「ピアノは家での練習が肝心」分かってはいるけれど、そう簡単にはいかないのものですよね。口出しをすれば不機嫌になる、かといってほっとくとなかなか練習しない……。習い始めはモチベーション高く練習していたのに、その気持ちを維持させることは難しいと感じている人も多いのではないでしょうか。そこで今回、習い事スクスクは、小学生塾講師として活躍するえびりんさんのブログ『おうちあそび・まなびLAB』に注目!えびりんさんの実体験より、幼児期のピアノ練習でモチベーションを保つコツについて紹介します。
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目次
そもそも子どもはなぜピアノの練習を嫌がるのか、その理由についてえびりんさんはある3つの特徴を挙げています。
えびりんさん
幼児期の子どもには、
①繰り返しが苦手
②先が見通せない
③遊びが学びになる
といった特徴が見られます。この3つを踏まえて、家での練習方法を工夫してみましょう!
たとえば①の「繰り返しが苦手」に対してえびりんさんが実際にやったのは、練習に「歌」を取り入れること。弾く練習だけにしないことで、子どもに「繰り返し」だと思わせないようにしたそうです。
えびりんさん
ピアノを弾けるようになるには、まずドレミの音階で歌えなければなりません。弾いてつまずく部分はドレミでも歌えていないので、家での練習は歌も歌っていました。
たしかに弾く練習の繰り返しでは、子どもも飽きてしまいますよね。練習に歌をはさむことが、モチベーション維持とピアノの上達に効果があったそうです。
また、②の「先が見通せない」は、たとえば「もうすぐ夕ご飯で、そのあと観たいテレビがあるから先に練習したほうがいいな」などと、考えられないことを意味しています。子どもにここまで考えさせるのは、なかなか難しそうですよね。
えびりんさん
なので、自分から進んで練習してもらうことは期待できないのです……。
そのような子どもの本質を踏まえて、えびりんさんはまずピアノに興味をもってもらうために「笑顔で練習に誘うこと」を心掛けていたのだそう。
③にあるように子どもは「遊びが学びになる」ので、とにかく笑顔で楽しく練習させることが大切だとえびりんさんは仰います。
えびりんさん
モチベーションを維持するためにも、初めは「音楽って楽しいものだ」と思わせることに徹するとよいと思います!
▽こちらの記事でも、ピアノ練習のモチベーションを保つ方法を紹介しています。
とにかく音楽が好きでたまらない状況をつくるのが重要だと仰るえびりんさん。そのために必要な3つのコツをブログ内で紹介しています。
えびりんさんは「幼少期は音楽が好きでたまらなくなるような環境をつくってあげてほしい」と言います。
実際に家では、話題のポップスをはじめ童謡やクラシック、ジャズなどジャンルを問わずさまざまな音楽がかかっているそうです。
えびりんさん
曲の難易度が上がってくると、自分自身でモチベーションをいかに保つかが重要になってきます。そのとき子どものなかに「音楽が好きでたまらない」という気持ちがないと心が折れてしまうのです。
練習の壁にぶつかったときに、音楽が好きだという気持ちがあれば乗り越えられるはず。そのような想いで、コンサートに出かけたりミュージカルを観に行ったりすることもおすすめだとえびりんさんは仰います。
小さいうちは、弾く練習以外にさまざまな音楽に触れる時間も大切にしてあげるとよさそうです。
練習のたびにミスを指摘されたり怒られたりすると、子どものモチベーションは下がるばかりです。
えびりんさんは、できたことに目を向けて具体的に褒めてあげてほしいと仰います。
えびりんさん
「さっきはここでつまずいていたけれど今回は間違えずに弾けたね」と、過去と比較してできるようになったことを具体的に褒めてください。
つまずいていれば「歌ってみようか」「ゆっくり弾いてみようか」と声を掛け、少しでもよくなれば褒める。この繰り返しで子どもの自信を育てていきましょう。
それでもうまくいかない日は、いったん別のことをして気分転換させたり別の日にあらためて練習することも必要だと仰るえびりんさん。
モチベーションを保つためには、無理に練習させず様子を見て休ませることも大切ですね。
ピアノを弾くのに「譜読み」は欠かせません。とはいえ音譜が読めるようになるには、ある程度の訓練と知識が必要です。新しい曲の譜読みが苦手で、モチベーションが下がってしまう子は多いのではないでしょうか。
子どもを譜読みに慣れさせるためにえびりんさんが試したのは、まず音源を聴かせて曲のイメージを子どもにつかんでもらうことだそうです。
えびりんさん
知らない曲より知っている曲のほうが弾きやすいのは、なんとなく理解できると思います。なので、初めにどんな曲なのかイメージできるように、可能な限りまず音源を聴かせるようにしています。
Apple MusicなどのサブスクリプションやYouTubeで検索すれば、だいたいの曲が出てきますよ。
えびりんさんのお子さんの場合、曲のイメージをつかんだあとは、左手を先に譜読みして弾きながら、右手のパートはドレミで歌っていたのだとか。そのあと両手で練習をすると、すんなり弾けたそうです。
新しい曲に挑戦するときは、まず曲を何回も聴いてイメージをふくらませるとそのあとがスムーズかもしれません。
ピアノは弾く練習も大切ですが、幼少期は歌ったり聴いたりする時間をつくることもモチベーション維持に効果がありそうですね。
親も子もピアノが楽しめるように、まずは「弾く」以外の練習も積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回取材にご協力いただいた、えびりんさんの詳細は以下のリンクからご覧ください。
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