ピアノを置く場所はどこがベスト?部屋別のメリット・デメリットや注意点を調律師が解説
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ピアノを置く場所はどこがベスト?部屋別のメリット・デメリットや注意点を調律師が解説

ピアノを置く場所はどこがベスト?部屋別のメリット・デメリットや注意点を調律師が解説

ピアノを購入するときにまず考えるのが、設置する場所です。リビングや子ども部屋、和室など、どこに置くのがベストなのか悩みますよね。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)は、横浜を拠点に活動するピアノ調律師「としさん」が運営する『トシブログ』に注目!それぞれの部屋に置くメリット・デメリットやピアノが置いてある部屋でやってはいけないことなどを紹介します。

SUKU×SUKU編集部
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今回教えてくれた人
津久井 俊彦(つくい としひこ)
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ピアノを置くのはどこがベスト?部屋別メリット・デメリット

ピアノは、どの部屋に置いてもメリット・デメリットがあると仰るとしさん。これまで調律師として多くの家庭でピアノを見てきた経験から、それぞれの部屋で感じたメリット・デメリットをブログ内で紹介しています。

リビングに置くメリット

・温度や湿度が安定している

 

ピアノは温度や湿度の差が大きい環境に置くと、傷んでしまいます。リビングの場合、夏や冬はほとんどの家庭がエアコンを効かせていて温度も湿度も安定しているので、ピアノを置くには比較的よい環境なのだそう。

 

・子どもの練習を見てあげられる

 

リビングにピアノがあると、家事や仕事の合間に子どもの練習を見てあげられることもメリットです。

としさん

としさん

ピアノを始めたばかりのお子さんなら、親御さんが練習に付き添ってあげることも必要なのでリビングにあると便利ですよね。

 

また小学4年生くらいまでは、個室よりリビングにピアノを置くほうがよく練習するという話も聞きます。気が向いたらすぐに弾けるのがよいのかもしれません。

リビングに置くデメリット

・ほかの家族がくつろぎにくい

 

ピアノが上達すれば、課題曲が長くなったり難しくなったりします。そうなると同じ箇所を何度も練習することもあるので、音が気になってほかの家族がリビングでゆっくりできなくなるかもしれません。

としさん

としさん

リビングにピアノを置く場合、同じ部屋でテレビを観たり静かに過ごしたりすることは難しくなるでしょう。弾く時間帯を決めるなど、家族での話し合いが必要になるかもしれません。

・キッチンが近いと油が付着する

 

リビングとキッチンの距離が近い場合、調理中の油が付着することもあります。としさん曰く、キッチン近くに置いているピアノの調律をしたら、油でベタベタになっていたこともあったそうです。

としさん

としさん

どうしても置き場所がキッチンの近くになってしまう場合は、薄手のピアノカバーを付けることをおすすめします。

 

厚手のカバーはピアノの内部に湿気がこもってしまうので避けましょう。

和室に置くメリット

・木目調のピアノなら部屋になじみやすい

 

木目調のデザインのピアノの場合、和室に置いたほうがしっくりくると、としさんは仰います。木目調のピアノを購入するのであれば、インテリアとの調和をはかるため和室に置くのもよさそうです。

和室に置くデメリット

・ピアノの音が吸収されやすい

 

和室にピアノを置くと、畳に音が吸収されてしまい響きません。フローリングの部屋に比べると、音質は低下することを知っておいたほうがよいでしょう。なかには、このデメリットを逆手にとることで防音効果を期待し、あえて和室に置く人もいるようです。

 

・畳が傷みやすい

 

畳の上にピアノを置くと、へこみの原因になります。できるだけ畳が傷まないように、和室専用のパネルや敷板を敷いてピアノの重量を分散させるなど対策をしましょう。

子ども部屋に置くメリット

・集中して練習できる

 

小学校高学年くらいになると、親にピアノの練習を聞かれたくないという子も出てきます。としさん曰く、ピアノをリビングから子ども部屋に移した途端に練習量が増えた子もいるのだとか。

 

長く続けることを考えて、あらかじめ子ども部屋に設置しておくのもよいかもしれません。

子ども部屋に置くデメリット

・温度や湿度の差でピアノが傷む

 

リビングと比較すると、子ども部屋は誰もいない時間が長いものです。とくに冬場の部屋は冷え込み、ピアノを傷める原因にもなってしまうととしさんは仰います。

としさん

としさん

寒い部屋に暖房をつけて室温を一気に上げると、ピアノに少しだけ結露が発生したり過乾燥になったりします。これがピアノを傷める原因になるのです。

そこでとしさんは、ピアノが置いてある部屋を暖房で温める場合、2段階に分けて行うことをおすすめしています。

としさん

としさん

たとえば暖房の設定を24度にしたい場合、まず18度(おそらく暖房の一番低い設定)で1時間ほどゆっくり温度を上げたのち、あらためて24度に設定しましょう。

 

時間はかかりますが、このひと手間でピアノの状態は安定しますよ。

2階の部屋に置くメリット(戸建ての場合)

・1階より湿気が少ない

 

戸建ての場合、1階より2階のほうが湿度は低くなりがちです。湿度を嫌うピアノにとってよい状態を保てることが、2階に置くメリットになります。

2階の部屋に置くデメリット(戸建ての場合)

・地震に耐えられるのか気になる

 

ピアノは何百キロと重さがあるので、大きな地震がおきたときに床が抜け落ちないかと心配される人もいるのではないでしょうか。

 

としさんがこれまで回った家で床が抜けたようなケースはないそうですが、どの部屋にピアノを置く場合でも地震対策は必要です。ピアノの転倒防止器具の設置やピアノのある部屋で寝ないなど、できることはやっておきましょう。

としさん

としさん

とくに地震対策については、ピアノを買われるお店の方に相談されることを強くおすすめします!

