夏休みの宿題でもっともハードルが高いともいえる自由研究。小学生のうちはママ・パパのフォローも必要ですよね。テーマはどうやって選べばよいのか、どのようにまとめればよいのか、毎年頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)は、家庭教師であり塾講師としても活躍するパンダ先生のブログに注目!自由研究のテーマ選びのコツや上手なまとめ方などを紹介します。
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目次
自由研究のテーマを決めるときは、普段の生活で子どもが「なぜだろう」と疑問に感じていることを書き出すのがおすすめだとパンダ先生は仰います。
たとえば野球、サッカー、昆虫、宇宙、お菓子、睡眠など、どのようなジャンルでもよいそうです。
パンダ先生
すべて書き出したら、その中から「なぜだろう?」と思う現象や事物がないか考えてみましょう。そうすると、子どもが興味、関心のある内容が研究テーマとして選べます。
ブログ内では、これまでにパンダ先生が子どもたちの疑問から実際に選んだ自由研究のテーマが紹介されています。
パンダ先生
・なぜ夏になるとセミが鳴くの?
→ セミの生態について
・なぜ流れ星は流れるの?
→ 流れ星の正体について
・なぜホットケーキはふくらむの?
→ ホットケーキミックスの成分について
・なぜカビ取り剤でカビが落ちるの?
→ カビ取り剤の成分について
このように、テーマを選ぶときは子どもの「なぜ?」から考えてみることをおすすめします!
自由研究は、夏休みならではの宿題です。そこには「長い休みの間にしかできないようなテーマを選んでほしい」という学校の先生の願いがあるのだとパンダ先生は仰います。
パンダ先生
週末にできたりインターネットで調べればすぐに分かったりするようなテーマではなく、じっくり時間をかけることで成果を感じられるものを選ぶのがおすすめです。
実験や観察が行えないようなものにしてしまうと、調べたことが正しいのか検証できません。自分の目で成果を確認できるテーマを選ぶことが大切です。
パンダ先生はブログ内で、自由研究のテーマに「月の満ち欠け」をおすすめしています。これは「日によって月の形が違うのはなぜ?」という子どもの疑問から生まれたテーマだそうです。
「月の満ち欠け」を研究する場合はどのような手順で進めたらよいか、パンダ先生は次のように解説しています。
初めにすることは「月の満ち欠け」について感じた疑問を本やインターネットで調べることだそうです。「月の満ち欠けはなぜ起こるのか?」「月の満ち欠けの周期は?」など、子どもが感じる疑問をすべて書き出してみましょう。
パンダ先生
疑問に思っていることの答えだけではなく、調べるなかで重要な内容があればそのことについてもまとめておくとよいですね。
活用した本やインターネットのURLは、参考文献としてメモしておくとあとから確認するときに便利ですよ。
月の満ち欠けの疑問について調べたら、その内容を自分で観察、確認します。
パンダ先生曰く「月の満ち欠け」を研究する場合は、1カ月にわたり月を観察して満ち欠けの周期を確認したり、毎晩同じ時刻に同じ方角を見て月の位置を確認したりするそうです。
パンダ先生
実験や観察は失敗しても大丈夫です!失敗してしまった場合は、その原因や理由とあわせて正しい実験結果の予想をまとめましょう。
たとえば月の満ち欠けなら、天候や子どもの体調などで確認できない日もありますよね。そのような場合、前後の日の観察記録から、観察できなかった日の動きを予想すればOKです。
最後に実験や観察の結果から、考えたことや感想をまとめます。事前に調べたことと観察結果が同じだったか、違う場合はなぜだったのかを考えてみると、さらに理解が深まりよいそうです。
パンダ先生
この工程は「考察」と呼びますが、小学生には少し難しいかもしれません。うまくまとまらない場合は、省略しても構わないと思います。
ちなみに月の満ち欠けのように観察できるテーマとしては、星座や雲の動きなどもおすすめだそうです。ぜひ子どもの自由研究のテーマとして参考にしてみてくださいね。
調査、観察まではできたけれど、その内容をどうまとめるべきかも悩むところですよね。学校から書き方の指定がない場合は、次の項目に分けてまとめるのがおすすめだとパンダ先生は仰います。
最初に書くのは「テーマ」と「目的」です。たとえばテーマは「月の満ち欠け」、目的には月の満ち欠けを調べようと思った理由を書きます。
パンダ先生
「月の形が日によって違うので、月の満ち欠けに興味を持った」
「時間によって見える場所が異なるため、月の動きと満ち欠けの関係について研究した」
など、調べたきっかけについて書きましょう。
実験した場合は、磁石やカメラ、時計など使用した道具をすべて書きます。これは、実験のまとめを読んだ人も同じ実験ができるようにするためだそうです。
実験や観察方法は、手順どおりに詳しく書いていきましょう。
パンダ先生
たとえば月の満ち欠けなら、
【月の満ち欠けを調べる】
1-1 月が観察できる夜に、月の形をカメラで撮影する。
1-2 そのあと1カ月にわたって毎晩同じ時刻に月の形をカメラで撮影する。
【月の動きを調べる】
2-1 ひと晩の間に月がどのように動いているかを調べる。
2-2 1時間ごとに月の位置をカメラで撮影する。
このように、番号を付けて手順を説明すると分りやすいですよ。
手順のあとは、観察や実験結果を書きましょう。パンダ先生曰く、読む人が分かりやすいように写真やイラスト、グラフなどを交えるのもおすすめだそうです。
パンダ先生
月の満ち欠けなら、写真を並べて月の形の変化を見せるのもよいですね。
時間の経過とともに変化がある実験や観察の場合は、文章で書くより図や写真のほうが分かりやすいと思います。
小学生の自由研究なら感想を書き、中学生以上であれば参考にした文献やサイトのURLを示すと同時に観察結果との違いがあれば、原因について自分の考えをまとめるとよいそうです。
パンダ先生
感想やまとめでは、研究の成果だけでなく自分自身の率直な感想を書きましょう!
共働きの家庭では、子どもの自由研究をつきっきりで見てあげるのも大変ですよね。初めに子どもの興味・関心のあるテーマ選びができれば、自ら進んで取り組んでくれるかもしれません!
夏休み終盤になって焦らずに済むよう、パンダ先生がおすすめする自由研究の進め方をぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいた『パンダ先生』の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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