そろばんで「3級の壁」をなかなか突破できない子はいませんか?4級では5桁だった見取り算は6桁になり、かけ算とわり算には小数点が出てきて難易度がグッと増す3級。合格するためのポイントがあれば、知りたいですよね。そこで今回習い事スクスクは、2人のお子さんのパパ・すくらっちさんのブログ『40代をスマートに』に注目!実際にすくらっちさんがお子さんとやってみて効果を感じた、そろばん3級に合格するための対策について紹介します。
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目次
回答を書いているとき、子どものそろばんはどこにありますか?すくらっちさん曰く、回答欄の下にあるか、それとも計算中の数字の真下にあるかでミスの起こりやすさが変わってくるのだとか。
すくらっちさん
もし回答欄より下にそろばんを置いていたら、計算中の数字の真下に置くやり方に変えてみてください。そして、1計算ずつ下にそろばんをずらしていきます。
そうすると、目線が上下せずに済むので計算が早くなり、ミスも減るのです。
すくらっちさんのお子さんも、そろばんの位置を変えてから1問解くのに約3秒ほどスピードが上がり、正解率も上がったそうです!
すくらっちさん
ただし、この方法で解くには問題用紙の上に文鎮(ぶんちん)を置く必要があります。そろばんをずらすときに問題用紙まで動いてしまわないよう、固定してあげてください。
合格するには、文字を書くスピードも重要だと仰るすくらっちさん。「そろばんのときは、大きくはっきり書くことはしないように」とアドバイスします。
そろばんは字のきれいさを競うものではないので、小さく薄い字でも読み取れればOKだそうです。
すくらっちさん
教室によっては鉛筆やロケット鉛筆が推奨される場合もありますが、無意識に筆圧が強くならないよう、私は短めのシャープペンシルをおすすめします。
すくらっちさん曰く、スピードを上げるためにはカンマを書くタイミングも肝心なのだそう。
たとえばお子さんが「109,876」などカンマのある回答を書く場合、どのタイミングでカンマを書くかチェックしてみてください。
すくらっちさん
カンマを書くタイミングは、次のどちらかだと思います。
① 1→0→9→8→7→6 を書いたあと、9と8の間にカンマを入れる
②1→0→9→「,」→8→7→6のように左から順番に書く
もし①の書き方をしていたら②に変えることをおすすめします!
①から②に変えることで、目線を左右に動かさずに済み、スピードアップに繋がるのだそう。1問あたり1~2秒は短縮できるはずと、すくらっちさんは仰います。
ちなみに、左から順にカンマを書くときには間違いを防ぐコツがあるそうです。
すくらっちさん
そろばんの一玉と五玉を隔てている白い棒に「定位点」と呼ばれる黒い点があります。この定位点には、カンマの役割があるのです。
よって、そろばんの定位点にある数字を書いたあとカンマを書けば、間違えずに済みます。
ただし、小数点のあるかけ算、わり算では「位」が移動するため使えないのだそう。あくまでも見取り算だけで使える技として、覚えておきましょう。
すくらっちさん曰く、解くスピードをアップさせるには、1問解くのにかかる時間をはかってみるのがよいそうです。子ども自身が1問解くのにかかる時間を自覚することで、ペースをつかみやすくなるのだとか。
撮影:習い事スクスク編集部
すくらっちさん
我が家の場合は1問を30秒で解くことを目指しました。そして、30秒ごとにアナウンスすることで子どもに30秒の長さを覚えさせ、制限時間内に解けるようにしました。
検定が近づくと、練習にも力が入りますよね。しかし、何回も続けて練習を繰り返すと集中力がもたず、次第にスピードが落ちてくるとすくらっちさんは仰います。
すくらっちさん
せめて朝、昼、晩で1回ずつ分けるとか、1時間の休憩を入れるなど工夫をしましょう。毎回フレッシュな気持ちで練習することが、一発勝負の本番でも活かされるはずです。
全国珠算教育連盟の3級は、1種目の制限時間が7分。15問中10問以上正解すれば、合格です。
3級合格を目指すにあたり、子どもの回答スピードを把握しないまま「時間内に全問回答する」「100点以上とる」と目標を定めてしまうのは根性論になってしまうと仰るすくらっちさん。
まずは子どもの正解率や回答スピードを観察したうえで、目標を立てることをおすすめしています。
すくらっちさん
我が家では子どもの様子を見て「7分で14問回答する」を目標にしました。まずは、お子さんのスキルを把握して、合格に近づけるようなゴール設定をしてみてください。
目標を立てたら満足してしまう。達成できなかったらすぐにあきらめてしまう。そのような経験はありませんか?
合格に向けて目標を立てたら、実行と振り返り、改善を必ずセットで取り組むことが大切だとすくらっちさんは仰います。
すくらっちさん
そろばんに限らず言えることですが、練習でうまくいかなかったら、1回1回やり方を変えて工夫することが大切です。練習を繰り返すなかでさまざまな方法を試し、お子さんにベストなやり方を一緒に探してあげてください。
正解率を上げるためには、子どものミスの傾向を見つけ、重点的に練習することも必要だと仰るすくらっちさん。ご自身もお子さんのミスを分析して、間違いやすい順に5つ洗い出してみたそうです。
すくらっちさん
もっとも間違いが多かったのは「10の位と5の位の繰り上がり・繰り下がりの複合計算」で、その次が「数字の見間違い」「足し算と引き算の間違い」と続きました。
このように、親御さんは子どもの間違いやすいポイントをぜひ洗い出してみてください。そして同じような問題を反復練習すれば、正解率はきっと上がります。
本番に近い雰囲気を味わうためには、オンラインの模擬試験を利用するのがおすすめだと仰るすくらっちさん。緊張しやすい子は、事前に挑戦してみるとよいですね。
すくらっちさん
「全国珠算教育連盟」の模擬試験はありませんでしたが「日本商工会議所(日本珠算連盟)」の模擬試験はありました。
1,500円で受講できるので、場慣れするために受けてみるとよいでしょう。
そろばんで素早く正確に解くには、コツがあります。子どもの解くスピードやミスの傾向を把握して、何を重点的に練習するか見定めることは重要です。
子どもの努力が実を結ぶように、まずは回答の書き方やそろばんのポジションなどすぐにできることから見直してみてはいかがでしょうか。
今回取材にご協力いただいた、すくらっちさんの詳細は以下のリンクからご覧ください。
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