毎日子どもに「これ見て!」「一緒にやって!」と言われて、ヘトヘトになっているママパパはいませんか?なるべく子どもの頼みは聞いてあげたいけれど、ときには「もう少しひとりで遊んでくれたら家事も仕事もはかどるのに……」と思ってしまうこともありますよね。そこで今回習い事スクスクは、京都府京都市にある幼児教室スタジオエクセで教員を務める、花下さんのブログ『ソコヂカラドットコム』に注目!子どものひとり遊びの力を育むアプローチ法について紹介します。
※本ページはプロモーションが含まれます
目次
子どもがひとりで何かに取り組んでいるときに「上手だね」「すごいね」と声をかけることはありませんか?じつはこの行為、ひとり遊びの力を育てたい場合は控えたほうがよいのだとか……。
花下さん曰く、たとえ0歳児でも興味をもって遊びだしたらあえて声をかけないことも大切なのだそうです。
花下さん
子どもは「こうしてみよう」と遊び始めたときに話しかけられると「え?何?」と気になって、遊びに入りこめなくなります。
よかれと思ってしている声かけが、子どもの集中力の妨げになっていることがあると仰る花下さん。夢中になって遊んでいるときは、声をかけるタイミングに気をつけたほうがよさそうです。
子どもがおもちゃの使い方を間違えて遊んでいたりうまく使いこなせていなかったりすると、つい手助けしたくなりますよね。しかし花下さん曰く、ひとり遊びの力を育てるには手助けをしないほうがよいそうです。
花下さん
子どもは能動的に遊んでいるときに、もっとも頭を使います。「正しい遊び方」というのは大人の概念にすぎません。まずは見守りに徹しましょう!
ママパパが近くにいないと不安になってしまう子の場合は、無理にひとりにせず付き添ってあげてほしいと仰る花下さん。
いずれはひとりで遊べるようにするために、付き添っているとき心がけてほしいのが「子どもの呼びかけにすぐ反応すること」と「オウム返しで答えてあげること」だそうです。
花下さん
たとえば「ブロックがこんなに高く積めたよ!」「積み木でお船ができたよ!」と声をかけられたら「ブロック高く積めたね!」「お船ができたね!」とオウム返しで答えてください。
子どもの話す言葉をそのまま使って返答することで、「しっかり話を聞いてくれている」と安心します。
このやりとりを繰り返すことで子どもの心に安心感が芽生え、多少離れても遊べるようになってくると花下さんは仰います。
まずは2分子どもから離れられたら、次は5分離れてみる……というように、少しずつひとりで遊ばせる時間を長くしてみましょう。
どうしてもママパパが一緒じゃないと遊べない子の場合は、子どもに主導権を握らせて遊ぶことを意識してみてほしいと仰る花下さん。
初めのうちはママパパが遊び方の見本を見せてあげて、徐々に自分で手を動かすように導いていくとよいそうです。
たとえば積み木なら……
①ママパパが簡単なものを積んでみせる
②壊すので、壊せたら褒める
③真似して積んだら褒める
④「これどこに積む?」とひとつ渡す
⑤積めたら具体的に褒める
⑥積み木をひとつ渡す(繰り返す)
⑦作品が大きくなるのを楽しむ
⑧自分で積み木を手に取るのを待つ
というように、段階的に導いてあげましょう。
花下さん
まずはママパパが遊んであげる「やりとり遊び」で興味を持ってもらい、徐々にひとりで手を動かして遊ぶ「創造遊び」に変化させてみましょう。
このときに、ママパパが楽しんで遊ぶ姿を見せてあげることで「創造する楽しさ」を伝えられるのだそう。
そしてママパパの真似をして遊ぶうちに「自分で何か作って遊ぶのって楽しい」と気づいていけるようですよ。
ひとり遊びの力を育てるには、環境の見直しも大切です。おもちゃ箱のなかにいろいろなおもちゃが詰めこまれていると、遊ぼうという気持ちが起こりにくいので整理整頓を心がけてほしいと花下さんは仰います。
花下さん
おもしろい玩具を買っても、ぬいぐるみの下に隠れていては遊ぼうという気が起こりません。
