今回習い事スクスクでは、神奈川県横浜市二俣川にある空手教室、JIKC空手センターの平野勝也 館長に取材してきました!子どもの”メリハリ”を育てるために必要なことや空手教室の選び方について空手道場の師範という視点から専門的なお話を伺いました。
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目次
突然ですが、ママパパはこんな経験ありませんか?
・やったらやりっぱなし
・注意しても「はーい」と返事はするけど結局やらない
・集中力が続かなくてダラダラしている
そんなわが子を見てイライラしてしまったり、中には怒鳴ってしまう方もいますよね。
今回スクスク編集部が訪問した空手道場では、集中力が続かなかった子が”ダラダラ”することはほとんどなく、元気いっぱいに遊んだ後、スグに真剣な眼差しで稽古に臨む姿がありました。
今回取材にご協力いただいた空手道場はJIKC空手センターです!
『やるときはやる!遊ぶときは目一杯遊ぶ!』
そんな”メリハリ”に満ちた空手道場を一緒に覗いてみましょう!
『空手道場』って聞くと
「強くなりそう」
「礼儀が身につきそう」
などポジティブに思う方もいれば
「なんか痛そう」
「すごく怖そう」
って思われる方もいると思います。
今回は、そんな空手道場の実態に迫るべく、実際に足を運びました。
お話を伺った「JIKC空手センター」代表の平野館長は…
すっごく優しそう!
実際にお話をすると、ものすごく優しいんです!
―平野館長、よろしくお願いします。
平野館長「はい、よろしくお願いします。」
それでは、お話を聞いていきましょう!
―稽古が始まる前の数十分は驚きました!子どもたちがそこらじゅうを走り回って、なかにはチャンバラをやってる子もいましたよね?(笑)
平野館長「はい(笑)稽古に入る前の準備みたいなものです。チャンバラで使っていた棒は、水泳で使うスポンジ素材のもので、当たっても大丈夫な素材なので思いっきり遊ばせています」
生徒たちは目をキラキラさせて年齢や性別に関係なく、兄弟のように遊んでいました。
でも一番びっくりしたのはその後です。
あれ!?さっきまであんなに遊んでいたのに!
時間になり稽古が始まる合図があると、子どもたちは遊んでいた道具を即座に片付けて稽古の用意をはじめました。
1年生に満たない子もしっかりやっていました!
チャンバラを続けている子は一人もいません。
平野館長「実はそういう「流れ」が出来ているんです。」
―「流れ」というと?
平野館長「高学年の子が率先してやると、新しく入った小さな子たちもマネしてやってくれるんです。だからあまり細かく指示したり叱ったりはしません。流れを掴んでいない子には「自分で気づくように」誘導してあげています。」
平野館長「モップをかけて道場を掃除した後に走り込みをさせているのですが、これも「やる気」のスイッチを入れる為の「流れ」です。稽古の前の遊び→掃除→走り込みと、緩急をつけながら自発的な行動を促すようにはしています。」
確かにチャンバラで、もの凄い勢いで遊びまわっていた子どもたちの顔つきが、稽古始めの挨拶をするときになると全然違う表情で、真剣そのものでした。正直このギャップには驚きました。
みんなの「やる気」のスイッチがONになる瞬間がもう一つありました。
―ちなみに、みんなで正座で整列して大声で何かを声に出してましたよね?
平野館長「道場訓ですね。稽古の始めと終わりには必ず皆で声に出しています」
みんなが整列して目を閉じて…
「ひとつ!…」
「ひとつ!…」
と大きな声で「道場訓」を言っています。
―道場訓って難しそうですね…どんなものなんですか?
平野館長「道場訓というのは、道場の中での決まりです。ただ道場の中だけはなくて日常生活に通じる部分でもあります。」
平野館長「一つ、礼儀正しくしなさい。一つ、『頑張る!』という心を鍛えていきましょう。一つ、辛いことがあっても辛抱強くやっていこう。一つ、嘘をついてはいけない。一つ、声を荒げたりとか、暴力的にならない。この5つが大事だよと子どもたちに伝えています」
―小さな子にはまだ難しいのでは?!
