小学生になると、学校で毛筆の授業が始まります。道具のお手入れについて、筆は洗っているけれど硯(すずり)は墨をふき取るだけの子も多いのではないでしょうか。洗わないまま使い続けて墨がガチガチに固まってしまった経験は、ママ・パパにもあるかもしれませんね。筆と比べると、硯の正しいお手入れ方法は案外知られていないようです。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)は、兵庫県で書道教室を主宰するはなさんのブログ『書道ペン字ラボ』に注目!硯の正しい洗い方と墨がこびりついた硯のお手入れ方法について紹介します。
※本ページはプロモーションが含まれます
目次
「そもそも硯は洗っていいの?」と思う人もいるかもしれませんが、洗ってOKです!
学校や書道教室で使い終わったら、取り急ぎ書き損じた半紙などを使って硯に残った墨をふき取ります。それから家に持ち帰り、硯を洗いましょう。
はなさん
硯を洗うときに、洗剤は必要ありません。歯ブラシでゴシゴシこするのではなく、柔らかいスポンジなどで優しく洗いましょう。
墨に含まれている膠(にかわ)という成分は、水よりお湯のほうが取れやすいのでお湯で洗うことをおすすめします。
硯の角や縁はとくに墨がたまりやすいので丁寧に洗いましょうと、はなさんは仰います。洗うときは、メラミンスポンジや脱脂綿などを使ってもよいそうです。
はなさん
洗ったあとは乾いた布やティッシュで水分をふき取り、自然乾燥させてください。使い終わったらすぐに洗うのがポイントですよ。
硯の素材は天然の石で作られたもの以外にプラスチック、セラミックなどありますが、お手入れ方法は基本的にどれも同じだとはなさんは仰います。プラスチックやセラミックのものは、石でつくられた硯に比べて多少傷が付きにくく、お手入れも簡単だそうです。
硯の洗い方は分かったものの、すでに墨がこびりついてしまい、普通に洗っただけでは取れない人もいるのではないでしょうか。はなさんの息子さんも、6年間硯を放置していたのだとか……。
そこではなさんは自らの経験を基に、頑固な墨の固まりをきれいに落とす方法をブログ内で紹介しています。
はなさん曰く、ここでのポイントは「人肌くらいのお湯につけること」だそうです。
はなさん
熱湯をかけると硯が割れてしまう恐れがあるので、人肌くらいのお湯を使います。お湯が冷めてきたら、新しいお湯に入れ替えてくださいね。
お湯に浸けると墨は、柔らかくなります。硯を傷つけないように、割りばしなどで優しく墨を取り除きましょう。
はなさん
割りばしでこするとお湯に浸かっていた墨が、ポロポロっと取れます。
スチールたわしなど金属系のものでこすると、硯の表面に傷が付いてしまうので気を付けてくださいね。
あまりにも頑固な墨の固まりの場合、お湯に浸けて墨を取り除く作業を何度も繰り返す必要があります。なかなか墨が落ちなくても無理に削ろうとはせず、根気よく作業を繰り返しましょう。
墨の固まりをすべて取り除いたら、柔らかいスポンジを使ってぬるま湯で丁寧に仕上げ洗いをしましょう。最後に水気をふき取ったら、硯のお手入れ完了です!
筆や硯がしっかりお手入れされていると、字もきれいに書けそうな気がしますよね!道具を長持ちさせるためには、正しいお手入れ方法を知っておく必要があります。
書道の道具に限らず、使ったらきれいな状態に戻す習慣をぜひ身につけておきましょう。
今回、取材にご協力いただいたはなさんの詳細は以下のリンクからご覧ください。
当記事の情報は記事の公開日もしくは最終更新日時点の情報となります