さん。茶色い卵のからだと、むけていることが分かりやすいのでおすすめだそうです。
生卵をパカッと割る作業は、子どもも興味津々!きれいに割れたら、自信もつきますよね。からにヒビを入れるときの力加減やからを開く力など、卵を割る作業には手首の調整力を鍛える効果があるそうです。
藤田さん
ピッチャーからこぼさず水を注げたり、丸が描けるようになったりしたら、卵も割れると思います。挑戦させるときの目安にしてみてくださいね。
パリパリと音がする様子や薄い皮をむくのが楽しい玉ねぎ。真っ白になった玉ねぎを見たら、子どもも達成感を味わえるでしょう。皮を捨てるための袋をあらかじめ用意しておくと、後片付けが簡単です。
ちぎることは子どもが得意な作業です。サラダやスープに使うレタスの準備は、ぜひ子どもにお願いしましょう!
かぼちゃの種をスプーンでくり抜くのも、子どもが楽しめるお手伝いだと仰る藤田さん。実際に、藤田さんの息子さんも2歳のときに夢中になっていたそうです。
藤田さん
スプーンでゆっくり取るのを見せてからやらせてみたら、職人クオリティに仕上がりました!
バターナイフでジャムをぬるのは、道具を使ってできる簡単なお手伝いのひとつ。大人がやれば一瞬で済むことですが、子どもにとっては楽しい活動だと藤田さんは仰います。
藤田さん
子どもは楽しそうですがぬりすぎても困りますよね。私はスプーン1杯ぶんだけ、子どもに渡すようにしていました。
おちゃわんにごはんをよそう、お皿におかずをよそうなど、スプーンやしゃもじを使ってよそうことも手軽にできるお手伝いです。よそう動作は、手首の調整力を高めるのに役立つそうです。
切るお手伝いをお願いするときは、包丁ではなくバターナイフから始めるのがおすすめだと仰る藤田さん。バナナや豆腐など、バターナイフでも切れるような食材で練習すると切る動作が安全に習得できます。
藤田さん
包丁を使う場合は、子どもの手になじんで切れ味がよいものを選んでください。切れない包丁は危険なのでやめましょう!
豆をひいてコーヒーを飲む家庭ならば、豆ひきをお願いするのもおすすめだと藤田さんは仰います。
藤田さん
初めは一緒に押さえてあげないと難しいですが、そのうち一人でできるようになってきます。力いっぱい豆をひくことも子どもにとって楽しい活動です。
最近はさまざまなキッチングッズがあるので、子どもと一緒に道具選びからしてみるのも楽しそうですよね。安全には十分気をつけながら、便利な道具を使っていろいろお願いしてみましょう!
準備のコツをつかめば、子どもの料理は安全に楽しめます。お手伝いできることが増えるとごはん作りの戦力になってもらえるので助かりますよね。
まずは子どもでも取り組みやすいことをまかせて、やりたい気持ちを応援してみてはいかがでしょうか。
今回取材にご協力いただいた、藤田さんの詳細は以下のリンクからご覧ください。
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