バレエ教室を開校したら、まず行わなければいけないのが『生徒募集(集客)』や『ホームページ作成』です。習い事スクスクに掲載されている先生からも「どうすれば新規で生徒をたくさん獲得できるの?」というご相談は多いです。今回は生徒募集についての考え方や必要なポイントについて、バレエ教室を運営されている永野さんに解説していただきました!
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目次
近年、バレエ教室はとくに人気が高く、ネット上においては、教室数は日本全国に約4000件以上・競技人口は25万人とも言われています。さらに、Instagramのハッシュタグの投稿数は約137万件にもなり、お子さんの習い事として根強い人気があります。
バレエの人気が高まっている中で、オンライン集客は今後さらに大事になっていきます。そうしたなかで、先生方から「何からはじめたらよいのか分からない」「ホームページからの反響が少ない」「生徒数が減ってきた」などのお声を多くいただきます。
そこで今回は、生徒募集に必要なポイントや成功事例などの効果的なオンライン集客方法を詳しく紹介します!
今回お話を伺ったのは、バレエ教室を3教室、音楽教室を1教室運営しながら、音楽や動画制作、舞台イベント企画制作、企業間業務提携、インストラクター派遣、スタジオ運営など多岐に事業を展開されている、STart creation株式会社 代表の永野 隆満(ながの たかみつ)さんです。
――永野さん本日はよろしくお願いします!
永野さん:よろしくお願いします!
撮影:習い事スクスク編集部
――早速ですが、運営の悩みでもあるバレエ教室の生徒が集まらない主な原因はなんでしょうか?
永野さん:原因ですね、結論から申し上げると『教室数が増えたことで生徒を取り合ってしまっている』ことが原因かと思います。ここ数年でバレエ教室の主宰者がものすごく増えまして、当時はテナントを持っているスクールは同じ町だけでも3つほどしかなかったのですが、いまは10教室は超えている状況です。
そのため、教室同士で生徒の取り合いになってしまい、単に生徒募集をおこなってもなかなか生徒が集まらないのが現状です。
たとえば、バレエ教室には母の会と呼ばれる独特な習慣があります。
どういったものかというと、「教室に月謝などとは別に会費を納め、発表会に必要な経費の集金や先生へのお中元・お歳暮代、発表会の受付や係の割り振り等を担当生徒の保護者がお弁当を配ったり、お花を分けたり、片付けたり発表会のサポートをする」ということをおこなうものですが、いまも多くのお教室で取り入られていると耳にします。
私が子供時代の習い事でも、発表会の前日などに保護者が集まって、お手伝いをしてくれる方が多かったのですが、時代は変わっています。
実際に「母の会はありますか?」などと聞かれることも多いですが、当教室のバレエ教室に母の会は取り入れておらず、スタッフや人材を多く抱えていることで対策が可能な強みもありますが、習い事の選択肢が増えてきたので、通っている教室が合わなければ他へ移ってしまいます。
実際のところバレエ運営や発表会は、お金も人手もかかるため、すごく大変ではありますが『先生から言えない』『現場は人手が足りない』というのが最近のバレエ教室事情ですね。
――なるほど。他の習い事教室からは、何も言わず急に辞めてしまう親御さん方が増えてきているという話も聞いたのですが、やはりそういうシビアさはあるものでしょうか?
永野さん:ありますね……。4~5年教室に通ってくれていて、十分に関係性を築いていたつもりでも、いきなり「もう来月から行きません」というふうに言われてしまい「あれ?」と思ってしまうのは結構あります。
――バレエ教室の料金は高いというイメージもあるのですが、現在はどうですか?
永野さん:昔はいまよりももっと高い習い事だったようで「発表会に出してもらうには役柄によっては100万近くかかった」など、習いたくてもできなかったという話は親御さん方からよく聞きます。
当教室では、一番安いレッスンは月5,500円なので気軽にはじめられると好評です。「あのとき私はできなかったので、子どもには絶対やらせたかった」などのお声は、よく耳に入ってきます。
ですが、料金を見れば「安っ!」てなりますが、決して安さだけを全面売りしているというわけじゃないんです。一度体験レッスンに来てもらって、低価格帯だけど本気の舞台と良質な講師と共によい環境のレッスンを提供しているというのを見てもらいます。
そのうえで入会いただくと、長く続けてくれる子が多いですね。
――次に生徒募集(集客)をするうえでここだけは押さえておくべきポイントはありますか?
