両手になるとうまく弾けない・・現役ピアノ講師が原因と対策を紹介!

両手になるとうまく弾けない・・現役ピアノ講師が原因と対策を紹介!

ピアノ練習において難関でもある「両手弾き」。片手ずつならスラスラ弾けるのに両手になった途端、混乱して弾けなくなってしまうお子さんは多いのではないでしょうか。ここで心が折れてしまい、ピアノが苦手になってしまうのは残念ですよね。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)では、東京都大田区のピアノ教室『Kぴあのカンパニー』代表、伊藤慧さんのYouTubeに注目!両手でスムーズに弾けるようになるピアノ練習法を紹介します。

習い事スクスク編集部

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今回教えてくれた人
伊藤 慧(いとう けい)
Kぴあのカンパニー 代表 / ピアニスト
伊藤 慧(いとう けい)
5歳からピアノを始め、幼少期より国内外のコンクールにて入賞多数。フェリス女学院大学音楽学部を経て渡独。ブレーメン芸術大学にて研鑽をつみ帰国後、 Kぴあのカンパニーを設立。YouTube・Kちゃんねるでは、ピアノ上達やコンクール・発表会おすすめ曲など毎週更新中。全国各地で演奏活動を行っている。
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目次

今回スクスクがピックアップしたYouTubeはこちら。

 

『Kぴあのカンパニー』の伊藤先生が、両手での譜読みが苦手なお子さんに向けた練習方法を紹介しています。

両手弾きが難しいのはピアノ初心者だけ?

両手弾きに苦戦するのは、まだ子どもだし初心者だからかなと思っているママ・パパもいるかもしれません。しかし伊藤先生曰く、ピアノ歴に関わらず「両手弾きの壁」はあるのだとか。

伊藤先生

伊藤先生

初心者に限らず、両手弾きは難しいものです。長くピアノを続けている子でも、両手の練習に入った途端、いままで弾いたことがないような指遣いをしたり、リズムが崩れたりする子はいます。

とはいえ両手弾き練習に進むたびにうまく弾けないと、子どものやる気がうせてしまうのではないか……と心配になってしまいますよね。

 

そのような心配に対して、伊藤先生はYouTube内でこう仰います。

伊藤先生

伊藤先生

頭の中を整理して一つずつ進めていけば、必ずうまく弾けるようになります!

 

両手弾きがうまくいかない原因の一つとして、楽譜を縦の線で理解できていないことが挙げられます。メロディーを耳だけで覚えているので、目線は楽譜にあっても左右の手がどこで一緒になるのかを理解できていないのです。

 

音符を縦の線で、目でしっかり追えるようになれば、両手弾きになった途端リズムが乱れてパニックになることも減りますよ。

両手弾きをクリアする鍵は、音符を読む力にあると伊藤先生は仰います。

 

そこで伊藤先生がYouTubeで紹介しているのが「音符を一つずつ理解しながら弾く練習法」です。

ピアノが両手でスムーズに弾ける!音符の「一つずつ出し」練習

両手弾きの練習で伊藤先生がおすすめするのは、ママ・パパが楽譜全体を紙で隠して、弾く音符を一つずつ子どもに見せていく「一つずつ出し」練習です。

 

楽譜を隠している紙はゆっくり右方向へスライドさせていき、子どもは現れた音符を一つずつ確認しながら、両手で弾いていきます。

 

伊藤先生曰く、この一つずつ出し練習を続けると、楽譜を目で追いながら両手でスムーズに弾けるようになるのだとか。

伊藤先生

伊藤先生

両手で弾くと音やリズムが崩れてしまうお子さんは、楽譜のどこを見ているのか自分でも分からなくなっているはずです。

 

まずは目で見えた音符だけを、両手でゆっくり弾く練習をしていきましょう。

 

既定のテンポで弾くのは、両手弾きに慣れてからでOK!初めのうちは遅かったりリズムが崩れたりしても大丈夫ですよ。

YouTube 3:35~

 

ここで気になるのは、楽譜が読めないママ・パパはどのようにサポートしたらよいのかということ。一つずつ出し練習を手伝うのが難しいママ・パパに向けて、伊藤先生はこのようにアドバイスしています。

伊藤先生

伊藤先生

レッスンの際に見本演奏の動画をスマホで撮影してよいか、教室に確認してみるのもよいですよ。
 
とくに未就学児から小学校低学年くらいまでは、保護者の方の協力がとても大切です。

 

楽譜が読めないから、とすべてお子さんまかせにしてしまうのではなく「今日はどんなことをやったの?」「この曲はどんな曲?」「右手だけで弾いてみたら?」など、ご家庭で一緒に復習してみてくださいね。

ピアノの「一つずつ出し」練習のメリット

音符の一つずつ出しの方法は分かったものの、なぜ両手弾きの練習に効果的なのか気になりますよね。その効果について、伊藤先生はYouTube内でこのように語っています。

伊藤先生

伊藤先生

この方法で練習をすると、楽譜の縦線(右手と左手の音符)を意識しながら、両手で弾く音符を捉えられます。

 

手と楽譜を交互に見ていると、自分がいまどこを弾いているのか分からなくなるものです。

 

両手の音符をしっかり追うことができれば落ち着いて弾けますし、片手弾きから両手に移っても慌てることは少ないでしょう。

スムーズに両手が動くようになったら、次は「一泊ずつ出し」その次は「一小節ずつ出し」と、一度に見せる音符の数を増やしていくそうです。

伊藤先生

伊藤先生

頭・耳・手などすべての動きを連携させながら、弾いていきましょう。
10回くらい繰り返せば、両手弾きでつまずいていた子でも不思議なくらいスラスラ弾けるようになることもあります。

 

ただし、連携した動きがすぐにできる子もいれば、複数の情報処理をすることに慣れるまで数年かかる子もいます。

 

まず一つだけ気を付ける、それができたら今度は二つ気を付ける、など焦らず進めましょう。

一つずつ出し練習のような基礎固めをしておけば、複雑な曲を弾く場合でも尻込みしないで済むと伊藤先生は仰います。

 

音符をよく見ながらゆっくり弾き進めることが、上達への近道かもしれませんね。

まとめ

いろいろな曲が弾けるようになれば、子どものモチベーションも上がりピアノを弾く楽しみも増えますよね。両手弾き練習のハードルが下がれば、ピアノへの取り組み方も変わるかもしれません。

 

もしお子さんが両手弾きに苦戦していたら、ぜひ伊藤先生の「一つずつ出し」練習を試してみてはいかがでしょうか。

今回ご協力いただいた教室

今回、取材にご協力いただいた『Kぴあのカンパニー』の代表、伊藤慧さんの詳細は以下のリンクからご覧ください。

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