初めてお子さんをボーイスカウトのキャンプに参加させる親御さんは、どのような寝袋を選べばいいのか悩まれる方も多いかと思います。今回SUKU×SUKU(スクスク)では、ボーイスカウトのキャンプに最適な寝袋を選ぶ基準や、おすすめの寝袋について、アウトドア用品も数多く取り扱う、フランス発のスポーツブランドDECATHLON(デカトロン)の西宮店で詳しくお話を伺ってきました。
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目次
寝袋の種類は、大きく分けて夏用・冬用・3シーズン用の3種類となります。
3種類の大きな違いは、ズバリ中綿の量。冬用の寝袋は極寒の雪のシーズンを想定しているため、中綿の量も一番多くなっており、反対に夏用は暑い時季を想定しているため中綿の量もグっと少なくなっています。
3種類のうち初めて寝袋を購入される方が多く選ばれるものは、3シーズン用です。
3シーズン用は春~秋にかけて広く使うことができ、汎用性が高く中綿の量は夏用・冬用のちょうど中間あたり。また3シーズンの寝袋のなかでも夏寄りと冬寄りのものによって中綿の量は異なってきます。
また、それぞれの寝袋の形状は封筒型・マミー型の2種類が多くなっています。それぞれの特徴とメリット・デメリットは以下の通り。
布団を二つに折りたたんだような形状となっていることが特徴です。
封筒型寝袋のメリットは、価格が安いこと。さらに連結タイプもあるので大人数での使用も可能です。
封筒型寝袋のデメリットは、保温性が低く重たいこと。収納サイズも大きくお子さんが一人で持ち運ぶのは難を要します。
体型に合わせたミイラのような形状となっていることが特徴です。
マミー型寝袋のメリットは、保温性が高く軽いこと。収納力も高く持ち運びもスムーズにできる点もメリットのひとつです。
マミー型寝袋のデメリットは、密着度は高く寝返りが打ちにくいので、圧迫感を感じてしまう点。また、高性能なものが多く値段も高いものが多くなっています。
多くのボーイスカウトでは軽さや収納性を重視し、マミー型、「最低温度」が-10℃、「睡眠温度」が0℃程度を推奨しています。ですが、なかには封筒型を推奨しているボーイスカウトもあるので要注意。
デカトロン西宮店 アウトドアスポーツ担当
葛上さん
キャンプ初心者やファミリーでのオートキャンプにおすすめなのが封筒型。マミー型と比べると横幅が広く寝返りを打ったりジッパーを閉じずに掛け布団のように使用できます。
一方マミー型は身体をすっぽりと包み込みます。その分窮屈に感じるが封筒型と比べると保温性が高く、軽量です。
一日のなかでもっとも疲れの溜まっている夜。一日の疲れを癒し、明日へのエネルギーをチャージしてくれる睡眠はキャンプのなかでとても大切なひとときです。
そんな快適な睡眠をサポートしてくれる寝袋ですから、しっかりと吟味してお子さんに合ったものを選んであげましょう。
お子さんに合う寝袋を選ぶうえでのポイントの一つは、使用時期です。
3つの寝袋は寒暖差に応じて中綿の量が異なります。
ただし3シーズンの寝袋であれば、工夫次第でオールシーズン使うことが可能です。
例えば暑い時季は寝袋のジッパーを閉めずに下に敷く、あるいは掛け布団のように使用する。
反対に寒い時季には持っている自分のウェアを着込んだうえでジッパーを閉めれば快適に夜を過ごすことができます。
夏場でも早朝は冷え込んだり、暖かいと思っていたら急に冷え込んだりと気候の変化は予測不可能なため、柔軟に対応できる3シーズンの寝袋は3つの寝袋のタイプのなかで一番重宝するといえます。
デカトロン西宮店 アウトドアスポーツ担当
葛上さん
使用する季節や場所の温度によって使い分けをしますが、スリーシーズン用の特徴として春から秋にかけて幅広く使用可能です。
基本的に快適使用温度が5℃~10℃のものが多いです。
