「そろばんの授業っていまもあるの?」と思っているママ・パパはいませんか?文部科学省の小学校学習指導要領では、小学3年生と4年生の算数でそろばんを学ぶことになっています。じつはいざ授業を受けるときになって、左利きの子がどちらの手でそろばんをはじいたらよいのかわからず、戸惑ってしまうケースがあるそうです。そこでSUKU×SUKU(スクスク)では、そろばん塾ピコ講師 平山先生のブログから「左利きでのそろばんのやり方」について、紹介します。
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目次
子どもが左利きの場合、やはり利き手である左手でそろばんをはじくのがやりやすいのでは?と思いますよね。じつは平山先生曰く、左利きの場合でも右利きの子と同じように、右手でそろばんをはじくのがよいのだそうです。
利き手と反対の手を使うため、子どもがうまくできないのではないかと心配になるママ・パパもいるかもしれません。
しかしそろばんにおいて、利き手はあまり気にする必要がないそうです。その理由について、平山先生はブログ内でこのように語ります。
平山先生
そろばんをはじく指は、字を書くように指の力を絶妙にコントロールすることがあまりないのです。
むしろどう指を動かすか瞬時に判断するほうが重要なので、利き手かどうかはそこまで影響がないのだと思います。
文字を書いたり、はさみなどの道具を使ったりする場合は、利き手を使わないと難しいですよね。そのような動作と比べると、そろばんをはじくこと自体は、あまり力を必要としないのだとか。
よって、利き手と反対の手でもそこまで違和感はないようです。
右手でのそろばんは難しくないとはいえ、左利きの子のなかには、右手を使う動作に対して、抵抗がある子もいるでしょう。平山先生もこれまでに、そろばんを左手ではじいてもよいか聞かれたことがあるそうです。
しかし以下のような理由で、左手でそろばんをはじくことはおすすめできないのだとおっしゃいます。
平山先生
そろばんは左側の大きい桁から珠をはじいていきます。そのため左手ではじくと、小さい桁に移ったときに、そろばんの珠を手で隠してしまいます。
また左手でのそろばんは、そもそも指使いが難しく、講師が指導しづらいのと同時に、子どもたちも理解しにくいのです。
そろばんはスピードも重要です。せっかく回答をはじき出しても珠が手で隠れてしまうことで、筆記の遅れやミスなどに繋がる可能性もあります。
初めのうちは、右手ではじけるようになるまで時間がかかるかもしれません。しかし効率よく計算してレベルアップするためには、右手で習得しておくのがよさそうですね。
右手での習得がよいと分かっても、やはり利き手が使えないとそろばんへのハードルは高いと感じるママ・パパもいるのではないでしょうか。
じつは左手で文字を書き、右手でそろばんをはじけることは、左利きの子どもにとって大きな強みになるそうです。
平山先生
主観ではありますが、左利きの子のそろばんは両手が使えるため、メリットがいくつかあります。
・計算が終わってから答えを書くまでの動きがスムーズ
・暗算の際は、右手で計算しながら左手で回答を書けるようになることも!
・両手で珠をはじく「段位」まで進むと、利き手である左手も使えるためスピーディーな計算に繋がりやすい
左利きならではのメリットがこれだけあると、ママ・パパも安心して子どもに習わせることができますよね。さらに、これらのメリットに対してデメリットはとくに見当たらないのだと、平山先生はおっしゃいます。
平山先生
デメリットは、0.何秒単位を争う競技や、伝票算の十段などを目指す場合は不利になることもあるかもしれません。あとは左利きであるが故に保護者の方が心配になること(実際にはあまり影響なし)くらいです。
メリット3つに対して、デメリット1つ。これは左手は不利どころか、有利なのではないでしょうか。
平山先生曰く、そろばんを習得するにあたって、利き手よりも重要なことはたくさんあるのだそう。左利きならではのメリットに目を向ければ、そろばんに対する不安はなくなりそうですね。
これまで20~30人ほどの左利きの生徒を指導してきた平山先生。左利きであるが故に不利であることは、まったくなかったとおっしゃいます。そろばんにおいて左利きであることは、心配無用だそうです。
そろばんの習得は、計算力・集中力・忍耐力・判断力などさまざま力が身につくため、お子さんにとってもプラスになります。もし左利きであっても、気にせず学ばせてみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいた『そろばん塾ピコ』の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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