夏場のおにぎりは食中毒に要注意!?傷みにくい作り方や具材を管理栄養士が紹介

夏場のおにぎりは食中毒に要注意!?傷みにくい作り方や具材を管理栄養士が紹介

子どもに持たせるお弁当や、お出かけ時のお昼ごはんに欠かせないおにぎり。おいしくて手軽に食べられますが、夏場の持ち歩きが不安になったことはありませんか?とくに小さな子どもは傷みに気付かず食べてしまう可能性があるので、気を付けてあげたいですよね。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)は、管理栄養士で3児の母であるRumiさんのブログに注目!暑い時期でも傷みにくいおにぎりの作り方やおすすめの具材について、紹介します。

習い事スクスク編集部

習い事スクスク編集部

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今回教えてくれた人
Rumi
管理栄養士・3児の母
Rumi
しあわせな暮らしを「食」でつくる家庭料理のアドバイザー。管理栄養士資格を保有しつつも、献立作りと後片付けが大の苦手で、いつもラクすることばかり考えている。ブログ「まごころ365」は、家族のリアルの声をもとに、ありのままの食生活を包み隠さず発信。好きな言葉は「失敗は成功の母」。
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目次

夏場におにぎりを作るときの5つのポイント

①炊きたてのご飯と新鮮な具材を使う

おにぎりに限らず、夏場の食べ物は新しいもの、できたてのものを食べたいですよね。おにぎりは水分とでんぷん質を多く含んでいるので、傷みが早く食中毒も起こりやすいとRumiさんは仰います。

Rumiさん

Rumiさん

ご飯は当日炊いたものを使うのがベストです。具材も新鮮なものを用意しましょう!

しかし朝はご飯を炊く余裕がなく、前日に炊いたご飯でおにぎりを作る方も多いのではないでしょうか。そのような場合は、ご飯を「再加熱」することがポイントです。

Rumiさん

Rumiさん

前日のご飯を使っても、問題はありません。しかしご飯は必ず再加熱して、当日に握りましょう。おにぎりは時間が経つほど菌が繁殖しやすいので、前日ににぎっておくのは厳禁ですよ。

多くの菌を死滅させるには、75℃以上で1分以上加熱することが有効だとRumiさんは仰います。前日に炊いたご飯を使う際は、電子レンジなどでしっかり温め直してからおにぎりを作りましょう。

②ご飯が熱いうちに素早くにぎる

傷みにくいおにぎりを作るには、ご飯が熱いうちに握り終えることも重要だと仰るRumiさん。

Rumiさん

Rumiさん

おにぎりは水分が多く空気に触れやすいため、時間の経過とともに菌が繁殖しやすいのです。

 

にぎっている間に空気中の菌が付着することもあるので、素早くにぎることをおすすめします!

とはいえ、炊きたてのご飯は熱くてにぎるのが大変ですよね。Rumiさんは、ご飯をボウルに移して粗熱を取ってからにぎっているそうです。

目安は、熱めのお茶(60℃程度)くらいの温度だそう。くれぐれも、火傷には十分注意してくださいね。

③素手でにぎらない

ご飯を触るときは、ラップや使い捨て手袋を使うのがおすすめです。いくらきれいに手を洗っていたとしても、菌が付着している可能性はあります。

Rumiさん

Rumiさん

「素手でにぎるからこそ愛情がこもっているんだ!」という気持ちも分かりますが、食べる人がおなかを壊さないようにするのもひとつの愛情表現です。

 

手だけではなく、ボウルやしゃもじなど調理器具の衛生状態も気を付けましょう。必ずよく洗って乾燥させたものを使用してくださいね。

④10℃以下で保存する

おにぎりを作り終えたら、すぐに冷やしましょう。常温のまま置いておくと、菌が繁殖してしまうそうです。

Rumiさん

Rumiさん

食中毒菌である「黄色ブドウ球菌」の繁殖しやすい温度は、35~40℃。温度が10℃以下になれば、繁殖は遅くなります。

 

にぎり終えたら、保冷剤や冷凍庫の金属トレーに置いて急速に冷やし、菌の繁殖を抑えましょう。

さらに、持ち歩くときは保冷剤を入れたバッグにおにぎりを入れると安心です。コンビニやスーパーなどで買ったおにぎりを持ち歩く場合も、保冷バッグに入れておくとよいですね。

⑤抗菌シートを使う

どれだけ対策しても心配な場合、完成したおにぎりに抗菌シートを乗せるのもひとつの方法です。抗菌シートは雑菌の繁殖を抑える加工が施され、100円ショップやドラッグストア、ネットショップなどでも手に入ります。

Rumiさん

Rumiさん

ご飯の温度やにぎり方に気を付けても、100%食中毒を防げるわけではありません。不安なときは市販の抗菌シートをお弁当に乗せ、予防しておくとより安心です。

抗菌シートは食べ物に乗せるだけで菌の繁殖を抑えられるので、食中毒対策のひとつとして家に常備しておくとよいかもしれませんね。

夏場のおにぎりにおすすめの具材

Rumiさん曰く、夏場のおにぎりの具材は「塩気」と「酸味」がポイントだそうです。

 

また、ご飯に混ぜる塩は少し塩辛く感じるくらい濃いめがよいのだとか。寿司酢を混ぜたおにぎりも、殺菌効果が期待できるそうですよ。

Rumiさん

Rumiさん

夏場のおにぎりの具材には、

 

・梅干し
・塩鮭
・焼きたらこ
・こんぶの佃煮

 

などがおすすめです。とくに梅干しは殺菌効果があり、食中毒菌の繁殖の阻止にも役立ちます。

 

中心にひとつ置くのみだとその周辺にしか効果がないため、細かく刻んで全体に行き渡るように混ぜるのがおすすめです。

ご飯は長時間空気に触れると菌が増えやすくなるため、混ぜご飯や炊き込みご飯はなるべく避けたほうがよいとRumiさんは仰います。そのため、梅などをご飯に混ぜ込むときも素早く行うのがよいそうです。

Rumiさん

Rumiさん

ちなみに海苔をあらかじめ巻いておくことは、ご飯の水分を海苔が吸うことになりおにぎりが傷む原因になります。海苔は、食べる直前に巻きましょう。

おにぎりの具材は子どものリクエストで決めることも多いかもしれませんが、夏場は安全性も考慮するのがよいですね。

まとめ

暑い時期でもおにぎりが傷まないようにするには、にぎるときの温度やスピード、具材選びにひと工夫が必要です。普段より少し手間はかかりますが、家族がおいしくおにぎりを食べられるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。

今回ご協力いただいた方

今回、取材にご協力いただいたRumiさんの詳細は以下のリンクからご覧ください。

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