ピアノを置く部屋で気を付けるべきポイントは?

ピアノはどの部屋に置くかだけでなく、何を近くに置かないかも重要だと仰るとしさん。できればピアノの部屋には置かないほうがよいものについて、ブログ内で紹介しています。

クレベリン(空間除菌グッズ)

空間除菌グッズとして知られているクレベリン。としさん曰く、クレベリンには金属を腐食させる成分が含まれているので、ピアノと同じ部屋に置くことは避けたほうがよいのだそうです。

としさん

としさん

たとえばクレベリンをピアノの上に置くと、弦やネジなどの金属類が真っ赤に錆びてしまいます。

 

その錆を落とそうとすると弦に傷が入って音に影響が出てしまう可能性があり、最悪の場合は「弦交換」という高額修理をせざるを得ないこともあるでしょう。

 

ピアノのことを考えるのなら、同じ部屋にクレベリンは置かないほうがよいですよ。

香りの強い植物やアロマグッズ

としさんのこれまでの経験上、キャンドルや加湿器などアロマの香りがするものやハーブなど強い香りがする植物が置いてる部屋のピアノは、弦が錆びているケースが多いのだとか。

としさん

としさん

観葉植物自体は、乾燥を防いでくれるのでピアノにとってはとてもよいものです。

 

ただし香りが強いものは何らかの成分がピアノに影響を及ぼしている可能性も考えられるので、注意が必要です。

床暖房

暖房の効いた床の上にピアノを置くと、熱と乾燥であっという間に調律が狂ってしまうと仰るとしさん。床暖房は、ピアノにとって大敵だそうです。

としさん

としさん

どうしても床暖房の部屋にしかピアノを置けない場合は、専用のパネルを敷きましょう。パネルを設置することで、熱による影響を防げます。

直射日光

床暖房と同じように、直射日光も熱と乾燥でピアノを傷めてしまいます。日常的に直射日光を浴びることで調律が狂い、乾燥によって木材の部分が割れてしまうこともあるそうです。

としさん

としさん

「ピアノカバーをして日光が当たらないようにすればよいですか?」とよく聞かれますが、カバーをしてもピアノ本体は温まってしまうのであまり意味がありません。

 

直射日光が当たる窓際にピアノを置く場合は、遮光カーテンでピアノの部分だけでもガードするなど対策が必要です。

ピアノの部屋でしないほうがよいこと

普段当たり前のようにやっていることが、じつはピアノにとってよくなかった……なんてこともあります。該当するものがないか、チェックしてみましょう!

飲み物・食べ物をピアノの上に置くこと

飲みかけのジュースや食べかけのおやつなど、子どもがピアノの上に置いてしまうことはありませんか?

 

家でそのようなことが当たり前になっていると、教室などでも同じことをしてしまい、ときには大きな損害を招いてしまうケースもあるのだとか。

としさん

としさん

外で万が一ピアノを汚してしまったら弁償なんてことにもなりかねないので、日頃から注意が必要です。

 

たとえばチョコレートなどを譜面台のところに置いておくと、ホールや練習室のグランドピアノの中に落としてしまうことがあります。拾ってもらうのにはお金がかかりますし、溶けてピアノに何かあったときには大ごとになってしまいます。

鍵盤をアルコールで拭くこと

コロナ対策として除菌が日常的になったいま、ピアノの鍵盤をついアルコール除菌シートで拭いてしまうことがあるかもしれません。じつは鍵盤はアルコールに弱いため、拭いてはいけないのだそう。

としさん

としさん

アルコールで鍵盤を拭かれたピアノの白鍵を見ると、ことごとく亀裂が入っています。また手の消毒をしたあとも、完全に乾かしてから弾くようにしないと同じことが起きてしまいます。

 

ピアノを弾く前には石鹸で手をよく洗うのが、1番のウイルス対策ですよ。

部屋干し

梅雨や花粉が多い時期には、部屋干しすることもありますよね。たまにやる程度なら問題ないそうですが、ピアノのある部屋で日常的に部屋干しをすると、ピアノにカビが生えてしまうそうです。

としさん

としさん

そんなに湿気が高そうな環境には見えないのに、ピアノのフタを開けたら中身がカビだらけだったこともあります。そのような場合は、高確率で日常的に部屋干しをしていることが原因です。

 

対策としては「ピアノからなるべく距離を空けて干す」「可能ならば別の部屋に干す」などをしましょう。

自力で移動させること

少しだけピアノの場所を変えたい場合、ママパパで協力して移動させようとすることがあるかもしれません。しかし、体を痛める原因になるので必ずピアノの専門家にお願いしてほしいと、としさんはアドバイスします。

としさん

としさん

ピアノには持ってはいけない部分もあるので、動かすのはプロのピアノ専門運送業者さんにお任せするのが一番安全です。

 

ちょっとした移動でも普段お願いしている調律師さんに必ず相談してくださいね。

まとめ

  • ピアノは、どの部屋に置いてもメリット・デメリットがある!
  • ピアノを長く使うには環境が大切。温度や湿気に注意しながら大切にしよう

ピアノはどの部屋に置いても何かしらのメリット・デメリットがあります。間取りや家族のライフスタイルを考えたうえで、自分の家にとってベストな置き場所を考えてみましょう。

 

いつまでもピアノがよい状態を保てるように、ぜひ部屋の環境にも注意してくださいね。

今回ご協力いただいた方

今回、取材にご協力いただいた「としさん」こと津久井俊彦さんの詳細は以下のリンクからご覧ください。

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