将棋教室へ通うお子さんは、教室以外では一切将棋をやらないという子どもが多いのだそう。けれどお子さんを通わせているママ・パパとしては、上手くなってもらうためにおうちでも積極的に将棋をやってほしいと望むのが本音では。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)では、お子さんが将棋を自主的に取り組んでくれるようになるコツを日本将棋連盟公認の将棋普及指導員として『灘将棋教室』の講師を務める宮崎真耶さんのブログからご紹介したいと思います。
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目次
「将棋は楽しみながら学習できるのが魅力」と語る宮崎先生。ですが家では一切将棋をやらない、というお子さんはとても多いのだそう。
宮崎先生
将棋の勉強は誰かに言われてやるのではなく「将棋を好きになって自然と取り組むことが理想」なので、当教室でも自宅学習は強制していません。ですが、自宅学習をすると大きな成果が出るため、ぜひ取り入れて欲しいと思います。
いったいどのようなタイミングで、自主的に取り組んでくれるようになるのでしょうか。宮崎先生は、ブログのなかで実際のエピソードを紹介されています。
宮崎先生
子どもの頃、将棋歴10年以上の長い間、将棋級位者だった同級生がいました。
彼は大学生で本気で将棋に興味を持つようになり、いまでは将棋高段者(アマ強豪)になっています。
このように自分がやりたいタイミングが来れば、将棋は自然と伸びるものだと思いますし、将棋よりは勉強を優先するほうが将来の選択肢が広がるので、将棋はお子さんのペースでやらせるほうが長い目で見てよいと思っています。
史上最年少で四冠王となった藤井聡太棋士が将棋を始めたきっかけは、5歳の頃に祖母からもらった将棋セット。そこから対局方法を学んで将棋教室へ通い、詰将棋に取り組む際にはまるでスイーツを見る女の子のように目をキラキラ輝かせていたのだとか。藤井棋士の底知れぬ強さもまた、彼が心から将棋をやりたいと思う気持ちが生み出しているものだといえます。
周りがとやかく言うよりも、子どもが「本気でやりたい!」と思い始めるときを待てば、自主的に将棋の勉強に取り組むようになり、腕も上がっていくのですね。
とはいえ、子どもが「本気でやりたい!」と思う瞬間はいつ訪れるか分かりません……。
気長に待ってあげたいと思う一方で「もっと将棋を楽しめるように」「強くなるために」という思いから、家でも将棋に取り組んでほしいと考える親御さんも多いのではないでしょうか。
こうした親御さんのために、宮崎先生は『子どもが自主的に家で将棋に取り組むようになるコツ』を2つ、ブログで紹介されています。子どもが「将棋って楽しい!もっとやりたい!」と思える環境を家で作ってあげることで、お子さんの自主性も早くから育まれるかもしれませんね。
1つめのコツは「家族同士で対局すること」
宮崎先生
家で将棋を対局することは、お子さんのモチベーションアップに繋がりますよ。生徒から家族と対局した話をよく聞くのですが、勝ったときは嬉しそうに報告してくれます。
なかには親御さんが圧倒的に強いケースもあるかもしれませんが、負け続けると対局しなくなるため、3局指して1局は負けるのも大事です。
お子さん一人で将棋の勉強をするのではなく、家族みんなで楽しく対局することが大事なのですね。
勝ってばかりではなく、強くなるために必要な負ける経験もバランスよくさせてあげることが「もっと将棋を上手くなって、もっと勝てるようになりたい」というお子さんのモチベーションアップに繋がるのでしょう。家族の時間も増え、一石二鳥ですね!
2つめのコツは「簡単な詰将棋を出題する」ことだそう。
宮崎先生
普段、家で詰将棋をしていないお子さんでも、こども新聞や詰将棋の本で「これ解ける?」と出題してあげると解いてくれるケースがあります。
・30級から10級までは1手詰
・9級以上は3手詰
まずはこのように出題してあげてください。
詰将棋の本なら、30問前後の問題を選ぶとよいですよ。最初はパッと見てスラスラ解ける問題を出題するのがポイントです。
宮崎先生は「1日1問出題するだけでもよいので気軽に始めてみてほしい」とブログのなかで仰っています。
ゲーム感覚で問題をクリアしていくことで、子どもの「将棋をもっと勉強したい!」という気持ちを育んであげられるのですね。
ブログでは、宮崎先生おすすめの詰将棋本が3冊紹介されているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
宮崎先生
将棋ファンなら一家に一冊は絶対あるようなもっとも売れている詰将棋本です!
宮崎先生
こちらも、もっとも売れている詰将棋本シリーズです。
宮崎先生
3手詰はすぐに解けるけど5手詰は難しい……という方向けとなっています。
家族で誰が早く問題を解けるか、競争してみるのも楽しいかもしれませんね!
お子さんの将棋へのモチベーションがアップし、教室以外の場所でも自主的に勉強するようになるためには、お子さんが「将棋は楽しい!」と思える環境を作ってあげることが大切。
宮崎先生は「最終的には自立して将棋に取り組む事が理想です」と仰っています。教室で何を勉強してきたのかを聞いて、褒めてあげることもモチベーションアップに繋がるのだそう。
ときにはお子さんの将棋への熱が冷めてしまい、将棋に自主的に取り組む姿勢が見られなくなってしまうこともあるかもしれませんが、あまり干渉しずぎず、子どもの気持ちを第一に寄り添ってあげたいですね。
今回、取材にご協力いただいた『灘将棋教室』を運営する宮崎真耶さんの詳細は以下のリンクからご覧ください。
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