夏の暑さで体力は消耗するのに食欲も落ちてしまう子どもたち。体が心配でどうしたら食べてもらえるか、ママ・パパは悩んでしまいますよね。そこでSUKU×SUKU(スクスク)では看護師で2児のママであるしずかさんのブログから「補食」についての記事に注目。看護師の専門知識にもとづく夏の補食のポイントや、サッカーを習っているお子さんに用意した補食の実例をご紹介します。
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目次
夏場は大人も子どもも、暑さで食欲を失いがち。子どもの場合は、夏バテや熱中症を起こさないよう、ママ・パパが食べ方や栄養バランスに気を配ってあげる必要があるとしずかさんは語られています。
しずかさん
子どもは大人と違い、自分で栄養バランスを心がけて頑張って食べることができない年代です。そのため、ママ・パパのフォローが必要です。
スポーツをしている子は、一般的な子どもと同じ量の食事ではエネルギーが不足してしまうそうです。さらに夏場は「体はくたくたに疲れているのに、食欲が落ちて食べられない」という事態に。そのリスクについて、しずかさんは次のように説明しています。
しずかさん
スポーツをする子どもがなかなか食べられない状態になると、栄養不足で倒れたり、熱中症になる可能性が高くなります。
また、成長期の子どもが栄養を取れないと、体も成長できなくなってしまいます。
ブログでは、しずかさんが実際にお子さんに持たせていた、夏におすすめのお弁当が紹介されています。食欲が落ちる夏場でも、麺類や味付きご飯だと食べやすいようですよ。
しずかさん
<2段弁当の場合>
パターン①
一段目:うどん+麵つゆ(ペットボトルで)
二段目:おにぎりとおかず
パターン②
一段目:冷やし中華+つゆ(ペットボトルで)
二段目:おかずと果物
夏はつるっと冷えた麺類なら、食欲がなくても食べられそうですね!
しずかさん
味付きご飯なら、こちらを持たせていました!
・ビビンバ
・三色ご飯
・いなりずし
・ちらしずし
ビビンバや三色ご飯ならたんぱく質や野菜も一緒に摂れますし、酢飯なら暑くてもさっぱりして食べやすいですね。
しずかさんのお弁当には麺やご飯などの主食系が多いですが、そこには理由があるそうです。
子どもが飽きないよう、パターンも工夫されているしずかさんのお弁当。詰めるものによってバリエーションも豊富に展開できますが、どのパターンにも共通する大切なポイントがあります。
それは「炭水化物」を摂れるようにすること。
しずかさん
練習のあとに、何よりも優先して摂取してほしいのは「炭水化物」です。本当はたんぱく質や野菜など食べてほしいものはたくさんありますが、暑くて食べられない時期こそ最優先に食べさせたいのが、エネルギー源となる「炭水化物」です。
バランスのとれた栄養摂取が基本ですが、栄養不足や熱中症になってしまうのを防ぐためにも、まずはエネルギー補給が大事なのですね。
しずかさんのお弁当パターンからは、お子さんの体を気遣うママの配慮と愛情が伝わってきます。
試合の日などは、お弁当とは別に補食を持たせるママ・パパも多いのではないでしょうか。補食について、しずかさんは次のように解説しています。
しずかさん
基本的に、補食には3つの役割があります。
・エネルギーの補給
・集中力を高める
・疲労回復の促進
栄養のバランスをとる、お弁当で不足した栄養素を補充するなど、スポーツをする子にとって補食はとても大切な役割を果たします。
ですが、真夏の炎天下で食事がのどを通らない子もいますよね。そのようなときのため、夏場の補食では栄養よりも「子どもが摂取しやすいもの」を意識するとよいと、しずかさんは仰います。
しずかさん
・オレンジジュース
・カットフルーツ
・果物ゼリー
など、子どもが好きで、スルッとサラッと食べられるものを選ぶのがポイントです。
実際に、子どもにどんな補食を準備したらよいか気になりますよね。残暑が厳しい9月半ば、しずかさんがお子さんのサッカーの試合用に準備したものをブログからご紹介します。
補食バッグに入れるものは、天候や気温、時間にもよります。しずかさんのように、その日の状況をメモしておくと、あとで見直したときに参考になりますね。
しずかさん
・補食を準備した日:9月15日
・集合時間:朝8時
・解散予定:夕方5時頃
・天気予報:晴れ
・最高気温:32℃予報
・最低気温:23℃予報
補食バッグに入れたもの
・お弁当
・小分けにした果物
・おにぎり
・凍らせたお茶
・凍らせたアクエリアス
・凍らせたオレンジジュース
・さけるチーズ
・魚肉ソーセージ
・こんにゃくゼリー1袋
・ウィダーインゼリー
・塩分チャージタブレット
補食の持たせ方は、チームでルールが決まっている場合もあります。しずかさんのお子さんが通うチームでは、優先して「炭水化物」を摂るようにコーチから指導があるそうです。
しずかさん
おにぎりは毎回必ず入れます。補食用は2~3口で食べられるよう小さめにし、熱中症予防のために塩分を多めにしています。
またしずかさんは、お子さんの好きなものやチームで流行っているものもなるべく持たせているのだとか。チームメイトと同じものが入っていると、みんなではしゃぎながら、ぺろっと食べられそうですね。
しずかさん
さけるチーズや魚肉ソーセージなど、チームで流行っている補食をリサーチして入れてあげることも、子どもにしっかり補食を食べてもらうためのコツです。
この日、しずかさんがお子さんに持たせたものは次のとおりでした。
・1Lの水筒(麦茶)
・補食バッグ(上記で紹介した内容)
しかしお子さんは、この量の補食では足りなかったのだそう。さらに飲み物も足りず、500mLのペットボトルを4本、計2Lを追加で購入したそうです。
しずかさん
この日は9月半ばでしたが、猛暑真っただ中の真夏には、本当に「水分」と「補食」が大事であることが分かりました。
補食を持たせたあとは、どのくらい食べられたか、何が足りなかったかなどを聞いておくと、次回準備するときに安心ですね。
チームによっては、夏場はコーチから「各家庭で氷を準備してください」と指示があることも。これは真夏の炎天下でスポーツをする子どもの体を冷やすためのもの。子どもたちは氷水に触ったり、氷水でしぼったタオルを頭や首にかけて暑さをしのいでいるそうです。
製氷機の氷でもよいですが、しずかさんのおすすめは牛乳パックで作る大きな氷。溶けにくく、長持ちするそうですよ。
しずかさん
洗った牛乳パックに水を入れて凍らせるだけなのですが、牛乳パックを少しだけ傾けると冷凍室でも立てやすく、口をしっかりと閉じなくても簡単に大きな氷を作れますよ。
取り出すときは、少しだけ水をかけて表面を溶かすと、するんと氷が出てきます。時間がないときには牛乳パックのまま持参できるので便利ですよ。
今回は、食欲が落ちてしまう夏場におすすめのお弁当・補食の実例を紹介しました。小学生はまだまだ自分で栄養や食べ方を考えることは難しい年代。お子さんの好みや体調、その日の気温などに合わせて準備してあげることが大切です。暑さに負けず元気に体を動かせるよう、ぜひしずかさんの実例も参考にしてみてください。
今回、取材にご協力いただいたしずかさんの詳細は以下のリンクよりご覧ください。
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