大人になると、ビジネスシーンにおいて「企画力」や「発想力」を求められる機会があります。持って生まれた能力やセンスが大きいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、じつは子どものときから「企画力」は磨けるのだそう。そこでSUKU×SUKU(スクスク)が紹介するのは、東京都荒川区にあるプログラミング教室『イフキッズアカデミー』 のブログ。プログラミングを通じて企画力を育む方法について紹介します。
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目次
企画力とは、問題に対して解決案を見いだし、目標を達成させる力のことを言います。ビジネスシーンではとくに重要とされる能力です。
もしかしたら仕事で企画力を求められ、日々奮闘しているママ・パパもいるかもしれませんね。企画力があると、問題に対する解決策がいくつも浮かぶので、スムーズに乗り越えられます。
ただ学校の授業で企画力が身につくことは少ないため、大人になってから実践で学んでいる人が多いのではないでしょうか。しかし「ある方法」を使えば、子どものうちから企画力を磨くことは可能なのだそうです。
たとえばプログラミングでゲームを作る場合「自分が作りたいゲームをPC上で完成させる力」が、企画力です。
プログラミング教室ではこのような場合、まずアイディアをすべて紙に書き出してまとめるのだそう。池上先生曰く、この作業をプログラミング用語で「設計」と呼ぶそうです。
池上先生
プログラミングの設計には「外部設計」と「内部設計」があります。
順番としては、外部設計の後に内部設計を行います。
ある程度プログラミングに慣れてくると、子どもたちでも「外部設計」と「内部設計」はできるのだと池上先生はおっしゃいます。
池上先生
子どもたちが作る外部設計とは、ゲームを作る場合は「どんなゲームを作ろうかな?」と考えることです。
まずは、「ボスを次々に倒していくゲームにしよう」「敵のキャラクターはこんな感じにしよう」など、ゲームのストーリーや登場人物を決めるのが外部設計だそうです。
外部設計でゲームに盛り込みたい内容をすべて決めたら、次は内部設計に取りかかるのだと、池上先生はおっしゃいます。
池上先生
外部設計で考えたとおりに作品を作るために「どうやってプログラムすればよいかな?」と考えることが内部設計です。
内部設計ではプログラミングの知識をフル稼働させて、以下のような項目を挙げていくのだそうです。
・上下左右キーを押すとキャラクターが動く
・スペースキーを推すと攻撃する
・キーを長押しすると必殺技が出る
・残りHPを計算するための変数が必要
池上先生曰く、この外部設計と内部設計を決めるうえで大切なことは、頭の中で考えて終わるのではなく「案をすべて紙に書き出すこと」だそうです。
池上先生
ある程度プログラミングに慣れてきたお子さんには、
「自分の作りたいもの」を紙に書いてみることをおすすめしています。
頭の中で考えていることを書き出しているうちに「こういうアイディアはどうかな?」とか「これはないほうがよいかも」など、気づくことができるのです。
頭の中で考えたままだと「どんな雰囲気のゲームにしようか」「どのキーを押して動くようにしようか」など、ストーリーと仕組みを一緒に考えてしまいますよね。
そうなると混乱しやすいのと同時に、新しいアイディアも生まれにくくなってしまうのだと、池上先生はおっしゃいます。
池上先生
「外部設計」と「内部設計」を同時に行なうと、考えが分散されてしまいます。
それを防ぐために、頭の中にあるアイディアを一度書き出す作業はとても大事なのです。
さらにアイディアを可視化することで新しい気づきが生まれる、と池上先生。この気づきが「企画力」の向上につながるのだそうです。
池上先生
プログラマーに限らず「自分の考えていることを書き出してまとめる」という技能は将来どんな仕事でも必要になる技能です。
書き出すことに慣れていないお子さんには、大人が話を聞いてあげて、代わりに書き出してあげるのもよいと思います。自分で書き出しやすいように枠を書いてあげてもよいですね。
たとえば、悩みごとを紙に書き出してみたら頭のモヤモヤが整理されたり、解決法が浮かんだりした経験はありませんか?書き出すことが習慣化できれば、企画力が磨かれるのはもちろん、将来壁にぶつかったときにも役に立つかもしれません。
たとえば工作で作ってみたいものを考えて、必要な材料や工程を書き出してみたり、食べてみたい料理やお菓子を想像してレシピを書いてみたり、頭の中にあるものを外に出す練習は、プログラミングに限らず日常生活でもできそうですよね。
まずは好きなこと・やりたいことを紙に書き出す練習から始めてみてはいかがでしょうか?子どもだけではなく、ママ・パパも一緒にやってみると楽しいかもしれませんよ!
今回、取材にご協力いただいたプログラミング教室『イフキッズアカデミー』 の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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