お子さんの英語教育に興味がある親御さんなら、フォニックスという言葉を一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。けれどフォニックスがどういうものなのか、またどうして優れているのかについてはよく分からない……という方も多いでしょう。今回SUKU×SUKU(スクスク)が紹介する『ESL club』のブログでは、フォニックスが幼児の英語教育に優れている理由がくわしく解説されています。
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目次
フォニックスとは「単語の文字と音を結ぶルール」です。これは、英語学習を始めるとき多くの人が最初に学ぶ「文字と音を結ぶルール」=「アルファベット読み」とは異なります。
『ESL club』の岡山先生は、フォニックスとアルファベット読みの違いを次のようにブログで語られています。
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岡山先生
A:エイ
B:ビー
C:スィー
D:ディー
E:イー ……
皆さんもこのようにアルファベットの読み方を覚えたかと思います。
しかし、このアルファベット読みを覚えても、英語を読めるようにはならないですよね。
たとえば、a:エイ、p:ピー、p:ピー、l:エル、e:イー
このアルファベットを繋げるとappleとなります。この単語は「エイピーピーエルイー」とは読まず、「apple:アップル」と読みますよね?
appleの頭文字である(a)はアルファベット読みでは「エイ」ですが、appleという単語で読むと「ア」と読みます。
この「appleという単語の中で、aは『ア』と読む」といった、単語上での文字と音のルールを学ぶのがフォニックスです。
つまりフォニックスとは、単なるアルファベット読みではなく「単語(apple)の文字(a)と音(ア)を結ぶルール」。
アルファベット読みでは読めない単語が、このフォニックスをマスターしておくことで適切に読めるようになるそうです。
お子さんを早くから英会話教室に通わせようと考える親御さんは多いかと思います。岡山先生は教室選びにおいて、「どういったバランスで英語力を向上させてくれるか」を見極めるのが大切だと話されています。
このバランスというのは、英語4技能の、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングのことを指します。
多くの英会話教室では、英語の歌を歌ったり、発音を真似したりと、耳から英語をインプットするリスニングを重視するそうです。ただ、英語学習がリスニングに偏ってしまうと「リスニング力は高いが、リーディングが苦手」という状況になる子も少なくないと岡山先生はおっしゃいます。
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岡山先生
たとえば、英検®5級のリスニングは合格点がとれるのに、リーディングではまったく点がとれない、という状況の生徒さんも少なくありません。
これは「音を聞けば意味は分かるが、文字を見ても正しく発音できない」という状態だからです。
たとえば「英語は聞けば分かるけど読めない」というお子さんは、appleという音を聞くとリンゴのイメージが浮かび単語の意味は理解できますが、appleという文字を見たときに、apple(アップル)の音と結びつけることが難しくなってしまうそうです。
そのままアルファベット読みをしてしまい、正しく読むことができないお子さんにフォニックスはおすすめなのだとか。
岡山先生曰く、フォニックスをマスターすれば、appleという文字を見ればapple(アップル)と発音ができるようになるそうです。
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岡山先生
フォニックスを学ぶと単語を発音するルールが身につくため、英会話で陥りがちな「英語は聞けば分かるけど読めない」という状態に陥ることを防げます。
多読は近年、効果的な英語学習方法として注目されており、岡山先生の教室でもフォニックスを一通りマスターしたら多読に移っていくそうです。
具体的には、「Oxford Reading Tree」という絵本の音読とシャドーイングを進めていくようですが、この多読を始めるにはまず英語が読めることが前提となります。そのためフォニックスをマスターしてしておけば、早期に多読を始めることができ、英語力を大きくアップできると岡山先生はおっしゃいます。
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岡山先生
絵本から始めることで、日本語に頼ることなく、英語を英語で理解しながら多読を進められますよ。
多読とは、文字通り「多く読む」学習法です。「多く読む」とはどういうことでしょうか?岡山先生はブログで次のように説明されています。
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岡山先生
多読の意味は、逆の「精読」を考えてみると分かりやすいです。
精読とは日本の英語教育で主流だった、英文一文一文の文法、構文、語彙などを調べ理解しながら、精確に読んでいくことです。
