近年よく耳にする「食育」。レシピ本や料理教室でも、食育をテーマにしたものは少なくありません。しかし「なんだか難しそう」「大切なのは分かるけれど、どうすればよいか分からない」と、ハードルが高く感じている人もいるのではないでしょうか。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)は、食育コーチ&献立アドバイザーとして活動するミラー瑞穂さんのブログに注目!家庭で食育を実践する方法について紹介します。
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目次
食育には、国内の各省庁によってさまざまな定義があります。たとえば文部科学省は「子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けること」として、学校での食育を推進しています。
(引⽤:文部科学省 学校における食育の推進・学校給食の充実)
給食のメニューに取り入れられる行事食や郷土料理、授業での調理実習や農家、食品工場への社会科見学などは、食育の一環です。
食育は家庭と学校、両方で取り組むのが望ましいとされていますが、学校と同じことを家でするのは難しいですよね。そこで、家ではどのように食育を取り入れたらよいのか、瑞穂さんはブログ内で詳しく解説しています。
瑞穂さんがまずおすすめする食育は、子どもと一緒にスーパーへ行くことです。
瑞穂さん
いまはどんな野菜が旬なのか、このフルーツの名前は何なのか、一緒に買い物をすると子どもは食材に興味を示してくれるはずです。
スーパーでさまざまな食材を見て、フルーツや野菜の名前を覚えたり、生産地を知ったりすることは食への興味に繋がると仰る瑞穂さん。
たとえば包丁で切る前の野菜はどんな形をしているのかなど、会話をしながら売り場を見てみるのも楽しいですよね。
瑞穂さん
買い物に行ったあとは、ママが切った野菜を子どもが炒めたり、調味料の「さしすせそ」を教えたり。思いきって盛り付けを子どもに任せてみるのもよいですね。
「自分でやった!」「お手伝いできた!」という気持ちは、食べる意欲にも繋がります。
家族や友達と会話しながら食べるごはんはおいしいですよね。瑞穂さんは、食卓の場が明るく楽しくなることをいつも心がけているそうです。
瑞穂さん
普段の夕食時には、楽しい会話をするように努めています。今日のできごとを話したり、将来のことを話したり。
忙しい毎日だからこそ、食事の時間は楽しいコミュニケーションの場にしたいもの。この心がけも立派な食育だといえます。
瑞穂さん曰く「いただきます」や「ごちそうさま」の挨拶にはじまり、箸の持ち方やお皿、お茶碗の配置など食事のマナーを教えるのも食育になるそうです。
瑞穂さん
日本では、家族全員が食卓につき「いただきます」と言ってから食べますよね。学校でもみんなで給食の準備をして「いただきます」「ごちそうさま」と言います。
毎日なんとなく言っているかもしれませんが、この言葉は食べ物や作ってくれた人への感謝です。そういった気持ちを忘れずに残さず食べよう、ということも子どもに伝えていけたらと思います。
日常生活のなかで、体によい食べ物と食べ過ぎるとよくないものを教えることも大切だと瑞穂さんは仰います。
瑞穂さん
私たちが子どもの頃、色の濃い野菜には栄養があるとか、魚を食べると頭がよくなるとか、教えてもらいましたよね。同じように、子どもにもわかりやすく伝えてあげましょう。
瑞穂さんが仰るとおり、苦手な食材が出てきたときなど、これを食べると体にどのような効果があるかを説明できれば、子どももがんばって食べられそうですね。
お正月に食べるおせちやお雑煮、ひな祭りに食べるちらし寿司、土用の丑の日に食べるうなぎなど、日本には多くの行事食があります。
なぜお正月におせちを食べるのか、その意味を教え、日本の文化に触れさせることも子どもにとって大切な食育だと言えるでしょう。
瑞穂さんは現在海外で暮らしているため、食を通じてさまざまな文化を知ることも多いそうです。
瑞穂さん
娘がポーランド人のお友達から「プロギー」という食べ物を教わり興味津々だったので、買ってみました。
プロギーは、大きな餃子のような形でポーランドでは国民食とされているほどメジャーな料理です。
子どもの頃から国内外問わず、さまざまな食文化に触れておくと食の世界観や興味を広げられると思います。
園や学校に持っていくお弁当。毎日メニューを考えるのも大変ですよね。瑞穂さんは、食を楽しんでもらうために、思いきってメニューを子どもに決めてもらうのもありだと仰います。
「何を入れてほしい?」と子どもに聞くと、一番好きなメニューが返ってきますよね。そうしたら「野菜はどうする?」「フルーツは?」と、栄養バランスを考えて次々に質問していきましょう。
瑞穂さん
メニューを一緒に考えることで「バランスよく食べることが大切」「このメニューでタンパク質・炭水化物・ビタミンの三大栄養素が摂れているか」という話ができます。
また自分でメニューを決めると、完食してくれる
こともメリットです。子どもは食べる楽しみと完食する喜びを味わえます。
野菜が苦手な子でも、自分で育てたミニトマトやキュウリは食べられた!というケースは多いですよね。瑞穂さんも庭の畑で、ナスや大根、ニンジンなど多くの野菜を育てているそうです。
瑞穂さん
普段は嫌いで食べてくれないトマトも、お庭で収穫しながらだと食べてくれます。野菜はどのように育つのか、食べごろはいつなのかと、成長を楽しんでくれているみたいです。
また、庭で育てる野菜は農薬を使っていないこと、新鮮なものは体によいことなど、食の安全性も教えてあげられるとよいですね。
野菜を収穫するまでにどれほどの時間と労力がかかるかを経験してみると、食べ物への意識が変わるかもしれませんよね。
プランター菜園なら、ベランダなど狭いスペースでも可能です。食への興味を育てるために、子どもの好きな野菜を栽培してみるのもよいですね。
なんとなく難しく感じていた食育も、瑞穂さんがおすすめする方法なら無理なく取り入れられそうですよね。
食育のメリットは、なんといっても心身ともに健康でいられることです。習慣化して損はないので、できることから少しずつ試してみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいた『ミラー瑞穂さん』の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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