平野館長「そうですね。小さい子にはもっとわかりやすく『挨拶をちゃんする、人の話をしっかり聞く。まずは頑張ってみる。嘘をつかない。ケンカをしない。』というような感じで伝えています」
―なるほど、わかりやすいです!なんだか大人になって言われると「ドキッ!」とする部分がありますね(笑)
平野館長「道場訓が子どもたちの心と体に染みついて、将来ふとしたときに思い出してくれれば嬉しいです。」
高校生や大学生、果ては大人になった社会人もスイッチを切り替えられず”メリハリ”がない人もいます。
ママパパの中には、普段わが子には厳しく叱っていても「子どもと同じ事をしていた」なんて方もいるのではないでしょうか。
JIKC空手センターに通う子どもたちはきちんと”メリハリ”がありました。
中には、どうしてもカメラが気になっちゃう子もいました(笑)
でもそんな子も、いざ稽古が始まると…
「本気」になりました。
―気になっていたのですが、2グループに分かれて稽古をしていたとき、見ていた子たちに「誰が良かった?」と聞いていましたよね
平野館長「はい。どうしてもただ見ているだけだと飽きてしまいますから。子どもたちの集中を切らさないよう、自分がやっていない時でも人の動きを見る、そしてどうだったかをすぐに主張できるよう癖づけています。」
見ている子たちはずっと集中していました。
みんな真剣な顔で取り組んでいます。
―ずっと優しく指導されていましたけど、以前からそうだったんですか?
平野館長「JIKC空手センターは私で2代目です。先代の館長である父は厳しい側面が強かった人なので子どもたちにも厳しく指導していましたね。」
―私がイメージしていた『空手道場』がまさにそれです!
平野館長「当時の稽古や雰囲気は今と比べるとだいぶ厳しかったので、子どもたちのモチベーションは少し違うかもしれませんね。いま私の代になってからは、どちらかというと子どもたちには『空手の楽しさ』を重視して指導しています。空手が好きになって、継続して学ばせるには『楽しさ』も大事だと考えていますから。」
みんな楽しい雰囲気で稽古に励んでいます。
『空手の楽しさ』を知るには厳しいだけでなく優しい平野館長だからこそ作りだせる雰囲気だと感じました。
―「楽しい」だけでも稽古にならなくなってしまいますよね
平野館長「やはり塩梅が大事なのかなと思います。あれもダメこれもダメと言っちゃうと「楽しめない」。けれども『何でもやっていいよ』というのが強くなりすぎちゃうとまとまりづらくなるので、この”塩梅”というかバランスは見極めています。あとは子どもたちに任せているような感じですね。何でもかんでも大人が管理しちゃうとつまらないですからね。」
大きな子が小さな子と率先してペアを組んでいました。
小さな子はお兄ちゃんに教えてもらいながら稽古をしています。
―遊びの度を越えてしまう子もいるのでは?
平野館長「空手をやってると遊んでいる中でも荒くなってしまう部分は、多少なりとも出てきます。ですが、子どもたちの中で解決なり一区切りつけられるようにしています。もちろん大怪我してしまう事態になりそうであれば止めたり、『こうしたら?』とアドバイスして上手く持っていけるようにしてます。ちょっと揉めたからといってすぐ止めてしまうと双方とも納得いかないですし、ギクシャクしてくる部分もあります。なので、怪我をしない程度に子どもたちに任せて、『いい頃合いだ』と思ったら声をかけています。」
―空手だけでなく武道は「怖い」だとか「痛そう」というイメージを持っている方もいますよね
平野館長「そうですね、どうしても他のスポーツに比べれば『怪我をしてしまう』『怪我をさせてしまう』といったことが多いスポーツだとは思います。そういうスポーツだからこそ『相手を思いやる心』や『声を荒げたり、暴力的になってはいけない』といったことを子どもたちには伝えています。」
―JIKC空手センターさんに通う子どもたちの保護者さんからはどういった声がありますか?
