平泳ぎ専門サイトを運営しているSwimming Tricolorの平泳ぎ太郎さんによると、スイミングスクールでクロールと背泳ぎが泳げるようになって「うちの子、水泳得意かも」と思っていたところ、平泳ぎクラスで急に進級できなくなくなることも多いのだとか。今回、習い事スクスクでは平泳ぎ太郎さんに平泳ぎにつまづいている子供の中でも悩むことが多い「手と足のタイミングと息継ぎのコツ」を解説いただきました。
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目次
平泳ぎ太郎
スイミングスクールでクロール、背泳ぎと泳げるようになって「うちの子、水泳得意かも」と思っていたところ平泳ぎクラスで急に進級できなくなって、驚かれた方も多いはずです。
じつは、平泳ぎはスイミングスクールで進級が止まってしまう壁の1つなのです。しかし、平泳ぎのつまづきポイントをしっかりと理解すれば、すぐに進級できるようになります。詳しく解説していきますね。
平泳ぎのつまずきポイントは以下の3点です。
・手と足のタイミング
・息継ぎ方法
・あおり足
この中でも、あおり足でつまずいてしまう子供が多いです。
スイミングスクールでは、クロール、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライという順番で習うのが一般的です。つまり、平泳ぎはクロールと背泳ぎを習ったあと習うことになります。
そのため、平泳ぎを習うときにはクロールと背泳ぎで習ったことが染み付いており、そのクセが出てしまいます。そのクセの中で、よいクセもあれば悪いクセもありますが、悪いクセの中で「手と足を同時に動かす」というクセがあります。
クロール、背泳ぎは手を動かしながら足も動かし(手と足が同時)、それがクセとなっています。しかし、平泳ぎにおいて手と足が同時に動いてしまうと進むことができなく、沈んでしまう1番の原因になります。
なぜなら、手と足が同時に動いている姿勢は一番水の抵抗を受けやすく、沈みやすいからです。そのため、平泳ぎは手と足を別々に動かしましょう。
平泳ぎは以下の3ステップで動くことで、手と足が別々に動き、正しく泳ぐことができます。
1.手を動かす
2.足を動かす
3.蹴伸びをする
3つ目の『蹴伸びをする』で、動いてしまう人が多いです。しかし、このタイミングで動いてしまうと、足で得た進む力を無駄にしてしまいます。推進力を無駄にしてしまうと、どれだけ多くの水を強く蹴っても進むことができません。
結果的に平泳ぎを泳ぐことができなくなってしまうので、『蹴伸びをする』のときは、動かないようにしましょう。
平泳ぎ太郎
「早く前に進みたい」と蹴伸びで動いてしまう子供が多いです。
結果的に平泳ぎを泳ぐことができなくなってしまうので、『蹴伸びをする』瞬間は、動かないように意識しましょう!
正しい平泳ぎの手と足のタイミングを頭では理解していても、実際の動きではできないことがほとんどです。以下の手と足のタイミングが合わない原因を紹介します。
実際の動きで手と足のタイミングが合わない原因を知ることで、より理解が深まり、正しい手と足のタイミングを掴めるようになります。
平泳ぎと聞くと「カエル泳ぎ」と思っている人が多いです。しかし、平泳ぎはカエル泳ぎではなく明確な違いがあります。
「平泳ぎ=手が伸びたあとに足を動かす」のと「カエル泳ぎ=手が伸びるのと同時に足を動かす」で手と足のタイミングが異なります。
そのため、平泳ぎはカエル泳ぎだと思っていると、手と足のタイミングが合わない原因となってしまいます。
スイミングスクールではクロールと背泳ぎを習ったあとに平泳ぎを習います。クロールと背泳ぎは「たくさん進むためには、手と足を同時に動かそう」とアドバイスされます。
そのアドバイスを聞いているお子さんが、平泳ぎを習い始めたら当然手と足を同時に動かそうとしてしまいます。しかし、前述の通り平泳ぎは手と足を別々に動かすので、クロールと背泳ぎを習ったばかりだと平泳ぎの手と足のタイミングが合わない原因になります。
平泳ぎを習い始めるころには、クロールや背泳ぎを通して泳ぐこと自体に慣れてきて「自分は泳げる」という自信があります。しかし、平泳ぎはクロールや背泳ぎとは異なり手と足のタイミングが合わない他にさまざまな要因から、泳げない子供がほとんどです。
泳ぐことに自信がある子供が、いきなり泳げない状態になると慌ててしまいます。
人間は慌ててしまうと手と足をバタバタと動かしてしまいます。そのため、慌ててしまうことが手と足のタイミングが合わない原因となります。
水泳4種目は、それぞれ一番進むタイミングがあります。平泳ぎは足を動かした後(キックの後)が一番進むタイミングです。しかし、そのタイミングを知らないと足を動かした後に手をすぐに動かしてしまい、ブレーキをかけてしまいます。
ブレーキをかけてしまうと、体が沈みやすくなり、慌ててしまいます。そのため、一番進むタイミングを知らないことが手と足のタイミングが合わない原因となります。
前述の通り、平泳ぎは手と足を別々に動かします。これは意識的に行うことで平泳ぎの手と足のタイミングが上手くなります。
平泳ぎを習うときには、クロールと背泳ぎを習ったころと頭の中を切り替える必要があり、子供にとっては難しいことです。
平泳ぎ太郎
親御さんがこのクロールや背泳ぎと平泳ぎの違いをしっかりと子供に伝えてあげることで、より平泳ぎの手と足のタイミングが上手くなりますよ!
