数十年の歴史があり、子どもの習い事の定番とも言えるスイミング。今も昔も人気である理由は一体何なのでしょうか?そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)は、実際にスイミングを習わせているママパパの声からスイミングを選んだ理由とそのメリットをまとめてみました。また月謝やレッスンの特徴、昔はなかった便利グッズなどについても紹介します!
ダンスやプログラミングなど習い事が多様化している昨今ですが、そんななかでもスイミングは変わらず高い人気を誇っています。
スクスクが0~12歳の子どもをもつ保護者を対象に行ったアンケートでも、スイミングは習わせている人が一番多い習い事でした。習っている子どもの年齢も1~12歳と幅広く、とくに7~9歳の小学生が大きな割合を占めています。
今も昔も人気が揺るぎないスイミング、親御さんたちはどのような理由でスイミングを習わせることに決めたのでしょうか。
スイミングを習わせた理由として多く上がったのが「最低限は泳げるようになってほしいから」というもの。
たしかに水泳は小学校でも授業として行われますし、海や川などで遊ぶことを考えても泳げるようになっていたほうが安心ですよね。泳ぎ方を教えるにはプールが必要で家庭内では難しいため、スイミング教室で習わせるしかありません。人気が高い分、教室数も多く、近所で教室を探しやすいというのも理由の一つであるようです。
また、なかには「体を強くするため」や「肺を丈夫にしたかったから」という理由もありました。たしかにスイミングを習うと体や呼吸器が強くなるというのはよく聞く話です。
そのような点も含め、ここからスイミングを習うメリットについて紹介していきます。
まず、スイミングは全身運動です。水の抵抗があるので、プールの中で動くだけで全身の筋力が鍛えられます。泳げない子どもでも、水中を歩くだけでトレーニングになるそうです。全身がバランスよく鍛えられることで、運動神経がよくなると言われています。
また、筋肉量が増えれば基礎代謝が上がり、体温が上がります。体温が上がると免疫力がUPし、風邪などに負けない強い体になるのです。
さらに、安定して泳ぐためには正しい姿勢が求められるため、猫背の改善などにも効果的だそうですよ。
次に喘息への影響ですが、まず「プール」という場所は喘息を抱える子どもにとって非常に運動しやすい環境と言えます。喘息の発作は乾燥やほこりなどで起こりやすいものですが、プールは湿度も保たれており、ほこりが立つこともないためです。
泳ぐ際は口呼吸ではなく鼻呼吸がメインとなるため、気管が乾燥することもありません。またスイミングでは規則正しい深い呼吸が必要なため、それを繰り返すことで呼吸筋が強くなり肺活量などもアップするようです。
スイミングで「肺が強くなる」「喘息の発作が少なくなる」といった効果があるのはこういった理由だったのですね。
前述の保護者のアンケートからも分かるとおり、スイミングは非常に年齢の幅が大きな習い事です。スイミングには年齢ごとに下記のような3つの段階があります。
①幼児期:水慣れ(水に触れることに慣れる、顔を水に付けられるようになる)
②小学生:4泳法の習得(クロール、背泳ぎ、バタフライ、平泳ぎができるようになる)
③中高生以上:選手としてタイム向上を目指す
幼児期の水慣れから始めるとその後がスムーズに進むといった声もありますが、付き添いなどの負担も大きいため小学校1年生か年長さんくらいからスイミングを始めるお子さんが多いようです。
スイミングでもっとも低年齢のコースがベビースイミング。教室にもよりますが、生後6カ月くらいから通わせられることが多いです。
ベビースイミングには「親子で運動することでリフレッシュできる」「早い段階で水慣れしておくことで次の段階に進みやすい」といった利点があります。
ただしベビースイミングで水慣れしていたとしても、母子分離の幼児スイミングに切り替わる段階で怖くなってしまう子は少なくありません。親の意思で通うベビースイミングと、子どもの意思が必要な幼児以降のスイミングは切り離して考えたほうがよいでしょう。
また運動神経について考えてみると、人の神経の発達が8割完了する4歳までに始めておくのがよいと言えます。とはいえ、子どもが興味を持たないと始まりません。まずは短期の体験教室などから始めて、スイミングの楽しさを知るところから始めてみましょう。
スイミングの大きな魅力の一つとして、送迎バスがあります。習っている子どもの数が非常に多いため、スイミング教室は送迎バスがあるのが一般的です。