一方で多読とは、一文一文の文法や語彙などを調べることなく、多くの英文をどんどん読み進めていく学習法です。
一文一文の意味が正確に分からなくても、前後の文脈から予測し、大枠の意味をつかんで英文を読んでいきます。
岡山先生曰く、多読には今まで主流だった精読では達成できない学習効果があるとのこと。
一文一文を細かく読んでいく精読は、知識を整理しながら英文を精確に読んでいくという点では優れていますが、和訳癖が抜けないという欠点があるのだそう。
これに対し、文法や語彙を細かく調べずに英文をどんどん読み進めていく多読は「英語を英語で理解できる」ようになるのだといいます。
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岡山先生
私たち日本人が日本語を話すときは、直接、その言葉が持つ情景や感情、記憶をイメージしながら話しますよね。
これは自然な言語運用なのですが、これが英語になると日本人はすぐに日本語に訳してしまうのです。これでは一向に英語ができるようにはなりません。
この和訳癖をつけずに、英語を英語のままイメージできる英語脳を身につけるために必要なのが「英語多読」なのです。
英語多読は比較的簡単な本を大量に読んでいくため、一つひとつを和訳しなくても直接的に意味が分かる英語が増えていくそうです。
その結果、日本語に訳さずに英語のインプット・アウトプットができるようになると岡山先生はおっしゃいます。
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岡山先生
英語多読はとても楽しい学習方法です。もし自分の子どもが英語の本を読むのが大好きになったら……と考えてみてください。英語の本を楽しむだけで英語力も自然と伸びていくのです。
そう考えると、幼児の頃から英語多読に取り組んでいくのはその後の英語習得の効果を飛躍的に上げてくれるのでおすすめですよ。
お子さんが小さなうちから英語の絵本を読む楽しさに目覚めると、英語力の習得にも大きく効果があらわれるのですね。
そのために、まずはフォニックスをしっかりとマスターさせてあげたいですね!
お子さんに英語を学習させるうえで、やはり肝心なのは「お子さん自身が楽しく英語学習を続けられるか」ではないでしょうか。
岡山先生は、子ども向けのフォニックス教材には歌やイラストが多く含まれているため、お子さんの英語教育にとても向いているのだとブログで語られています。
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岡山先生
英語学習を始める段階では、何よりも「英語は楽しい!」「僕でも(私でも)英語できるかも!」と思ってもらうことが大切です。
ただもちろん、「ただ楽しいだけ」をずっと続けているだけでは高い英語力は手にできないので、お子さんのタイミングに合わせて、だんだんと学習のスタイルも変化させていくことが重要です。
こちらが実際に岡山先生が教室で使用されている教材です。カラーイラストが多く、大人が見ていても楽しさが伝わってきます。
フォニックス教材にはイラストと曲が多く、英語に初めて触れるお子さんでも楽しく英語学習をスタートできるそうですよ。
ただしフォニックスはとても優れたツールですが、過信は禁物だと岡山先生はおっしゃいます。フォニックスではすべての単語の発音ルールをカバーできないのだとか。
フォニックスの学習ゴールを「すべての単語を完璧に発音できるようにする」と設定してしまうと、達成するのはほとんど不可能なため、フォニックスで学習が止まってしまう、もしくはフォニックスに多くの時間を費やしすぎてしまうからだそうです。
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岡山先生
フォニックスを学習する上で設定すべき学習ゴールは「フォニックスのルールを用いて知らない単語の発音を予測できる」とすべきです。
たとえば、”perticular”という単語を初めて見たら、pは「プ」、erは「アー」、tは「トゥ」、iは「イ」……といったように、フォニックスの知識を使って発音を予測できる程度でよいのです。
ここで”perticular”を正確に発音できるようになるまで、何度もフォニックスのルールを復習するといった学習戦略はおすすめできません。
フォニックスはある程度のルールを学んだ段階で卒業し、CDを用いたシャドーイングなどで発音を学んでいくとよいですよ。
ただ次の段階の英語学習へ移った際にも、やはりフォニックスを最初に学習しておいたことで発音を予測し、規則を意識しながらシャドーイングできるため、発音の習得が加速されるのだといいます。
まずはしっかりフォニックスをマスターし、お子さんの成長段階を見ながら次の学習段階へと導いてあげたいですね!
今後ますます欠かせないスキルとなってくる英語。お子さんが小さなうちから自然に楽しく英語に親しみ、スキルを磨いていけるよう、ぜひこちらの記事を参考にフォニックス学習をスタートさせてあげてください。
今回、取材にご協力いただいた、英語を教えない英語塾『ESL club』の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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