左利きのお子さんにピアノを習わせるにあたり「右利きの子に比べて上達が遅いのだろうか?」と不安を抱いているママ・パパはいませんか?ピアノは右手でメロディー、左手で伴奏を弾く曲も多いため、左利きだと左右の強弱のバランスがおかしくならないか、気になってしまう方もいるようです。しかし左利きでも、練習のポイントさえ押さえておけば心配はいらないのだとか。今回SUKU×SUKU(スクスク)では、熊本で『吉岡裕美ミュージックスクール』を運営する吉岡先生のブログより「左利きのお子さんにおすすめの練習法」について紹介します。
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目次
長年、音楽教育に携わってきた吉岡先生は、以前左利きのお子さんをもつ保護者の方から「ピアノを習うのに左利きは不利ではないか?」と、相談を受けたことがあるそうです。
ピアノは右手でメロディー、左手で伴奏を奏でる曲がたくさんあります。左利きのお子さんはベースとなる伴奏がしっかり弾けるなどのメリットもあるそうですが、じつは習い始めに苦労する場合が多いのだとか。
吉岡先生
ピアノのレッスンを始めたときに、右手1本からの練習だと、左利きの人は指が思うように動かなくて、ピアノのレッスンが苦痛になってしまいます。そこで左手の練習から入るなど、レッスンの方法を工夫すると、左効きの人も楽しんでピアノに向かうことができると思います。
いまでは随分変わりましたが、従来のピアノ教室ではまず右手の練習をして、そのあと左手の練習をするところがほとんどだったそうです。そうなると左利きの子どもは、慣れない右手を使うことから練習が始まるため、初めが一番大変なのだとか。
しかし最初の壁さえ乗り越えれば、とくに左利きが不利になることはないそうです。
吉岡先生
たとえばインベンションと言われるような曲は、右手も左手も同じくらい主要な旋律です。
右利きの人は、左手が右手と同じくらい弾けるように練習しないといけませんし、左利きの人は、右手が左手の演奏技術に近づけるようにしないといけないのです。
このような曲もあるため、ピアノにおいて左利きのほうが不利ということはありませんよ。
左利きのメリットは「ベースとなる低音が力強く弾けること」だと吉岡先生はおっしゃいます。
吉岡先生
曲はもちろん旋律が大事ですが、やはりベースがしっかりしていないといけません。
ですから左利きの人は、ベースをかっこよく弾けるのがメリットですね。
左利きのデメリットは、右手の指がなめらかに動かしづらいことだと吉岡先生は語ります。
吉岡先生
左利きの場合は、右手の指が自由に動きにくいため、メロディーを上手に表現できるようになるまでに時間がかかります。
また右手からのピアノ練習だと、習い始め早々に戸惑ったり、不安になったりすることが多いでしょう。
ただしデメリットで挙げられたことも、練習を重ねればクリアできると吉岡先生はおっしゃいます。よって左利きのため、不利になることはとくになさそうです。
左利きの子どもはレッスン初期の、右手で弾く練習が最難関です。それならば、左手から練習する方法に変えてしまうのはどうか、と吉岡先生はおっしゃいます。
吉岡先生
ピアノ教本の右手部分を後回しにして左手の練習から入り、その次に右手の練習に戻ればいいと思います。
お子さんが左利きでこれからピアノを始めようという方は、先生にお願いしてみるといいかもしれませんよ。
従来のピアノレッスンでは、まず右手から弾けるように練習したあと、左手で弾く練習に移っていました。しかしこの練習法では、右手で「ド・ミ・ソ」と弾いたらすぐに左手で「ド・ミ・ソ」と弾くなど、両手を同じタイミングで練習するそうです。
吉岡先生
「あたらしいピアノのおけいこ」というピアノ教本では、そのような練習法になっています。
この教本は人気があり、今でもよく使われていますよ!
吉岡先生曰く、指1本ずつ動かして弾く単音練習ではなく、初めから和音を弾く練習方法もあるそうです。
吉岡先生
子どもが左手と右手交代でドミソの和音を弾き、先生がそれに合わせてメロディーを弾くというものです。
このような練習をすると、子ども達が和音の響きや人と合わせて音楽を創る喜びを感じ取れます。
実際に「佐々木ピアノ教本」という本で、このような練習ができると吉岡先生はおっしゃいます。先生のお子さんも、この教本で練習されていたそうです。
吉岡先生
子ども達が和音で育つとすばらしい音感が身に付き、自由に曲を作れるようにもなりますよ!
1から3まで、どの練習方法も初めから左手を使っています。これなら左利きでもスムーズに習い始めることができそうですね。
習い始めの右手練習さえ乗り越えられたら、左利きで不利なことはないと吉岡先生はおっしゃいます。
実際、左利きで有名なピアニストもたくさんいるのだとか。2021年のショパンコンクールにも出場して大きな話題になっている反田恭平さんや、世界で活躍する坂本龍一さんなどもじつは左利きだそうです。
左利きでも活躍している方がいると、練習するうえでも励みになりますよね。もしお子さんが左利きでも心配することなく、ピアノを楽しんでみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいた『吉岡裕美ミュージックスクール熊本』 の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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名称 | あたらしいピアノのおけいこ | 楽しくすすむ 佐々木ピアノ教本 |
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