プログラミングはこれからの時代に必要なのでは?と思い、子どもに習わせたいママ・パパは多いのではないでしょうか。PCを触ったり、ゲームやアプリで遊ぶのが好きなお子さんには、とくに人気がある習い事です。
最近では教室も増えつつあるプログラミングですが、じつは習得する目的を間違えると、せっかく学んでも意味がないものになりかねないのだそう。SUKU×SUKU(スクスク)では、探求型プログラミング教室『アルスクール』のブログから「プログラミング学習の本質」について、紹介します。
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目次
子どもがいる20~50代の保護者を対象とした、2020年のイー・ラーニング研究所の調査によると、プログラミングは子どもに習わせたい習い事の第二位です。第一位の英会話とは僅差であり、三位以下の習い事を大きく引き離しています。
さらに、同調査において「2019年に保護者間で話題になった習い事」では、プログラミングが第一位でした。(出典:イー・ラーニング研究所調べ「年末年始の習い事アンケート」)
なぜ、いまプログラミングがこれほどまでに流行っているのでしょうか。その理由について、アルスクール校長の村野さんはこうおっしゃいます。
村野さん
教室に通わせている保護者のみなさんの思いは「プログラミングがこれから必要だから」が強いと思います。一方で、プログラミング教室側はそこを強く押し出してはいません。なぜかというと
・プログラミングはそこまでみんなに必要ではないから
・もっと大きくなってからでもいいから
です。
プログラミング教室を運営される方がこのようにおっしゃるのは、意外だと感じるママ・パパもいるかもしれません。村野さんは長年プログラミングに携わってきたからこそ、そのように感じる理由があるようです。
小学生のうちからプログラミングを徹底してやったほうがいいとは言えない、と語る村野さん。プログラミング教室を運営する人やエンジニアのなかには、そう実感している人も多いそうです。
「プログラミングがみんなに必須ではない」と感じる理由について、村野さんはこのように語ります。
村野さん
プログラミングができる=なんでも作れる、ではありません。プログラミングは、テクノロジー(IT)の中のほんの一部にすぎないからです。
もちろんプログラミングが好きで興味のある子は、スクールでも全力で応援しています!と村野さん。ただしプログラミングを突き詰めることは、これからの時代においてみんなに必要なわけではない、ともおっしゃっています。
プログラミングを学ぶうえで大切なのは「習得の目的を見誤らないこと」だと、村野さんはブログで語ります。
村野さん
プログラミングの習得そのものが目的になると、大人の指示に従い、テクニックを暗記して何となく使えるだけになりかねません。
そういった学習方法では「テクノロジーを理解して使いこなせる人」ではなく、「単に指示されたものを作るだけの人」になってしまいます。
村野さん曰く、プログラミングが好きなお子さんでも情報処理の方法や、コンピューター関連の科学技術といった「テクノロジー」を理解しながら進まないと、いつか行き詰まってしまうそうです。テクノロジーを理解するためには、
・コンピューターは何が得意で何が苦手か
・障害のリスクや不具合をどう考慮するか
・効率の良い計算をコンピューターにさせるためには、どんな方法が必要か
など、コンピューターのことを理解して、問題を解決していく思考力が必要なのだとか。この思考力を鍛えると、どんどんテクノロジーに強くなれるそうです。
では、そのためには具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか。
テクノロジーに強くなりプログラミングを楽しむためには、5つのことが大切だと村野さんはおっしゃいます。
PCなどのデジタル機器で早いうちから遊んでいると、センスが身につくと村野さんはおっしゃいます。スマホの操作なども子どもは覚えるのが早いですよね。小さいうちからデジタル機器に慣れておくことで、操作する感覚が分かるそうです。
村野さん
スーパーエンジニアは、小さいときにコンピューターや機械で遊びまくっていた人が多いそうです。
コンピューターがどうやって動いているのか、感覚的につかむことが大切だと村野さん。そもそもプログラミングとはコンピューターに指示を出すことなので、コンピューターの仕組みを把握していることが大切なのだそうです。
村野さん
「コンピューターってこう動くんだ」「これは苦手なんだ」というような感覚を意識して学ぶといいですよ。
プログラミングは工夫次第でいくらでもおもしろくなるため、自分でいろいろと試すことが大切だと村野さんはおっしゃいます。ときには子どもの使い方を見て、その発想力に村野さんが驚かされることもあるそうです。
どんどん進化するテクノロジーの世界。村野さんがおっしゃるには、そこに興味を持ち続けて、学びを止めないことが大切なのだとか。
村野さん
テクノロジーに強い人は、「もっと学んでいろんなことがやりたい!」という気持ちが強く、学び続けています。
村野さん曰く、子どもにはテクノロジーに敏感な時期があるのだそう。個人差はあるものの、だいたい8~9歳前後なのだとか。
その時期にプログラミングや電子工作に触れていると、テクノロジーに対する理解が急速に進むそうです。プログラミングを習い始めるひとつの目安として、覚えておきたいですね。
プログラミングを暗記するように習得してしまうと、学習効果が薄く、プログラミング自体を嫌いになってしまう可能性もあると村野さんはおっしゃいます。プログラミングとは凝り固まったシステムではなく、創意工夫次第で可能性が広がるものだと知っておくと、お子さんの探求心や創造力も刺激され、意味のある学びになりそうですよね。
プログラミング学習の目的を意識して、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいた『探求型プログラミング教室アルスクール』の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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