共働きが多い昨今、習い事の送迎は親にとってはかなりの負担なため「小学生以降だと送迎が必要ないからスイミングにした」というような声も聞かれます。しかし、以下のような想定外の理由で送迎バスが使えなかったという声も少なくありません。
・小学校1年生からスイミングを習わせたが、最初は着替えが一人でできず付き添うしかなかった
・平日はバスに乗る子どもが多すぎて入れないので、土日に通うことになった
・学年が上がり6時間の日が増えるとバスに間に合わなくなった
・バス内では子どもがかなり密集しているため、コロナ禍が終わるまでは送迎する
着替えなどの問題は家で練習させるなどの対策がとれますが、そもそもバスコースが定員オーバーということもあります。スイミング教室に入会する際は、バスコースの定員や感染対策についてもしっかり確認しておく必要がありそうですね。
スクスクが行ったアンケートによるとスイミングの月謝平均は6,776円でした。
プールという大型施設を維持しなければならず、安全のために人員を減らすことも避けられないスイミングは、月謝が3,000円前後の習字やサッカーなどと比べると少し高い傾向にあります。
とはいえ前述のように送迎バスの料金が含まれていたり、なかには「日曜日にプールが自由に使える」「曜日振替が自由にできる」といった教室もあるため、あまりスイミングに対して「高い」と感じている親御さんは多くはないようです。
昔からある習い事の代表格とも言えるスイミングですが、昔と比べると必要なものがいろいろと増えている印象です。
スイミング教室指定の水着や水泳帽の他にも、必要なものやあったら便利なものがあります。今回はそのなかでも持っておいたほうがよい3つのグッズを紹介します。
昔は「目が悪い子以外着用禁止」なんて言われることも多かったゴーグルですが、いまやスイミングに通うほとんどの子どもがゴーグルを持ってきていると言います。
水の中で視界を確保できるのはもちろんですが、じつは感染症予防にも役立つことをご存じでしょうか。
眼球は口や鼻などと同じ粘膜のため、目から入ってきた菌やウイルスによって感染症にかかることも十分にありえます。結膜炎などの眼病だけではなく、プール熱などの予防にもゴーグルは効果的なのです。
このような理由から小学校の授業でも「ゴーグル着用可能」という学校は増えています。それほど高いものではなく、子どもでも着けやすいものや度入りのものもあるため、スイミングを習うことが決まったらぜひ購入しておいてください。曇り止めのクリームもご用意を忘れずに。
小学校の水泳の授業は夏しかありませんが、スイミング教室はもちろん冬にもあります。
プール自体は温水であったり、暖房が強めにきかせてあったりして寒さを感じることはあまりないかもしれませんが、一歩外に出ると濡れた体は想像以上に冷えるものです。
とくに冷えるのがプールで濡れた髪の毛。
教室によってはドライヤーが置いてありますが、置いていない教室や置いてあっても台数が少なく順番を待つ場合もあります。そんなときにおすすめなのがタオルキャップ。濡れた髪を包み込んで乾くのを早めるとともに、寒い頭の防寒具としても使えます。
昔はなかったタオルキャップですが、近頃はもはや必需品。プールの送迎バスではぴょんと尖ったタオルキャップを被った子どもたちだらけです。可愛らしいデザインのものが多いので、子どもも嫌がらずに付けてくれそうですね。
小学校には持っていくけど、スイミング教室に持っていくことは少なかったラップタオル。学校と違い男女で区切られた更衣室があるため「着替えで隠す必要はないのでは」と思われがちですが、小学校中学年を過ぎると同性異性問わず、体を見られたくない子どもは少なくありません。
またぱっと被れば、両手も使えて胴体を温められるので冷え防止にも役立ちます。低学年だと着替えを準備するのにもたついて体が冷えてしまうことがあるため、さっと被れて温かいラップタオルは非常に便利です。
なお、ラップタオルは男女の水着の構造によって必要な長さが異なります。長すぎるとつまずいて転倒する恐れなどもあるため、子どもの身長・性別に合わせて選びましょう。
ここまで、スイミングを習うメリットや、月謝、必要なグッズについてご紹介しました。今も昔も定番な習い事であるスイミング。成長期の体によい影響が多くあることや送迎の負担が小さいことなど、さまざまな魅力がありました。スイミング教室の多くは長期休み中に短期教室をやっていますので、ぜひ気になった方は体験してみてくださいね。