ただし、なかには頻繁に冬にキャンプを行うボーイスカウトもあり、寒がりのお子さんは3シーズンの寝袋では対応不可能な場合も考えられます。
こうしたキャンプに備える場合、寝袋を選ぶ基準として最低温度・睡眠温度等の指標があるものを購入するといいでしょう。
■最低温度(使用可能温度域)・・疲労を回復するのに必要とされる6時間の睡眠が可能な温度の目安です。
■睡眠温度(快適睡眠温度域)・・下着などのままでも、6時間以上快適に眠ることができる温度域。製品を選ぶ目安となります。
デカトロン西宮店 アウトドアスポーツ担当
葛上さん
使用する季節や場所の温度によって選ぶとよいでしょう。寝袋にはそれぞれ快適使用温度と限界使用温度があります。
例えば使用する場所の気温が10℃前後であれば快適使用温度10℃のものを選ぶとよいでしょう。
ボーイスカウト活動では、基本的に自分の荷物は自分で持ち運びます。このため収納時にバッグに収められる軽量・高機能タイプの寝袋が望ましいといえます。
また、ボーイスカウトでは自分で寝袋を畳まなければけないケースがほとんどです。子ども用の寝袋はそうした収納のデメリットも考慮しているものも多いですが、やはり大人より力が欠ける子どもの手では一人でコンパクトに収納するのは至難の業といえます。
このためキャンプに参加される前には、お子さんが自分で寝袋を畳めるかどうかをおうちで確認しておく必要があります。購入時の付属品である収納袋は子ども一人では入れ込むことが困難な場合は、お子さんが収納しやすい少し大きめの袋を用意してあげるといいでしょう。
快適な睡眠時間をおくるためには、寝袋のサイズも重要です。
寝袋で睡眠するときの体感温度は、バッグと身体の間にある空気がいかに温められるかによって左右されます。このため、身長より大きすぎるものを使うと温めなければならない空気が多くなり、体感温度もなかなか温まりません。お子さんの身長に対して大きすぎないものを選んであげましょう。
また横方向に自在に伸びるストレッチ性のあるものを選ぶとフィット感も増し、体感温度も高くなるのでおすすめです。
寝返りもしやすく、心地よい睡眠時間をサポートしてくれるでしょう。
寝袋の中綿は、大きく分けて化繊(化学繊維)とダウンの2種類となります。それぞれの中綿のメリット・デメリットを見てみましょう。
■化繊のメリット・・洗濯方法が簡単、濡れに強く傷みにくい、収納状態で保管が可能、価格が安い
■化繊のデメリット・・重い、かさばる
補足:なかでもフォロフィルやエグゼロフトという構造の化繊は、保温性・断熱性共に高いレベルを誇ります。
デカトロン西宮店 アウトドアスポーツ担当
葛上さん
化繊は比較的安価ですが、ダウンに比べて2倍ほど重く大きいので携帯性は劣ります。車での移動時に積載量を気にしない方におすすめです。
■ダウンのメリット・・軽い、コンパクトに収まる、高い保温性・断熱性を兼ね備えてる
■ダウンのメリット・・中性洗剤が使えない・コインランドリー(洗剤・柔軟剤が自動投入される)で洗濯できないなど・・洗濯方法に難あり、濡れると膨らみにくい、保管状態にコツがいる、価格が高い
デカトロン西宮店 アウトドアスポーツ担当
葛上さん
ダウンは多くの空気を含み保温性が高く、寝たときにふかふか感があります。コンパクトにまとまり収納性は高いですが、濡れには弱いです。
上記のように、中綿が化繊の寝袋は洗濯方法や保管方法が手軽ではありますがダウンに比べて非常に重たくかさばるのでボーイスカウトのように車や電車移動ではなく長時間歩いて持ち運ぶ際には苦労を伴うことが予測されます。
これに対してダウンは軽くてコンパクトに収納可能、持ち運びしやすいのが大きなメリットとなっています。
けれどもダウンは化繊と比べて高価なうえ、非常にデリケートで雨などで濡れると膨らみにくくなってしまうため、ボーイスカウトのように雨や多温の環境下での持ち運びには向かないかといえます。