平泳ぎの手と足を別々に動かせないお子さんは、まずは息継ぎを意識してみてください。なぜなら、人は息継ぎができないと極端に不安になり、慌ててしまうからです。
慌ててしまうことは体が沈む原因にもなり、泳ぐことにとってよくありません。そのため、まずは息継ぎができるようになりましょう。
実は、平泳ぎの手と足のタイミングは上級者と初心者とでは異なります。上級者は手が動いている間に足を動かします。これは、足を動かすスピードが速く、手と一緒に動いていても水の抵抗にはならないからです。
この方法を初心者の人が真似をしてしまうと、正しい手と足のタイミングにならないです。そのため、平泳ぎの手と足のタイミングが合わない人は、初心者なりの泳ぎ方をするようにしましょう。
前述の通り、平泳ぎは3ステップで泳ぐことが必要です。平泳ぎ初心者の人で平泳ぎが泳げるようになった人でも『蹴伸び』のステップを忘れてしまう人が多いです。
蹴伸びを忘れてしまうと、平泳ぎのキックで得た進む力を無駄にしてしまいます。そのため、泳げるようになったとしても『蹴伸び』を忘れないようにしましょう。
平泳ぎは1回水をかくごとに1回息継ぎをします。これは、コツではなくルールで決まっています。このルールに違反した状態で試合に出てしまうと、失格になりタイムが残らないので必ず守るようにしましょう。
平泳ぎは前に顔を向けて息継ぎをする必要があります。これはルールで決まっているわけではありませんが、脇を締めて手をかくことからすると、現実的に前に顔を向ける必要があります。
ルール上では顔を横に向けても失格にはなりませんが、前に顔を向けて息継ぎをするようにしましょう。
水をかき始めたら息継ぎをすることで姿勢が安定した状態で、息継ぎをすることができます。水泳の初心者の人にとって姿勢が不安定になり、体が沈んでしまうことが一番避けなければならないことです。
平泳ぎは上半身を起こしたり、下半身を複雑に動かしたりと、姿勢がとても不安定になりやすい泳ぎ方です。そのため、水をかき始めたら息継ぎをすることで姿勢を安定させましょう。
平泳ぎの息継ぎは手と連動していることが特徴です。手が動き始めた頃に息継ぎをすることが平泳ぎ初心者にとっての息継ぎのタイミングです。
もっと広く表現すると、手の動きと一緒に頭を動かす必要があります。つまり、手をかきはじめたときに、頭を動かしはじめて、手の動きが終わるころに頭を沈め始めます。
肩幅よりも広く手を広げることで上半身が浮きやすくなり、息継ぎがしやすくなります。息継ぎが上手くできない原因の一つに、上半身が浮いていないということが挙げられます。
上半身が浮いていないと上半身に乗っている水をすべて持ち上げて、息継ぎをしなくてはいけなくなるので大きな力が必要です。平泳ぎ初心者の子供は、それだけの力がなかったり、力があったとしても、息継ぎに力を使ってしまうのはスタミナの無駄遣いとなってしまいます。
そのため、肩幅よりも広く手を広げることで上半身を浮かせて、息継ぎをしやすくしましょう。
息継ぎをしたいと思い、上半身を上げすぎてしまう人がいます。しかし、上半身を上げすぎてしまうと下半身が沈みやすくなり、かえって息継ぎがしにくくなってしまいます。息継ぎは極端なことをいえば、口さえ水面上にあれば行えます。
平泳ぎ太郎
とくに、平泳ぎ初心者の子供は、胸より上まで口をあげようと力いっぱい息継ぎしてしまいます。そのため、上半身を上げすぎないようにして息継ぎはなるべく力を使わずに行うことが、平泳ぎの息継ぎを上手くするためのコツとなります。
今回は平泳ぎを泳ぐにあたっての大事なポイントである「手と足のタイミング」と「息継ぎ」のコツを解説いただきました。解説いただいた平泳ぎ太郎さんが運営しているSwimming Tricolorではこれ以外にも、平泳ぎのことについて詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
今回、取材にご協力いただいた『Swimming Tricolor』の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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