「強い子になってほしい」「礼儀やマナーを身につけてほしい」などの理由で、ママパパたちから注目されている空手。身体能力はもちろん精神的な強さも育めるので、いつの時代になっても人気のある習い事です。そこで今回習い事スクスクでは、空手教室の特徴や習うメリット、教室選びのポイントや気になる月謝などをまとめてみました!お子さんの習い事に空手を考えている親御さんは、参考にしてください。
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目次
空手には、大きく分けて「組手(くみて)」と「形(かた)」の2種目があります。組手は2人1組で対戦し、軽量・中量・重量の3階級で競います。
一方、形には対戦相手がいません。相手がいると想定しながら防御技や攻撃技を組み合わせ、演武として披露します。
形試合では、世界空手連盟が認定した100種類から演武するものを選び、審査員が採点します。形のみを教える空手教室は少なく、組手と形の両方を教える教室がほとんどです。
空手は、5~6歳くらいが習い始める目安です。なかには3歳から始める子もいますが、ケガのリスクや長時間集中できるかなど考えると、少し早いかもしれません。
先生の指導を理解し、体を思うように動かせる小学生くらいになってから始めても遅くはないでしょう。
空手の組手には「寸止め空手」と「フルコンタクト空手」があります。見学前に、どちらに興味があるか子どもに確認しましょう。
・相手に直接打撃を与えない
・学校の授業やインターハイ、オリンピックなどで採用されている
・「松濤館流(しょうとうかんりゅう)」「剛柔流(ごうじゅうりゅう)」「糸東流(しとうりゅう)」「和道流(わどうりゅう)」といった流派がある
・相手と接触し、突きや蹴りで顔面と急所以外に打撃を与える
・「極真会館(きょくしんかいかん)」「士道館(しどうかん)」「正道会館(せいどうかいかん)」「芦原会館(あしはらかいかん)」といった流派がある
どちらの流派も初めは「基本」と「形」の練習に時間をかけます。基本では、形に必要な立ち方・構え・突き・蹴り・払い・受けなどの動作を習得。基本を組み合わせて形を学び、組手の練習へと進みます。
空手教室の月謝の目安は、週1回で5,000円前後です。そのほかにかかる費用としては、入会金やスポーツ保険加入費、会員登録料などがあります。キャンペーン中に入れば、入会金は無料となる教室もあります。
空手教室での保護者の役割は、教室までの送迎や試合の付き添いです。また、入会金や月謝以外に、道着や防具代がかかります。防具は年代や試合によって使えるものが決まっているため、教室に確認してから購入しましょう。
また昇級審査を受ける場合は、7,000~10,000円程度の費用も必要です。一般的に、この費用には賞状代や帯代が含まれています。
初期費用はある程度かかりますが、野球やサッカーと比べると道具の傷みはそこまでひどくないので、買い替える頻度は少ないでしょう。
空手教室では、礼儀を大切にしています。稽古を通じてあいさつや話を聞く姿勢、言葉使いなどを厳しく指導されるため、しっかりした礼儀が身につきます。
そのおかげで空手を習っている子は学校でも大きな声であいさつや返事ができるようになったり、授業中先生の話をよく聞けるようになったりとうれしい効果があるようです。
組手の練習では、相手の攻撃に素早く反応して避けたり攻めたりしなければなりません。このような練習を積み重ねると相手の動きのパターンが読めるようになってきて、徐々に反射神経が養われてきます。
空手で培われた反射神経は、たとえば机から落ちそうなものをキャッチできたりかけっこでスタートの合図と同時にダッシュできたりと、日常生活やほかのスポーツでも発揮されるでしょう。
空手で強くなるためには、厳しい指導を乗り越えられる集中力や忍耐力、向上心が必要です。稽古を重ねるうちに、子どもの内面は着実に鍛えられていきます。
また稽古や試合では、自分の弱さが浮き彫りになることもあるでしょう。そのようなときも自分自身と向き合い、克服しようと努力することでメンタルは強くなるはずです。
空手教室では1人の先生が全員を教えている場合もあれば、複数の先生で教えている場合もあります。
先生の人数に対して子どもが多すぎると、一人ひとりに丁寧な指導をする余裕がないので上達スピードが遅くなるかもしれません。何人の先生で子どもたちを指導しているか、事前に確認しておきましょう。
空手は競技の性質上ケガをする危険があるため、道場内ではある程度の厳しさが必要です。指導がゆるい道場は、そもそも子どもたちのあいさつができていなかったり、入り口の靴が整理されていなかったりします。
適度な厳しさのある道場のほうが子どもたちにとってプラスになるので、入会する前は場内の様子を見ておきましょう。
かつては当たり前だった厳しい指導法も、現代では虐待やパワハラとみなされるようになりました。武道の指導において適度な厳しさは必要ですが「暴力をふるう」「暴言を浴びせる」といった厳しさをもつ指導者は、いまの時代に合いません。
子どもが安心して稽古に励めるよう、見学の際は指導の様子も確認しましょう。
空手の道着は、組手用か形用で生地の厚さやシルエットが異なります。組手用は薄くて細めのシルエット、形用は厚くてゆったりしたシルエットです。
組手と形のどちらでも使えるオールラウンドの道着もあります。オールラウンドの道着は、練習着としても重宝されています。
ミットの種類は、キック用とパンチ用、キックとパンチ両方つかえるミットの3種類です。ミットは、フルコンタクトだけではなく寸止め空手でも使います。
直接打撃を与えない寸止め空手では必要ないと思うかもしれませんが、技の正確性を高めたり間合いを覚えたりするためには、ミットを使った稽古が欠かせないのです。
空手のサポーターは、体の部位に合わせてさまざまな種類があります。手の甲や膝、すね、頭を守る専用のサポーターを装着しましょう。
男の子には下腹部を守るファールカップ、女の子には胸部を守るチェストプロテクターもあります。
空手教室は、子どもの心も体も育んでくれる習い事です。幼少期に武道で培った精神力は、社会に出てからもきっと活かされるでしょう。
道場により指導方針や雰囲気が異なるので、お子さんの性格に合った空手教室を選んであげてください。
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