またダウンの寝袋は自宅でも洗うことは可能ですが、「専用洗剤が必要」・「時間と手間がかかる」など、化繊の寝袋と比べると容易ではありません。
また保管状態が悪いとすぐにカビが生えてしまう点も大きなデメリット。
購入する際には、それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで検討するようにしましょう。
寝袋の他にも、共に揃えておくことでさらに睡眠を向上させてくれるグッズがあります。
特にボーイスカウトのキャンプは凸凹した地面にテントを設営して眠ることが多くあります。そうしたときに欠かせないのが、マット。
ボーイスカウトによっては持参を推奨している団体も多くあります。特に長期間や冬場でのキャンプは疲労も溜まりやすいので、少しでもお子さんの睡眠時間を向上させてあげられるものを持参させてあげたいですね。
キャンプのように凸凹とした地面の上にテントを敷いて眠る際には、背中が痛くならないようマットを使用される方が多いです。
こうしたマットはマットレス・スリーピングマットなどと呼ばれています。
クッション性があり寝心地を良くしてくれるうえ、断熱効果も高く寝袋の保温性もぐんと高めてくれますよ。
マットレス・スリーピングマットは軽くて持ち運びしやすくリーズナブルなものも多いので、自分の体型に合ったサイズのものをひとつ持っておきたいですね。
寝袋の中に入れて使用する敷物のことを、インナーシーツやインナーシュラフと呼びます。
これらは汗をよく吸ってくれるので寝袋を清潔性を高めてくれる効果があります。寝袋よりも洗濯がしやすいのも大きなメリット。
さらに夏場には速乾性のあるタイプ、冬場には保温性を高めてくれるタイプもありますよ。インナーシーツ・インナーシュラフは寝袋と一緒に使うことで寝袋の保温効果をさらに高めてくれるので冬場のキャンプや明け方がまだ寒い時季に重宝しますよ。
スクスク編集部にて、子ども用寝袋の楽天市場レビュー順トップ10の平均価格を調べたところ、3,337円という結果になりました。
快適ヘッドレス付きキッズ用寝袋。広々と快適な封筒型となっており、足元からも開閉できるので温度調節が自在。軽量かつ子どもでも1人で収納しやすい設計となっています。洗濯機で丸洗いも可能。
サイズ | 約65×180cm、収納時/約直径17×34cm |
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重量 | 約700g |
材質 | 表地/ポリエステル、裏地/ポリエステル、中綿/ポリエステル |
使用可能温度 | 5度以上 |
快適温度 | 10度 |
仕様 | 洗濯機丸洗い |
この商品のクチコミ・レビュー
コンパクト重視にしたかったですが、寝袋を上手にたたんで、小さい収納袋にうまくしまうことが、小2男子の我が子に出来るとは思えませんでした。そこで、収納袋の口が広いこの商品を選びました。結果、1人で準備から収納まですることが出来て満足です。コンパクトさも、このくらいは全然有りです!これにして良かったです。
出典・Amazonレビュー
身長にあわせてサイズを調節できる子ども用寝袋。型の種類はマミー型。開け閉めしやすいセンタージッパーに、足元も開閉しやすいため温度調節が自在。キッズも収納しやすい設計となっています。洗濯機で丸洗いも可能。
サイズ | 約140/170×65cm、収納時/約直径24×37cm |
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重量 | 約1.25kg |
材質 | 表地/ポリエステル、裏地/ポリエステル、中綿/ポリエステル |
使用可能温度 | -1度以上 |
快適温度 | 4度 |
仕様 | 洗濯機丸洗い |
この商品のクチコミ・レビュー
寝相の悪い7歳の我が子へ。動く範囲が減り、テントの中が快適になりました!
