絵本やおもちゃで散らかった部屋を見ると、思わずため息が出てしまいますよね。何回注意しても片付けられない子どもに、頭を悩ませているママ・パパも多いのではないでしょうか。しかし、あるポイントさえ押さえれば小さな子どもでも片付けはできるのだそうです。今回SUKU×SUKU(スクスク)では、モンテッソーリ教師のあきえ先生のYouTubeから「子どもの片付ける力を育てる方法」について紹介します。
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目次
今回スクスクがご紹介するYouTubeはこちら。
モンテッソーリ教師のあきえ先生は「子どもが自分で片付けられるようになるためには、ママ・パパ側で準備しておく4つのポイントがある」とYouTube内で語っています。
さっそく、それぞれのポイントをチェックしてみましょう!
収納スペースよりおもちゃや絵本が多くなってしまうと、片付けたくても場所がなくて難しいですよね。プレゼントやお下がりなどでいつの間にか増えがちなおもちゃですが、あきえ先生は「数の制限をすること」がまず大切だとおっしゃいます。
あきえ先生
子どもはまだ意志力が育っていないため、たくさんの物を扱いきれないものです。物が多すぎるとどこに何を片付けてよいのか、どれから片付けてよいのか分かりません。
年齢が低ければ低いほど、物の数は制限しましょう!
あきえ先生曰く、年齢が上がってきたら徐々に数を増やしていくとよいのだそうです。ただし増やす場合も、子どもが扱いきれる数が前提であり、どこに何があってどこに片づければよいのか、把握しきれるようにするのがポイントなのだとか。
もし現在おもちゃが家にあふれているのであれば、子どもがよく遊んでいる物だけを厳選して、それ以外は思いきって断捨離するのもよいかもしれませんね。
子どもが自ら片付けられるようにするには、子どもの手が届くところでしまう場所を決めてあげることが必要だとあきえ先生は語ります。おもちゃ箱にすべての物が詰め込まれている状態ではなく、一つひとつの物や道具がどこに置くべきものなのかが明確であることが重要なのだそうです。
あきえ先生
物それぞれの住所をはっきりさせましょう。これはここの棚に置く、などと明確にすることで子どもはどこに戻したらよいのか分かりやすくなりますよ。
そして決まった場所におもちゃを戻す動作を繰り返すことで、片付けがどういうものなのかを認識し、学べるのです。
片付けがどういうものなのかを理解すれば、ママ・パパから「片付けようね」と言われたときに「これはここに置くんだ」ということも自分で分かります。
それぞれの片付け場所を決めるとたくさんの物は置けないため、必然的に物の数は減ってくるとあきえ先生はおっしゃいます。
収納スペース以上におもちゃを増やさない、と決めれば家の中がゴチャゴチャしてしまうのも防げますね。
あきえ先生曰く「おもちゃをひとつ使ったら、戻してから新しいもの使おうね」というルールを決めるのがよいのだそう。
そうは言っても子どもが次から次へとおもちゃを出してきて、足の踏み場がなくなってしまうときは、ある声かけが有効なのだとか。
あきえ先生
「このおもちゃはもうおしまいならあの棚に戻してきて」などと片付けを誘導し、それから「新しいおもちゃどうぞ」と促していきます。
ただし年齢が上がってくると、大人もつきっきりで見ているわけにはいきませんよね。そのようなときは、ぜひ行動の区切りでリセットしてみてください!
ここであきえ先生が言う行動の区切りとは、登園や登校前、食事前、お風呂に入る前などを指します。行動の区切りで、自分が使っていた物をすべて片付ける「リセットの習慣」をつけていくのがおすすめなのだそう。
もし行動の区切りでも片付けることが難しい場合、寝る前には必ず片付けるように促すのがおすすめだとあきえ先生はおっしゃいます。「1日が終わる前にはリセットする」これを毎日繰り返して習慣になってくれたら、ママ・パパもうれしいですよね。
最後のポイントは「子どもに声をかけるだけではなく、大人も一緒に動くこと」だそうです。「早く片付けてね!」という言葉が子どもに響かないのは、よくありますよね。年齢が低ければ低いほど、声かけだけでは動けないと、あきえ先生はYouTube内で語ります。
あきえ先生
声かけしてもできないのは「どうやって片付けたらよいか分からない」「分かっているけれど、片付けたくないからできない」という2つの理由があります。
そのような場合、どのように片付けるのか、そもそも片付けるってどうすることなのかを大人がやって見せるのが重要です。
「ここにこういう風に戻してね」と伝えながらゆっくりやってみせます。それでも全然見ていなかったり、説明している間にどこかに行ってしまったりすることもあるかもしれませんが、その姿を見て子どもは吸収していますよ。
一見、見ていないように思えても子どもは意外とよく見ていて自分のものにしていると、あきえ先生はおっしゃいます。物を丁寧に扱い、片付ける動作を一緒に行うことで子どもは少しずつ片付ける力を身につけていくそうです。
ただし、子どもの年齢が上がってくると「片付け方は分かっているはずなのになんでできないの?」とイライラしてしまうこともありますよね。「もうできるでしょ」「自分でやりなさい」と突き放したくなることもあるかもしれませんが、ぜひ力を貸してあげてほしいとあきえ先生は語ります。
あきえ先生
全部を手伝ってあげる必要はありませんが「ここは手伝うね」などと部分的に力を貸してあげてください。そうやって大人の力を借りながら、子どもは少しずつ自分で片付けられるようになりますよ。
子どもにはいつも「早く片付けしなさい!」と言っていますが、実際ママ・パパ自身はどうでしょうか。
自分はどうかな?と我が身を振り返ってみると意外と片付けられていないこともありますよね。
あきえ先生
細かいところを見てみると、私たち大人もできていない部分があると思います。そして子どもは大人のできていないところもよく見ているのです。
子どもは大人の姿を見て、日々学んでいます。大人が自分自身の行動に気を付けていくことで、間接的に片付けがどういうものなのかを子どもに伝えられますよ。
子どもには日常的に注意しているけれど、じつは自分も片付けが苦手というママ・パパも多いのではないでしょうか。今回紹介した4つのポイントの中でも「物の数を制限する」「物の片付け場所を決める」のは大人でも有効です。
家の中をすっきり保つために、子どもだけでなく大人も試す価値がありそうですね。
子どもが自ら片付けられるようにするには、片付けしやすい環境作りも必要です。まずはおもちゃや絵本をしまう位置を決めて、収まる量に調整することから始めてみるのもよいかもしれません。
小さいうちに片付けの習慣が身につけば、きれいな部屋は気持ちがよいという感覚が育ち、大人になってからも役立ちます。毎日のルーティンに片付けをうまく取り入れて、ぜひ親子で取り組んでみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいたモンテッソーリ教師あきえ先生の詳細、著書『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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