子どもにピアノを習わせていて「もう練習したくない」「ピアノやめる」と言われたことのある親御さんは多いのではないでしょうか?やる気がないならやめさせたほうがいいのかなとは思いつつ、時間が経てば気が変わるかも……と思うと判断が難しいですよね。そこで今回習い事スクスクは、埼玉県所沢市で『みやもとピアノ教室』を主宰する宮本理恵先生のブログに注目!子どもが「ピアノやめたい」と言いだしたときの対処法について紹介します。
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目次
宮本先生のピアノ教室に通うAちゃん。過去2回別のピアノ教室をやめていて、みやもとピアノ教室が3回目の入会だったそうです。
毎回「ピアノをやめる」「発表会は出ない」と言い続けていたAちゃんは、なぜまたピアノ教室に入ったのでしょうか。その疑問について、宮本先生はブログ内でこう仰います。
宮本先生
Aちゃんが3回もピアノ教室に入会したということは、教室をやめてもやめても、また「ピアノが弾けるようになりたい」と思うからです。
本心は「ピアノが弾けるようになりたい」のです。
口ではやめると言いながらもピアノを弾くこと自体は嫌いではない、そのような場合すぐにやめさせるのはもったいないかもしれません。
ある日Aちゃんから「生まれて初めてピアノが楽しいと思いました」とメールが送られてきたという宮本先生。宮本先生の教室に入ってからは、発表会にも出たそうです。
ピアノを好きな気持ちが残っていそうであれば、いくつか体験レッスンを回って子どもと相性のよい先生を探してみるのもよいかもしれませんね。
次の例は、宮本先生の娘さん。2歳からリトミック、年長からピアノと順調にレッスンを重ね、小学3年生での発表会で難易度の高い曲に挑戦することになったそうです。
しかし、レッスンの時点でかなり苦戦し、娘さんの心はすっかり心が折れてしまったと宮本先生は仰います。
宮本先生
娘はこれまでそれほど苦労せずに進んできましたが、ついに「ピアノやめたい」と言いだし、弾かなくなってしまいました……。
娘さんの初めてのスランプに、どうしようかと考えた宮本先生。そこで出した結論は「ピアノと距離を置く」でした。
宮本先生
私は娘に「発表会は出ても出なくてもよいから、とりあえず1カ月レッスンをお休みしようか」と提案しました。
実際に1カ月休ませ、その間とくに何をしたわけでもありませんが、娘の気持ちはずいぶん楽になったようです。
休んだあと娘さんはすっかり気持ちが切り替わり、レッスンを再開したそうです。
「ピアノをやめたい」の言葉の裏には、大人が思う以上に子どものいろいろな想いがつまっていると仰る宮本先生。
宮本先生
子どもは大人が思っている以上に、大人に気を遣って生きていると感じます。そんな子どもたちが発する「やめたい」の裏にあるものは、ピアノが嫌なのか?レッスンが嫌なのか?先生、曲、練習、発表会が嫌なのか?
きっと一人ひとりちゃんとした理由があり、それに応じた解決策もあるはずです。
親は「本当にやめたがっているのか」「やめれば解決するのか」など、子どもの想いをくみとりながら判断しなくてはなりません。
とはいえ、見極めるのもそう簡単ではありませんよね。ピアノをやめさせると決断することは、親も勇気がいります。そこで宮本先生が提案するのは「やめる」「やめない」の2択で考えない、ということです。
宮本先生
たとえば「休む」「回数を減らす」「教室を変える」など「やめる」「やめない」以外の選択肢はたくさんあります。
長くレッスンを続けていれば、一度や二度「やめたい」と言うのは当然です。子どもの言うとおりにしてすぐにやめさせてしまったら、本人に挫折感が残ってしまう可能性もあります。
やめたいと言い出したときは休会させたり教室を変えたりと、やめる以外の方法をとってみては?と仰る宮本先生。
すぐにやめさせるのではなく、子どもにもゆっくり考える時間を与えて、自分の気持ちを見つめ直すことが必要なのかもしれません。
宮本先生
ピアノ教室では「継続する力」「困難を乗り越える力」など、生き抜く力を身につけられます。どうか親御さんもピアノに限らずお子さんと向き合って、その成長を応援してほしいと思います。
「やめる」「やめない」の2択しかないと思うと、親も悩んでしまいますよね。宮本先生のアドバイスを参考に、もし子どもが「やめたい」と言いだしたら、まずはレッスンを休ませたり教室を変えたりなどの選択をしてみてはいかがでしょうか。
状況を少し変えてみるだけで、子どもの気持ちは案外前向きになるかもしれません。
今回、取材にご協力いただいた『みやもとピアノ教室』の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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