幼稚園や保育園では、3~4歳頃になるとハサミを使うようになります。それまでにおうちで正しい使い方ができていると、入園後も安心ですよね。今回SUKU×SUKU(スクスク)では、幼児教室講師のりんこ先生のブログ『おうちで知育』に注目!2歳児からできる「ハサミの練習方法」について紹介します。
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目次
りんこ先生の幼児教室では、2歳児クラスからハサミの使い方を教えているそうです。ただし、いきなりハサミを持たせて使い方を説明するわけではないのだとか。
りんこ先生
ハサミを使う前には、子どもたちに「おやくそく」をしっかり伝えることが大切です。
りんこ先生が子どもたちに伝える「おやくそく」は、3つあるそうです。
ハサミをどのようにして使うのか、なぜハサミは危ないのか、持ったまま動き回るとどうなるのかを初めにしっかり説明するそうです。ハサミを使う前に、まずは子どもがママ・パパのお話をしっかり聞けることが大切ですね。
言葉で理解するのが難しいうちは、実際にママ・パパがハサミを使って正しい持ち方や切り方のお手本を見せてあげるのもいいかもしれませんね。
初めのうちは座っていても、夢中になるとハサミを持ったまま席を立ったり、歩き回ったりしてしまう可能性も。ハサミを持ったまま転んだり、他の人にぶつかったりしてしまうとケガをしてしまいます。
必ずいすに座った状態でハサミを使うことは、安全に楽しむための大切な「おやくそく」です。
ハサミは使い方を間違えると周囲や自分を傷つけてしまいます。刃先を人に対して向けないこと、人にハサミを渡すときは閉じた刃を持って、相手に渡すことを教えましょう。
ここでもママ・パパがハサミを子どもに渡してお手本を見せてあげると、分かりやすいですね。
さらに使い終わったら必ず刃を閉じる、キャップ付きのハサミであればキャップをかぶせることも伝えましょう。
しかし3つの「おやくそく」を初めに伝えても、いざハサミを使い出すと夢中になってしまい、守れないこともあるかもしれません。
実際にハサミを使うようになったら、ママ・パパが「子どもから目を離さない」「子どもが自分で取り出せる位置にハサミをしまわない」ことも大切です。
子どもが「おやくそく」を理解できたら、りんこ先生の「5つのステップ」に沿ってさっそくハサミを使ってみましょう!
りんこ先生
ハサミの小さい穴に親指、大きい穴に人差し指と中指を入れ、親指を上にします。
切っている間に、親指が下になりがちなので注意が必要です。
この段階ではまだ紙を切らないため、ステンレス製のハサミを持たせるのが心配な場合は樹脂製のものを使うのもいいかもしれませんね。
りんこ先生
1回でチョキンと切れる幅(1~2cm)で細長く切った紙をママ・パパが持って、お子さんにハサミで切り落としてもらいましょう。
慣れてきたらお子さん自身で紙を持って、切ることも練習していきます。
実際に紙を切り落とすことで「切れた!」という気持ちよい感覚と達成感が味わえますよね。ここでは切り落とす楽しさを味わいながら、自分にもできたという自信を持つことが大切なのだそうです。
りんこ先生
なかには、ハサミを開いて紙をはさむのがうまくできないお子さんもいるかもしれません。その場合は「手をパーにして」「グーにして」と言うと、伝わりやすいですよ!
次は幅の広い紙を使って、ハサミを開いたり閉じたりしながら長い距離を切ってみる練習です。チョキンと切り落とす動きよりも、難易度が上がるとりんこ先生はおっしゃいます。
りんこ先生
「一回グーパーしたらハサミを前に進める」という動きは、子どもにとってなかなか難しいもの。焦らず練習が必要です!
ここで何度も練習するうちに、コツをつかみ上手に切れるようになるそうです!
まっすぐな線を切れるようになったら、丸や波線切りにもチャレンジしてみましょう。ママ・パパが手書きで、いろいろな図形や線を描いてあげるのも楽しそうですよね。
りんこ先生
ハサミを持った手はまっすぐに保ったまま、紙のほうを動かして切れるようになるといいですよ。
ハサミの方を動かして切ると顔や体が動いてしまい、隣の人にぶつかってしまうこともあります。ハサミの動かし方に慣れてきたら、紙の方を動かして切れるように練習するとよいそうです。
最後は、直角に切る練習です。りんこ先生曰く、紙にギザギザの線を書いて切らせてあげるのもおすすめなのだとか。
さらに難しい切り方にチャレンジしたい場合は、ハサミ練習用のサイトからいろいろな線や形が描かれたデータをダウンロードしたり、市販の切り絵教材を使ったりするのもよいそうですよ。
りんこ先生
教室で「切る」練習を終えた年少さんたちは、2つ折りにした紙をハサミで切って開くとどうなるか?という「線対称の図形」を楽しむ取り組みに、ステップアップしていきます!
初めてのハサミを選ぶとき、どのようなタイプを選べばよいか迷ってしまいますよね。
安全性を重視すると、刃が樹脂製のハサミを選びたくなるかもしれませんが、りんこ先生曰く初めからステンレス製のハサミを使うメリットもあるのだそうです。
りんこ先生
切れ味がよいハサミで上手に切れたときの感触をつかむほうが、切る楽しさも味わえますし、結果的に上達が早くなりますよ!
樹脂製のハサミなら手が切れる心配はありませんが、紙も切れにくいため子どもがストレスに感じたり、無理やり切ろうとして手に力が入りすぎたりしてしまうのだとか。
初めは樹脂製のハサミで練習して、慣れてきたらステンレス製に変えてみるのもいいかもしれませんね。ステンレス製でも刃先が丸くなっていたり、樹脂で刃先がガードされていたりする安全なハサミもありますよ。
ハサミには右利き用と左利き用があります。2歳くらいのときは、子どもの利き手がどちらかわからない場合もありますよね。
右利き、左利きの判断が難しい場合は、両利き用のハサミを試してみるのもいいかもしれません。両利き用のハサミは、持ち手部分の穴が左右同じ大きさになっているため、どちらの手でも使いやすいそうです。
子どもがハサミの使用時のルールを理解できれば、2歳からでも使用可能!とりんこ先生はおっしゃいます。そして上手に使いこなすためには、子どもの手に合った大きさで、スムーズに切れるハサミを使うことがポイントだそうです。
またりんこ先生曰く、ハサミは両手を別々に動かすため、集中力がつき脳にも刺激を与えてくれるのだそう。子どもがハサミに興味を持ちだしたら「やってみたい」気持ちを育むためにも、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいたりんこ先生の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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