永野さん:ポイントですね!まず1つ目は『教室のコンセプトや個性』を強く出すことですね。
当教室では、男性講師によるボーイズのみのクラスがあります。男の子でバレエをやりたい子は、全体層の100人に1人くらいです。
習いはじめの頃はまだ男子生徒も多いのですが、女子生徒の中で発表会をやるため、小学校高学年くらいになると辞めていってしまいます。
私もピアノをやっていたのですが、男子生徒が少なかったので嫌だなと思うことがいっぱいありました。男の子側の気持ちが分かるので、当教室はボーイズクラスがあることを押し出していこうと思っています。
このボーイズクラスのレッスンは男の先生がやっているので、男の子が習いやすいポイントなんですよ。
永野さん:2つ目は『発想力』です。
『アイデア』を持っていたり、そこから想像できる人はかなり強いと思います。
私も芸術分野だけでなく、さまざまな職種や起業家などいろいろなジャンルの方の話を聞くようにしており「なるほど、そういう視点もあるのか」という気づきを常に意識しています。
また内部においても、トレンドや流行りに敏感な若いスタッフにInstagramの更新を任せており、タグ付けをしたり、ストーリーズや投稿を配信してホームページにも追加してもらうなど、いろいろな角度からネタ提供をしてもらいつつ、同時に現場の意見も聞く形で日々新しい発想を考えています。
永野さん:3つ目は『どのようにして長く続けてもらえるか』です。
長く続けてもらうために、当教室ではチケット制を導入しています。
習い事といえば『毎週〇曜日の〇時~』と固定日時で決まっているのが主流ですが、小学校高学年あたりから学習塾に通いはじめたり、中学生になると部活がはじまるなど、忙しくなって通えなくなってしまう生徒が増えてくる時期だと思います。
そういう生徒には「チケットを使って来られる日にきてね」とあらかじめ伝え、無理せず楽しい気持ちで長く続けてもらえるようにしています。
もちろん、発表会やコンクールに向けて本格的に頑張りたい生徒には、通常の習い事のように固定日時で通えるようなプランも用意しています。
――ありがとうございます。上記の3つのポイントを踏まえて、生徒募集(集客)に成功している教室は何を大事にされているかお聞きしたいです!
永野さん:分かりました!まずは『ホームページの写真』です。
当教室のホームページでは、友人でもあるカメラマンにお願いして撮影したものを載せています。
ちなみに大人と子供の写真を撮影する際には、異なる部分に気を配りました。
大人の場合は、楽しく先生と信頼感を持っている様子がほしかったので、かなり近い距離で向き合い、笑い合っている写真を撮ってもらいました。
子どもの場合は、親御さんたちは習うだけではなく『姿勢』とか『礼儀作法』を重視されると思うので、撮影当日、髪型はお団子で統一にしてもらい、ビシッと真剣に練習している様子を撮ってもらいました。
状況に応じて写真の撮り方を変えたりすると、臨場感も出てより伝わりやすいかと思います!
――なるほど、家では見せない真剣な表情を見ることができますね!
永野さん:そうですよね~!そういう声は私も親御さん方からよく聞きます!
そして次に、ホームページで保護者の声というのはよく見るかと思うのですが、保護者の声だけではなく『保護者とお子さんの動画』を掲載させていただいています。
この動画は今年の春に作ったものなので、まだ新しいですが、親御さんに感想を聞くと「よい経験をありがとうございます」と保護者の方からもよい反応をいただけたので、作ってよかったなと思いました。
――動画、拝見しました!とてもよいですよね。保護者だけとか生徒(子供)だけというのはよく見るんですけど『一緒に出ている』というのがとても新鮮だなと思いました。
永野さん:ありがとうございます!そういってもらえて作ったかいがありました!