朝の気温が0度だった1月のキャンプもぐっすり寝ていました。寒いとか一切言わないですね
出典:Amazonレビュー
濡れても保温力を失いにくいヒートシーカーECOの化繊中綿を使用した子ども用寝袋。‐7度まで対応可能で寒がりなお子さんでも安心。軽量で肌触りも良く、ゆとりのある大きめデザインとなっています。お手入れも簡単。
サイズ | 全長:R/165cm、対応身長:R/152cm、収納サイズ:41×23cm |
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重量 | 1.3kg |
材質 | 外装ポリエステル、タフタ |
使用可能温度 | -7度以上 |
快適温度 | 記載なし |
仕様 | 記載なし |
この商品のクチコミ・レビュー
フルオープンになるので色んな使い方が出来ます。本来はジュニア世代用なのですが、小柄で寒がりな女性にはいいかと思います。シュラフに限らずサイズは重要ですが、ちょっと小さめの方が暖かいですよ!フルオープンになるので温度調整もしやすいみたいです。
出典:Amazonレビュー
保温効果に優れているため冬場のキャンプにぴったり。軽量かつ再膨張率にも優れているため、お手入れも簡単です。強度も抜群。
大人用寝袋ですが足元部分を折り返しフックで固定することが可能なので、子どもでも快適に利用可能。
サイズ | 収納時 : 直径24×長さ28cm、展開時 : 縦(長さ)220cm・横(周囲)160cm(拡張185cm) |
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重量 | 1,950g |
材質 | アウター生地 : ナイロン「Paratex Micro」、インナー生地 :ナイロン「Paratex Light」、インナー断熱シート:ポリエステル「Reflectatherm」、中綿:ポリエステル「Softie」 |
使用可能温度 | 記載なし |
快適温度 | -10℃ |
仕様 | 洗濯可/中綿は化学繊維のため丸洗い可能 |
この商品のクチコミ・レビュー
冬用キャンプ用に買いましたが、普通にあったかいです。個人的には身長に合わせて長さが調節できる仕様が気に入ってます。
出典:Amazonレビュー
暗い所で光るキッズ用封筒型寝袋。小学生用サイズ。暗い所でプリントが光り、かわいいデザインとなっています。ショルダーストラップで持ち運び簡単。簡単にコンパクト収納ができます。洗濯機で丸洗いもOK。
サイズ | 使用時/約66×167cm、収納時/約直径21×34cm |
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重量 | 約1.3kg |
材質 | 表地、裏地、中綿/ポリエステル |
使用可能温度 | 4度 |
快適温度 | 7度 |
仕様 | ロールコントロール、丸洗いOK |
この商品のクチコミ・レビュー
小学校1年生の子供用。9月のキャンプで使用したが暑かったとの事。(パジャマが厚手のものであったが)見た目も可愛く、収納も簡単、いい買い物をしたと思う。なお、身長153センチの大人が使用することも可能。
出典:Amazonレビュー
出典:デカトロン
DECATHLON(デカトロン)
お子さん用の20℃で快適に使用できる封筒型寝袋。
出典:デカトロン
DECATHLON(デカトロン)
大人用の15℃で快適に使用できるマミー型寝袋。収納袋は圧縮タイプになっているためよりコンパクトに。
出典:デカトロン
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名称 | コールマン 寝袋 スクールキッズ C10 | コールマン 寝袋 キッズマミーアジャスタブル C4 | ノースフェイス ユースアリューシャン -7 NBR41702 | スナグパック ソフティー エリート4 レフトジップ 10110400209 | コールマン 寝袋 グローナイトキッズ C7 2000022263 | QUECHUA(ケシュア)キャンプ・シュラフ・寝袋 ARPENAZ 20℃ - ... | FORCLAZ(フォルクラ)キャンプ・ 登山・トレッキング シュラフ・寝袋 TR... | QUECHUA(ケシュア)キャンプ・シュラフ・寝袋 ARPENAZ 20℃ |