平野館長「はい、保護者の方からは『内気だった子が強くなった』ですとか『ヤンチャだった子が少し丸くなった』と聞いていますね。」
―空手を通して人として成長しているんですね!空手を習う適正な年齢というのは何才ごろでしょうか?
平野館長「幼稚園くらいからでも全然問題ないと思います。小さい頃からやっていた方が色々覚えられますからね。今日も小学生に満たない子が稽古していますが、礼儀正しくお兄ちゃんたちと一緒になって楽しんでますよ。もちろん大きくなってから始める子もいますが、小さい頃から始めると良いですね。」
JIKC空手センターには小学生未満の子が沢山いました。中には、帯が取れてしまって自分で結べない子も。
―ママパパが、空手教室を探すときのポイントはありますか?
平野館長「実際に見学することが一番いいですね。今はどこの道場でもあまり取っつきにくいことを教えたりしていないので、子どもに合うかどうかを見てもらいたいです。空手には大きく分けると『伝統派』と『フルコンタクト』の二つがあります。先生によっては『伝統派だから』『フルコンだから』と練習内容とかも違ってくると思うので、見学してもらいたいですね。2020年東京オリンピックに空手が正式採用されましたが、採用されたのは『伝統派』の空手なんです。なので、そっちが求められているのかもしれませんね。ただフルコンタクトの空手道場もそういったことを取り入れて練習していますからお子さんに合った空手道場を見つけてください。」
伝統派:寸止めのルールが基本であり、相手への過度な攻撃は禁止されている。
フルコンタクト:ノックアウト制が基本であり、手での顔面への攻撃は禁止されている。
―さいごに、空手を習わせようか迷っている保護者の方に一言お願いします
平野館長「はい、『空手は痛い』『怖い』といったイメージがあると思います。当道場は『皆が空手を楽しみながら強くなっていける道場』です。子どもに合わせたやり方で稽古をしているので、痛かったり怖かったりというのが嫌な子はそういったことはあまりやらないようにして、逆に「やりたい!」と言ってる子にはなるべくやらせてあげる様にしているので安心してください。また、特に『この曜日に来なさい』と強制していません。その日に集まったメンバーで一番適正な練習をするように心がけています。最近では親子で始める方も多いので、お気軽にご相談ください。」
楽しい稽古もこれで終わりです。
そしてまた「ひとつ!…」「ひとつ!…」と道場訓を発声して
最後に平野館長と挨拶をして稽古が終わりです。
稽古が終わったあとはもちろん…
遊びの時間です!!!
終わった後はみんな笑顔で走り回ったり、チャンバラで遊んでいました。
―道場訓という共通の軸があって、時には力を抜いて全力で遊び、時には持てる力を余すことなく稽古に勤しむ。子どもの”メリハリ”がしっかりと感じられました。
平野館長、本日はお忙しい中本当にありがとうございました!
平野館長「ありがとうございました!」
正直、道場に入る瞬間まで、とても緊張していたというか、恐かった部分もありました。やはり神聖な場所でもあり、武道って礼儀にもの凄い厳しかったりするので。
でもJIKC空手センターさんを通して大きく見方が変わりました。子どもたちのキラキラした笑顔、それとは正反対のギラギラした真剣な表情。その”メリハリ”を生で見たとき、厳しさで強制されたものではなく、子どもたちが主体的に判断して動いていることでした。
「集中力が散漫でいつも中途半端…」
「自分で考えて行動に移すことが苦手」
そんなお悩みを抱えているママさん、パパさんは、ぜひ見学してみてはいかがでしょうか。初めての道場は少しハードルが高いですが、大きく世界が変わるかもしれませんよ♪
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当道場にいらっしゃるお子様の中には「いじめられないように」というご相談の方も少なくありません。 習い事を始めるきっかけは人それぞれあると思いますが、大切なことは楽しく続けていけるかです。 JIKC空手センターでは空手の楽しさ、面白さというものを実感してもらい、自分から「もっとやりたい! やってて良かった!」と思ってもらえるよう、指導していくことに気をつけております。
始める動機についても、運動不足解消、ストレス発散といった方もいらっしゃってます。 日常生活がいきいきするよう、修練が出来ればとも考えております。