また『ホームページを育てる』ことも大事にしています。
学生時代アルバイトでホームページ作成をしていた頃から言われていたwebの順位を上げるために必要な基本を、まだ世の中の教室がしっかりとしたホームページを持っていない開設当初から意識をしていました。
効果があったかどうかを聞かれると難しいですが、アクセス解析で現状の数字を細かくチェックし分析をするようにしているので、検索の上位に表示されている理由が、ホームページを育てたこととリンクしていたら嬉しいですよね。あとは、ブログも必ず書くようにしています。
いまは、お問い合わせの9割がホームページのお問い合わせ・体験フォームから来られるので、SEO対策やMEO対策はかなり重要だと思います。
※SEO対策:Googleで検索された際にホームページが上位にくるように対策すること
※MEO対策:Googleマップで検索された際にホームページが上位にくるように対策すること
――いまはほとんどの方がホームページを見てから来られるので、そこは確かに重要ですね。あとは他に生徒募集(集客)で気をつけているポイントはありますか?
永野さん:はい!ポイントは『ヒアリングをしっかりと行うこと』です。
最初に体験レッスンを必ずおこなうので「「初回の体験レッスンまでにその方のレッスン目的などをすべて聞くようにしましょう」とスタッフには伝えています。
いくつか質問し「なぜ受けようと思いましたか?」や「今後どうなりたいか?」など、もしあればお聞きしています。
親御さんが気になるポイントがあった際に、事前に聞いておけば実際にレッスンがはじまったとき、希望に合わせたことができるので、それはかなり意識して入口の段階で準備しています。
開校当初から、ツールを使用してスクールの細かい顧客情報を管理しており、問い合わせ段階から入会以降の情報を記録しています。
そのため、体験前に各校舎の担当講師やスタッフに情報を転送して「明日の生徒はこういうことを希望しています」という共有を連携することもあります。
――永野さんからのアドバイスをもとに習い事スクスクの効果的な使い方を紹介します!
■教室紹介
教室紹介では『ありのままの個性』を伝える目的として、レッスン風景や大会の写真などを掲載できます。
他にも文章や動画も載せることができるので、教室に足を運ばなくても雰囲気が伝わりやすく、心理的なハードルが下がり体験・入会に繋がります。
また、習い事スクスクでは生徒(子ども)を撮影する際に必要な保護者の同意書をご用意しておりますので、あわせてご活用いただければと思います!
■教室ブログ
教室ブログでは、接触頻度を増やすことを目的に、8種類(教室からのお知らせ、教室だより、イベント情報、表彰実績、保護者・生徒の声、保護者専用ページ、つぶやき、スタッフ募集)のカテゴリーから選んでいただき、用途別に配信ができます。
初めて教室を知る保護者には『普段どんなレッスンしているのか』や『生徒(子ども)の実績』などの情報を発信し、すでにお子さんが教室に通われている保護者には『休日の過ごし方』や『レッスンで感じたこと』など、先生のパーソナルな部分を発信することで新規生徒の獲得と既存生徒の継続に繋がります!
※教室ブログは、プレミアムプランのみ使用可能です
■先生紹介
先生紹介では、先生の経歴や自己紹介文、お写真が掲載できます。『人柄』や『先生の想い』が伝わりやすく、保護者への安心感に繋がるため集客に効果的です!
※先生紹介は、プレミアムプランのみ使用可能です
記事をご覧いただきありがとうございました!バレエ教室の生徒募集は簡単ではない部分もあります。ですが、やっておいたほうがよい施策というものがいくつか存在します!
今回、永野さんから教えていただいた内容を習い事スクスクで実践し、一人でも多くの生徒が入会されるよう、私たちも全力でご協力させていただきます。
掲載については、下記の『無料で教室掲載をはじめる』よりお申し込みいただけます!
今回、取材にご協力いただいた永野 隆満さんが経営されている『STart creation株式会社』及び『アキバレエスタジオ 大和中央林間校』の教室ページは以下のリンクからご覧ください。
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