ブランド・メーカー名 | DECATHLON(デカトロン) | DECATHLON(デカトロン) | DECATHLON(デカトロン) | |||||
詳細 | 快適ヘッドレス付きキッズ用寝袋。広々と快適な封筒型となってお... | 身長にあわせてサイズを調節できる子ども用寝袋。型の種類はマミ... | 濡れても保温力を失いにくいヒートシーカーECOの化繊中綿を使... | 保温効果に優れているため冬場のキャンプにぴったり。軽量かつ再... | 暗い所で光るキッズ用封筒型寝袋。小学生用サイズ。暗い所でプリ... | お子さん用の20℃で快適に使用できる封筒型寝袋。 | 大人用の15℃で快適に使用できるマミー型寝袋。収納袋は圧縮タ... | 大人用の20℃で快適に使用できる封筒型寝袋。 |
サイズ | 約65×180cm、収納時/約直径17×34cm | 約140/170×65cm、収納時/約直径24×37cm | 全長:R/165cm、対応身長:R/152cm、収納サイズ:41×23cm | 収納時 : 直径24×長さ28cm、展開時 : 縦(長さ)220cm・横(周囲)160cm(拡張185cm) | 使用時/約66×167cm、収納時/約直径21×34cm | |||
重量 | 約700g | 約1.25kg | 1.3kg | 1,950g | 約1.3kg | |||
材質 | 表地/ポリエステル、裏地/ポリエステル、中綿/ポリエステル | 表地/ポリエステル、裏地/ポリエステル、中綿/ポリエステル | 外装ポリエステル、タフタ | アウター生地 : ナイロン「Paratex Micro」、インナー生地 :ナイロン「Paratex Light」、インナー断熱シート:ポリエステル「Reflectatherm」、中綿:ポリエステル「Softie」 | 表地、裏地、中綿/ポリエステル | |||
使用可能温度 | 5度以上 | -1度以上 | -7度以上 | 記載なし | 4度 | |||
快適温度 | 10度 | 4度 | 記載なし | -10℃ | 7度 | |||
仕様 | 洗濯機丸洗い | 洗濯機丸洗い | 記載なし | 洗濯可/中綿は化学繊維のため丸洗い可能 | ロールコントロール、丸洗いOK | |||
リンク | 楽天市場で見るAmazonで見る | 楽天市場で見るAmazonで見る | 楽天市場で見るAmazonで見る | 楽天市場で見るAmazonで見る | 楽天市場で見るAmazonで見るYahoo!ショッピングで見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
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ボーイスカウトのキャンプは寝袋を歩いて持ち運びすることが多く、雨や多温下といった環境下での持ち運びも多くなってきます。また夏場のキャンプではお子さんの汗が寝袋にたっぷり吸収されてしまいますので、その都度洗濯するのがベストといえます。
寝袋の洗い方は、中綿の種類が化繊かダウンかによって大きく異なります。それぞれの種類の洗い方についてご紹介します。
デカトロン西宮店 アウトドアスポーツ担当
葛上さん
一般的に寝袋の洗濯は30~50泊の使用が目安といわれています。
また、全体的な汚れが目立って寝袋のかさが減っていたり、いやな匂いが気になるようなら洗い時です。洗う場合には洗濯表示を確認しその製品に適した表記に従ってください。
また、素材によって使用する洗剤が違うので注意してください。化繊の場合は家庭用の中性洗剤でも可ですが、ダウンの場合はダウン専用の洗剤を使用してください。
