人気の習い事として常に上位にあがるピアノ。いざ習い始めるとなると「練習に下の子を連れて行っていいの?」「家にピアノがないとダメ?」など疑問が出てくるママ・パパも多いようです。そこでSUKU×SUKU(スクスク)では、ヤマハ音楽教室にて講師を務めるマキノ先生のブログ『ピアノのせんせい』に注目!
ピアノを習うときに抱きやすい4つのお悩みや疑問について、現役で活動する先生のアドバイスを紹介します。
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目次
幼児のピアノ教室は、レッスン中に保護者の付き添いを要するものがほとんどです。上の子だけピアノを習わせたいけれど、下の子も一緒に連れて行っていいのかな……と悩むママ・パパもいるのではないでしょうか。
とくに下の子がイヤイヤ期の場合は、レッスン中に暴れたり泣きだしたりしたらどうしよう、と不安になってしまいますよね。しかしマキノ先生は「下の子を連れてきても大丈夫!」とご自身のブログで語っています。
マキノ先生
心配される親御さんもいますが、一緒に来ていただいて大丈夫です!ヤマハ音楽教室の幼児科では、下のお子さんも一緒に来られる方は、たくさんいますよ。
ただ幼児科のレッスンでは「聴く」ことを大切にしているため、下のお子さんが泣いてしまったりしたときは、一度部屋の外に出ていただき、落ち着いてから戻ってきてもらえたら助かります。
またヤマハ以外の音楽教室では、保護者の付き添いがない教室もあるので、事前に確認しておくとよいかと思います。
とは言え、泣きだした下の子を連れて外に出ている間、上の子のフォローはどうしたらよいか気になりますよね。その間は、先生が上の子をしっかり見てくれるそうです。
マキノ先生
親御さん自身もレッスンを楽しんでいただけるよう、遠慮なく講師を頼ってもらえたらと思います。
マキノ先生曰く、自分に音楽経験がないことで、子どもの練習をサポートできるか不安に思うママ・パパは多いそう。もし親御さんに音楽経験がなくても、子どもの上達に影響はない、と先生はおっしゃいます。
マキノ先生
幼児科の宿題は、復習のみで予習は必要ありません。親御さんは「教える」のではなく、レッスンでしたことをお子さんが思い出せるような「言葉かけ」をしてもらえると助かります。
ピアノを教えるのは先生にまかせてOK!ママ・パパの役割は、家で復習するときにレッスン内容を振り返るような「言葉かけ」をすることだそうです。それなら音楽経験がなくても、練習のサポートができそうですよね!
マキノ先生
「一緒に歌ってみようか?」「先生はどんなふうに弾いてと言ってたかな?」など、お子さんがレッスンを思い出すような言葉をかけてあげてくださいね。
ピアノを習い始めのときは、家に楽器がなかったり、キーボードしか持っていなかったりする家庭もあるでしょう。ピアノは家での練習が欠かせないため、家に楽器は必須だそうです。
また、キーボードでの上達には限界があるとマキノ先生はおっしゃいます。
マキノ先生
ピアノやエレクトーンとキーボードでは、鍵盤タッチや表現力などがかなり違うため、上達には差が出ます。最近ではタッチの強さで音の大きさが変わるキーボードもありますが、ピアノに比べると表現できる幅は狭くなります。
とは言え、習い始めからピアノやエレクトーンを買ってすぐに飽きてしまったらどうしよう……と不安になりますよね。キーボードからピアノやエレクトーンに切り替えるタイミングは、幼児科入会から半年後くらいだとマキノ先生は語ります。
マキノ先生
幼児科のレッスンでは、半年経つと両手で弾き始めます。両手で弾く曲のほとんどは、右手がメロディ、左手が伴奏です。伴奏が大きくて、メロディが聴こえにくい音楽は、あまり心地よくないですよね。
キーボードではタッチの強さを変えても音量が変わらないため、バランスのよい響きで弾けません。そのため入会から半年後を目安にピアノやエレクトーンへの切り替えをおすすめしています。
ヤマハ以外の一般的なピアノ教室では、習い始めであってもキーボードではなくピアノを推奨されるところがほとんどだと思うので、事前に教室の先生に確認しておくとよいです。
マキノ先生が「バランスのいい響き」にこだわる理由は、4~6歳が音楽を続けていくために必要な「耳の力」がつく時期であるからなのだそう。
子どもの耳の力を育むためにも、よい環境で練習させてあげたいですね。
幼児科のレッスンでは、エレクトーンを使用します。なぜピアノではなくエレクトーンを使うのか、3つの理由をマキノ先生に教えていただきました。
エレクトーンには、さまざまな種類の音色を出す機能が備わっています。さらに上段の右手は木管楽器、下段の左手は弦楽器など、鍵盤の上下で音色を変えることも可能なのだとか。
多数の音色を耳にすることで、弾くときにもよい影響があるとマキノ先生はおっしゃいます。
マキノ先生
その曲に合った音色で弾くことで、曲のイメージもふくらみ、豊かな音楽表現を身につけられますよ。
鍵盤を両手で弾くときは、右手と左手で音量のバランスを変えます。ピアノは自分でタッチの強さをコントロールすることが必要ですが、幼児ではまだ難しいのだそう。
マキノ先生
エレクトーンは、鍵盤が2段あり、それぞれで音量を変えられます。そのため、コントロールが難しい4~6歳児でもバランスのよい響きで演奏できるのです。
ピアノは鍵盤を押したままでいると、だんだん音が消えていきますが、エレクトーンはずっと音が鳴り続けます。そのため、和音が耳に入ってきやすいそうです。
マキノ先生
幼児科では「ハーモニー学習」、いわゆるメロディにどんな和音が合うかがわかる、耳の力をつけていきます。持続音が出せるエレクトーンは和音が耳に残りやすいため、ハーモニー学習には効果的なのです。
幼児期にエレクトーンを使って耳の力を発達させることで、その後の上達に繋がるのですね。
子どもにピアノを習わせたいママ・パパのお悩みや疑問を、ヤマハ音楽教室講師マキノ先生のブログ『ピアノのせんせい』からご紹介しました。
これからピアノを習わせたいと考えているママ・パパにとって、日々たくさんの保護者と接している現役の先生のお話は、参考になったのではないでしょうか。幼児期の短い間にたくさんの音色を耳にすることで、子どもの心は豊かに育まれるでしょう。習い事としてピアノを検討しているママ・パパは、ぜひ一度お近くの教室に足を運んでみてくださいね。
今回、取材にご協力いただいたヤマハ音楽教室講師マキノ先生の詳細は、以下のリンクからご覧ください。
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