また木琴をやりたいのにマレット(たたく棒)が見当たらない、というようなケースも子どもの意欲低下を招きます。やりたいと思ったことがすぐにできるような環境をつくってあげましょう。
いつも同じおもちゃが目につく状態だと、子どもに「遊ぼう」という気持ちが起こりにくくなります。
そこで花下さんがおすすめするのが、おもちゃをローテーションさせること。おもちゃ置き場と押入れの2カ所に玩具を分けて、月1~2回程度交換すると、マンネリ解消になるそうです。
花下さん
定期的にローテーションさせるとまるで新しい玩具を与えたときのように、集中して遊び出すこともよくあります。
また、よく遊ぶおもちゃは目につかない場所に片づけておいて家事に集中したいときなど、ここぞというときに出すのもおすすめです。
せっかくおもちゃを買っても、すぐに飽きてしまうことはよくありますよね。いくら買ってもキリがなく収納場所もなくなっていく……そんな悩みを抱える家庭も多いのではないでしょうか。
そこで花下さんがおすすめするのは、おもちゃのサブスクリプションを利用すること。実際に花下さんも「トイサブ!」というサービスを利用しているそうです。
花下さん
高品質な知育玩具を与えたいけれど、いつか使わなくなることを考えると買うのはもったいないし物も増やしたくない場合は、月額制の知育おもちゃレンタルが便利ですよ!
せっかく吟味して買ったおもちゃに子どもがまったく興味を示さない……なんてこともよくありますよね。そこで、花下さんは子どもが自ら進んで遊んでくれるよう、ある仕掛けをしているのだとか。
花下さん
私が実際にやっているのが、夜のうちに翌朝起きてきた子どもに発見してもらえるような場所へおもちゃを置いておくことです。
親がすすめるのではなく、子どもが自分で発見することで興味を持って遊び出す可能性が高くなります。
実際に花下さんが机に画用紙とクレパスを置いておいたら、お子さんが翌朝見つけて黙々とお絵描きしていたこともあるのだとか。大切なのは「自分で発見すること」だそうです。
ひとり遊びの力を育むには、子どもが創造する喜びを感じられるようなおもちゃを選ぶことが大切だと仰る花下さん。積み木やブロック、画材や廃材など決まった遊び方のないものは考える力がつくのでおすすめだそうです。
花下さん
100円ショップにあるこむぎ粘土セットや洗濯バサミもおすすめです!ちなみに我が家の子どもは、ニューブロックがお気に入りです。
ビーズの紐通しや組み立て玩具、ジオボードやハンマートイなどの手先を細かく使うおもちゃは、集中しやすいのでひとり遊びに効果的だと花下さんは仰います。
花下さん
ハンマートイは、本物の小さなハンマーと釘、ドライバーとネジに発泡スチロールを用意してあげると同じように遊べます。
手先を使う遊びは脳の発達にもよい効果が期待できるので、積極的に取り入れたいですね。
ごっこ遊びができるおもちゃには、おままごとセットをはじめ人形やぬいぐるみ、ミニカーと道路マットや線路と列車など、たくさんあります。想像力が育まれるのはもちろん、言語力の発達促進にも効果があるそうです。
花下さん
私の子どもも小さな人形をブロックでつくった車に乗せたり、積み木やレゴデュプロで線路をつくってごっこ遊びを展開させたりと、ひとり遊びを楽しんでくれました。
ちなみに、派手に光ったり音楽が鳴ったりするおもちゃは、すぐに夢中になるものの飽きるのも早いのであまりおすすめできないと花下さんは仰います。
ハイテクなものより身のまわりにある素材やシンプルなおもちゃのほうが、ひとり遊びの力を育ててくれるのかもしれませんね。
ひとり遊びの力を育むには、子どもの想像力を刺激するようなおもちゃ選びとママパパの見守り方が大切です。声かけのタイミングには十分注意して、遊びに集中させてあげたいですね。
ひとりで上手に遊べるようになれば、ママパパの心にも少しゆとりが生まれるはずです。花下さんのアプローチ法を参考にしながら、ひとり遊びの力をじっくり育ててみてはいかがでしょうか。
今回取材にご協力いただいた、花下さんの詳細は以下のリンクからご覧ください。
当記事の情報は記事の公開日もしくは最終更新日時点の情報となります