化繊の寝袋は濡れに強くダウンのようにデリケートな素材ではないため、手洗いで洗っても構いませんが、洗濯機で洗ってしまっても特に問題ありません。
ただしジッパーをきちんと閉めたうえで行い、柔軟剤の使用は控えましょう。
また化繊は乾燥機にかけつい繊維が傷んでしまうので自然乾燥で乾かしましょう。このとき、乾きムラがないようジッパーは開けておいてください。
ダウンの羽には天然の油分が含まれており、この油分が羽同士を綺麗に広げてふかふかの状態を保っています。
けれどもこの天然油分は洗浄力の強い中性洗剤・柔軟剤で洗うと損なわれてしまうため、ダウン専用の洗剤を使用しなくてはなりません。
おうちで手入れする際には、まず浴槽に30度程度のぬるま湯をためてジッパーを開けたダウンを投入。優しく時間をかけて表と裏とを押し洗いし、汚れ残しのないようしっかりと念入りにすすぎ洗いしてあげましょう。洗うときには、ダウンを傷めないようひねったり絞る方法はNG。
手洗いの後はある程度浴槽で脱水し、洗濯機の洗濯層に負担をかけない状態になってから、均一に重みがかかるようぐるりと這わせるようにダウンを入れ、脱水。その後、コインランドリーの大きな洗濯機で乾燥すれば洗濯完了です。
ただし乾いた後にはある程度膨らませてあげてから保管しなければ傷みやすくなってしまうため要注意。
クリーニング店に持ち込んで洗濯してもらうこともできますが、やはり頻度と経費を考えれば、手間はかかりますがおうちでのお手入れがおすすめです。
また、近頃のコインランドリーでは洗剤・柔軟剤が自動投入されてしまうところが多いため厳禁です。乾燥のタイミングで持ち込むようにしましょう。
デカトロン西宮店 アウトドアスポーツ担当
葛上さん
1、すべてのジッパー、ベルクロ部分を閉めてドローコードは緩めましょう。
2、大きなたらい、バケツ、浴槽などにぬるま湯を張って中性洗剤またはダウン専用洗剤を溶かしましょう。
3、寝袋内の空気を抜き、ぬるま湯に浸け、手や足で優しく押すようにして洗っていきます。
4、お湯が汚れで濁ってきたらお湯を入れ替えて再度押し洗いをします。これをお湯が濁らなくなるまで繰り返しましょう。
5、すすぎ終わったら上から押して水分を抜き、その後バスタオルを使い、挟んで押して水分を吸い取ると良いでしょう。絞るのは中綿が傷むのでやめておきましょう。
6、中綿が完全に乾くまで陰干ししましょう。乾燥中は中綿をほぐして、偏りを防ぐようにすると良いでしょう。
寝袋の表地には、雨や湿気で保温性が損なわれないよう撥水加工が施されています。
撥水加工は使用経過と共に落ちてきてしまうので、定期的なメンテナンスが必要となってきます。
メンテナンス方法は、市販の撥水スプレーを数回全体に吹きかけてあげればOK。
強く吹きかけるのではなく、薄めに数回に分けて吹きかけてあげるのがポイントです。寝袋がしっかりと乾いている状態で、風通しのいい場所で行いましょう。
寝袋は中綿の種類によって、手入れ方法や持ち運びやすさは大きく異なるのでよく吟味してから選びましょう。
他にも寝袋のほか、マット・インナーシーツも揃えておくとさらにキャンプ中の睡眠時間を向上させてあげることができるので、是非ご一緒に購入を検討されてみてくださいね。
お子さんの心と身体を豊かに成長させてくれるボーイスカウト。疲労の溜まりやすいキャンプ中での睡眠時間は、エネルギーをチャージするとっても大切なひとときなので、是非お子さんに合うとっておきの寝袋を見つけてあげてください。
今回、取材にご協力いただいたデカトロン西宮店は、2019年にオープンした、デカトロンの日本第1号店。1700㎡の店内に40種類のスポーツ、18,000種以上のオリジナル製品を販売しています。
阪急西宮ガーデンズ3階 TEL:0570-072-345
詳細は以下のリンクからご覧ください。
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