「いろいろ習い事をしているものの、上達しなくて……」とお悩みのママ・パパへ。もしかしたらお子さんの「見る力」を育むことで、突破口が見えてくるかもしれません。「眺める」のではなく「観察する」ことで身につく能力は違うのだそう。SUKU×SUKU(スクスク)では、岐阜県可児市の絵画教室『Atelier ecru』の山﨑先生のブログに注目!見る力の重要性と鍛える方法について紹介します。
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目次
山﨑先生の運営する絵画教室で、リンゴのデッサンをしたときのこと。
初めからキャンバスに向かうのではなく、まずリンゴを目の前にして特徴を紙に書き出すのだそうです。
絵画教室に通う、小学校4年生の女の子が書いた特徴はこちら。
女の子が書き出した特徴は8個。
もし「リンゴの特徴を8個挙げてください」と言われたら意外と難しいことに気づくと思います。
1個のリンゴを書くためにじっくり時間をかけて、さまざまな角度から観察し、発見したことを言葉にする。このようなプロセスを経てからデッサンを始めることで、よりリアルな絵が描けるそうです。
リンゴの絵を描いた女の子について、山﨑先生はこのように語ります。
山﨑先生
彼女は、教室へ通う前から絵が好きで たくさん自分でお絵かきしていたようです。
当教室に通って5ヶ月。現段階では、これまで自分が絵と向き合ってきた経験の差で、同年代の子ども達より上手に描けているかもしれません。
しかし、彼女もいきなりこのデッサンが描けたわけではありません。
女の子が初めてのレッスンで描いたのは、紙コップの絵。習い始めに描いた紙コップの絵とリンゴの絵を比較すると、対象物をじっくり観察する力を身につけたことで、リアルさを表現できるようになったと山﨑先生はおっしゃいます。
山﨑先生
同じように目の前に置かれているものを描いているはずが 、技術的な問題だけでなく リンゴのデッサンのほうが作者が対象と向き合った時間や実際に目の前に置かれているようなリアルさを感じます。
見ることとはどういうことか、対象と向き合うことの大切さを本当に少しずつ学びながら 一歩一歩成長しています。
輪郭を描くことは比較的簡単ですが、深い色合いや質感まで表現するのはなかなか難しいもの。
そこで山﨑先生の教室では、見るだけではなく触ってみたり匂いを嗅いだりすることで、触覚や嗅覚など、視覚以外からも多くの情報を得られるようにするのだとか。
とにかく時間をかけて、じっくり対象物と向き合うことを大切にしているそうです。
表現の基盤となるデッサン力を上げるには、描写力を鍛えるのではなく、対象物に寄り添う眼差しを持つことが大切だと、山﨑先生はブログで語ります。
山﨑先生
もちろん成長のペースはそれぞれ違いますが「絵が描きたい 」「上手くなりたい」その気持ちさえあれば 皆さん必ず上達していただけます。
見ること=
◼︎寄り添うこと
◼︎知ろうとすること
◼︎耳を傾けること
絵を描く上で大切なことと 学校生活や社会生活で大切な事、必要な事は同じなんです。
見ること=上達への第一歩と語る山﨑先生。
もし対戦型のスポーツであれば、相手の様子をよく見ることで弱点や隙が分かるようになったり、ピアノや水泳など個人で行なうものであれば、上手な人の動きを観察して取り入れてみたり。
上達するための手段として見る力を養うことは、絵画だけでなく、その他の習い事にも通じるものがありそうですね。
絵画教室『Atelier ecru』のブログより、「見る力」が持つ重要性についてご紹介しました。見る力を養うことは、技術の向上に効果があるのはもちろん、他者への理解にも繋がります。これからの日常生活や社会に出てからも、役に立ちそうですよね。
普段なにげなく見ているものも、あらためてじっくり観察することで、新しい発見があるかもしれません。ぜひ習い事や普段の生活でも意識してみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいた絵画教室『Atelier ecru』の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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