キャンプや登山、川遊びなど自然のなかで思いっきり遊ぶ子どもたちは、とても楽しそうですよね!じつは自然体験は楽しいのみならず、学校では育ちにくい能力の開花につながることを知っていましたか?テレビやゲーム、インターネットがない環境のなかで家族や友達と関わることは、驚くべき効果がたくさんあるのだとか。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)は、親子や子ども向けに自然体験を指導している松崎さんのブログに注目!自然体験で育まれる子どもの能力や得られるメリットについて紹介します。
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目次
かれこれ10年近く野外教育に携わる松崎さん。自然体験で子どもに育まれるものとは何なのか、子ども向けの応募型キャンプツアーを例にブログ内で解説しています。
松崎さん
野外で活動していると、見たことのない木や花を見つけたり、急に雨が降ってきて寒い思いをしたりすることがあります。
たとえば家族で行くキャンプなら、親御さんが木や花の名前を調べてくれたり、上着を用意してくれたりするでしょう。
しかし親と離れて過ごす応募型キャンプの場合は、子どもが自分たちで考えて行動する力が求められます。つまり「探究心」「イマジネーション」「問題解決能力」などが、育つのです。
さらにキャンプでは、初めて会う子たちと数日間過ごすため「コミュニケーション能力」や自分から話しかける「自主性」なども鍛えられるのだとか。キャンプ以外の自然体験でも同じような力が求められる場面は多く、日常生活とは異なる刺激を受けるなかで育まれていきます。
さまざまな能力が育まれる以外にも、自然体験は子どもにとってメリットが多いと松崎さんは語られています。
松崎さんは、以前2泊3日の自然体験教室を運営したとき、参加した子どもの保護者から手紙をもらったそうです。
松崎さん
手紙には「家に帰ってきてから子どもがずっとキャンプの話をしています。そして人前でも意見を言えるようになってきました」と書かれていました。
その子はおとなしい印象でしたが、ほかの子と交流し一緒に寝泊まりしたことをきっかけに何かが少しずつ変わっていったようです。
子どもにとって親元を離れて過ごすことは、一大イベントですよね。さらに初対面の子が多いなかで過ごすとなれば、なおさらです。
知らない環境に思いきって飛び込んだことで、家では見られない新たな一面が出てきたのかもしれませんね。
自然体験では、火起こしや薪割り、魚釣りなど学校ではできない活動がたくさんあります。勉強は苦手だけど火起こしが上手だったり、テントを素早く張れたり、意外な才能を発揮する子が多いそうです。
松崎さん
かつて野外活動ゲームを指導していたとき、近くで学校の先生が見ていたのですが「あの子、学校とは雰囲気が違いますね」と言われました。
学校で見せる姿とは違って意外な子がまとめ役だったり、アイディアマンだったりすることはよくあります。
自然体験のなかで「自分はこれが得意かも」と思えることが見つかれば、自己肯定感も高まりますよ。
自然体験のツアーなどに参加すると、ほかの学校の子どもたちと交流できるので居場所が増えることもメリットだと松崎さんは言われています。
松崎さん
子どもの場合、生活の中心がどうしても「学校」になりがちです。自分が通う学校以外にも友達がいて居場所があると思えば、心のゆとりや精神的な安定につながると思います。
ゲームやSNSなどオンラインの繋がりとは違って、リアルな交流が深められるのも自然体験のよいところですね。
じつは子どもだけでなく親にもメリットがあるという自然体験。いったいどのようなものなのか、松崎さんが親のメリットについてブログ内で解説しています。
自然体験で体をしっかり動かすと、子どもが健康的に育つと松崎さんは伝えています。
松崎さん
体の成長パターンを示した発達データ「スキャモンの発育曲線」でも、幼児期は脳の成長や体の発達に重要な時期です。
運動による刺激は、免疫機能を高めて体を守る働きも強くするとされています。つまりは「小さい頃から体を動かしたほうが、健康に育ちますよ」ということです!
▼スキャモンの発達曲線に触れている記事はこちら
家ならいつでも電気や水が使えますが、自然のなかではそうはいきません。何をするにも普段より手間がかかり、不便な思いをすることも多々あるでしょう。
そのような環境から家に帰ってくると、いままで当たり前だと思っていたことがじつはありがたいことだと気付き、感謝の気持ちが生まれるのだと松崎さんは語られています。
松崎さん
たとえ具体的な感謝の言葉がなくても、子どものなかには「ありがたいな」という気持ちが生まれるでしょう。
自然体験によって体験の幅が広がると視野も広くなり、日々の生活に感謝が生まれやすくなりますよ。
子どもを自然体験ツアーに参加させたら、ママ・パパは家で自分の用事を済ませたりゆっくり休んだりできますよね。
子どもは外で楽しく過ごし、ママ・パパは自分の時間がもてる。親子どちらにもメリットがあります!
もしママ・パパが子どもと一緒に自然体験を楽しもうと思ったら、次の3つのポイントに注意してほしいと松崎さんは伝えています。
松崎さんによると、小学生くらいまではできるだけ多くの体験をさせてあげるのがよいのだそう。体験の幅広さは人生の選択肢を増やすことにもつながり、進路や就職先選びでの視野を広げられるそうです。
松崎さん
いまはYouTubeなどで子どもでも情報を集めやすくなりましたが、それでも大人と比べると情報収集力は劣るでしょう。また子どもは車の運転ができないので、行動範囲にも限界があります。
だからこそ大人が、子どもにさまざまな体験の機会を与えることが大切です。
子どもと自然体験をするときは、川の音や鳥の声、めずらしい植物など大人の気付きを共有することが大切なのだとか。
「この鳴き声はどんな鳥なのか」「この植物の名前は何なのか」など、気付きの共有は子どもの「探求心」を育むのに効果的だと松崎さんは語られています。
松崎さん
大人に質問すれば必ず答えが返ってくると思っている子もいますが、大人がなんでも知っているわけではありません。私も自然のすべてを知っているわけではなく、まだまだ知らないことが山ほどあります。
子どもに質問されたときは一緒に考える、もしくは本人に考えさせると思考力や想像力がつき、親子ともに成長していけるはずです!
楽しい思い出ができるだけではなく、さまざまな力も育まれる自然体験。週末や長期休みには、積極的に取り入れてみたいですよね。
キャンプや登山などは心配な場合、身近な場所を散策したり虫捕りに出かけたりするのも立派な自然体験です。子どもが小さいうちに、ぜひたくさんの自然体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいた松崎さんの詳細は以下のリンクからご覧ください。
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