格闘技系の習い事と聞くと、「ちょっと怖いな…」なんてイメージがありませんか?今回紹介するレスリングも格闘技の一種ですが、競技の特性上、ケガをする確率はそれほど高くありません。SUKU×SUKU(スクスク)では、プロ修斗選手である秋本 仁さんが運営する神奈川県相模原市の秋本道場のブログから、キッズレスリングの知られざる魅力について紹介します。
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目次
「レスリング」と聞くと、危険な印象を持つママ・パパも多いのではないでしょうか。じつは他の格闘技と比べると関節技や打撃技がない分、レスリングはケガのリスクが少ないそうです。
秋本道場では練習中のあらゆる危険性は排除し、試合中でも万が一危険な体勢になった場合は、すぐに中止するのだとか。
秋本さん
じつはレスリングは、スポーツ保険の額も卓球と並んでもっとも低いスポーツの一つです。また全国大会でもこれまで大きな怪我をした選手はひとりもいません。当道場でも安全には注意しています。
秋本道場の練習メニューでは、体力トレーニングや健康体操なども取り入れ、対戦ばかりでなく子どもの身体作りも重視しているそう。地道な体力作りを続け、日頃から基礎体力や柔軟性を身につけておくことで、子どもたちがケガをしないよう気を配っているそうです。
秋本道場では、レスリングだけに打ち込むような指導法をしていません。レスリングのテクニック以外に、体力トレーニングやマット運動、ボールを使ったゲームなど幅広いメニューを取り入れているそうです。
習い事の早期専門化は、大成して活躍できるケースもあれば、激しい競争の波に飲み込まれ、子どもが消耗してしまうことも。小さいうちから限定したスポーツに取り組むことで、子どもたちがドロップアウトしたり、「燃え尽き症候群」になってしまうことが心配だと、秋本さんはブログ内で語っています。
秋本さん
当道場では、子どものレスリングの練習は週2~3回(試合前で3~4回)までが限度と考えています。それ以上の練習は、子どもにとって心身の負担となる恐れがあるからです。
親の期待から早期に習い事を専門化させ、大人顔負けの技術と肉体を持つ子どもたちが増えています。大成するためにハードなトレーニングをこなし「人の倍の努力」をしないとライバルに負けてしまうとの思いから、競争も激化していきます。大変心配な状況です。
道場では子どもたちに長くレスリングを楽しんでもらうため、長期的なビジョンで指導しているのだとか。またさまざまな技能を習得できるゴールデンエイジ(9~12歳頃)までに、子どもたちの運動経験を積み、基礎体力を付けさせることが道場の狙いでもあるそうです。
練習メニューが豊富にあることで、子どもたちも飽きずに楽しくレスリングを続けられそうですよね。
秋本さん
子ども達がレスリング漬けになって「レスリングさえ強ければいい」なんて決して思いません。レスリングを続けるにせよ、他の道に進むにせよ、学校生活、地域での活動、家の手伝い、友達との遊び、といった子どものときにしかできない色々な経験をして成長していってほしいと思います。
スポーツ系の習い事に勝ち負けは付きものです。勝ち負けが決まることで子どもたちにもやりがいが生まれ、日々の練習に力が入るでしょう。
勝負の世界で味わう喜びや悔しさは、子どもの心の成長に必要です。しかし決して「勝利至上主義」になってはいけないと、秋本さんはブログ内で語ります。
秋本さん
当道場では、勝っても負けてもベストを尽くすことが最も大切な事と考え、強い子どもだけを讃えるなど特別扱いはしません。練習や試合をチームワークで一生懸命頑張ることを一番に讃えるようにしています。
試合に勝っても負けても子どもたちがうまく勝敗を自分の中で消化し、エネルギーに変えて次に向かっていけるよう、そのプロセスや内容をいかにうまくコーディネートしていくかが、指導者の役割であると思っています。
子どもたちが勝利を目指して練習に励み、試合に挑むことはもちろん大切です。しかし大人は勝つことに固執せず、あくまで子どもたちの手助けをするスタンスであることが大切だと、秋本さんはおっしゃいます。
勝っても負けても、結果に至るまでのプロセスをきちんと見守り評価してもらえることは、モチベーションの維持に繋がりますし、子どもにとっても親にとってもうれしいですよね。
安全性が高く、総合的な運動能力のアップにも繋がるレスリング。個人競技ですが、ライバルかつ、仲間であるチームメイトと切磋琢磨することで、思いやりや協調性が育まれていくことでしょう。
またレスリングは体格別に対戦できるので、身体の小さな子どもでも不利になることなく、勝利の喜びが味わえます!心と身体が成長できるレスリング、ぜひお子さんの習い事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいた秋本道場の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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