小学生を対象とした学研教育総合研究所の調査によると、スイミングは子どもに一番人気のある習い事です。(出典:小学生白書Web版2020年8月調査)人気の理由は「ケガが少ない」「学校の授業で困らないように」などありますが「喘息の改善」のために習い始めるケースも多いのだとか。2012年のロンドンオリンピック、女子100メートル背泳ぎで銅メダルを取った元競泳選手の寺川綾さんも、喘息改善のため3歳からスイミングを始めたそうです。今回SUKU×SUKU(スクスク)では、福岡市早良区にある「はるおかスイミングスクール」のブログから、なぜスイミングが喘息の改善に期待できるのか紹介します。
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目次
喘息の子どもにとって、空気の乾燥や急激な気温の変化は気道が刺激され、発作を起こす一因となるためなるべく避けたいものです。
特に冬の屋外でマラソンやサッカーなど運動量の多いスポーツをすると、口呼吸になることで冷気により気道が刺激され、喘息の発作が起こりやすくなります。その点スイミングは他のスポーツと比較すると、喘息の子どもにとって安心である理由がブログで語られています。
田志先生
室内プールは湿度・温度が高いうえにホコリも少ないので、喘息の発作が起こりにくい環境です。
空気が乾燥していると気管支の収縮を誘発し、発作が起こりやすくなります。スイミングは水中で行う運動なので乾燥とは無縁、よって気管支の収縮が起こりにくいのです。
室内プールは1年中温度と湿度が保たれているので、喘息の発作要因となる乾燥や、急激な気温の変化がありません。さらに水しぶきを浴びるので、スイミングのときは水分を多く含んだ空気を吸います。そのため乾燥状態に陥ることがなく、喘息の発作が起こりにくいそうです。
またプールには気道を刺激するホコリも少ないので、陸上で行うスポーツと比べると喘息の子どもにとって適した運動環境だといえるのだとか。
スイミングの呼吸法は、心肺機能を高めて喘息の発作を減らす効果があるそうです。発作が軽減できる呼吸法とはどのようなものなのか、ブログ内で理由が語られています。
田志先生
スイミングは規則正しく呼吸をすることが基本です。正しい呼吸が呼吸筋を強化し、呼吸機能を発達させます。
また水中に入ることで、横隔膜を使う腹式呼吸に切り替わります。この腹式呼吸が心肺機能を高め、呼吸筋の負担を軽減してくれるので、発作の回数が少なくなるのです。
スイミングは陸上スポーツより深い呼吸を必要とします。水中で息を止め、水上で大きく息を吐き出す呼吸を繰り返すことが、呼吸筋を鍛えるのだそう。
また、呼吸筋が発達すると同時に肺活量も増加し、喘息の発作に耐えうる強い身体がつくられることが順天堂大学による調査でもわかっています。スイミングの呼吸は、喘息の発作を少なくすると同時に、発作時の身体への負担を軽くする効果もあるといえるでしょう。
スイミングは身体全体を動かす運動なので、全身の筋肉をバランスよく鍛えられます。また長く続けることで、基礎体力がアップする効果も期待できます。
ただし泳ぐことが苦手だったり、スイミングを習うことに抵抗を示すお子さんもいるかもしれません。そのような場合はどうしたらよいのでしょうか。
田志先生
水の抵抗によって、泳がずに歩くだけでも全身を鍛えることができます。自然に体力がついてきて、風邪を引きにくくなりますよ。
お子さんに関しましては、ご自身の泳力に合ったクラスからのスタートになりますので安心して通うことができます。
水の中を歩くだけであれば、泳げないお子さんでもチャレンジできそうですよね。全身で水の抵抗を受けながら歩くため、陸上のウォーキングより消費カロリーも多く、普段は使わない筋肉も鍛えられるそう。また全身運動をすることで食欲も旺盛になり、立派な身体づくりにも繋がるでしょう。
パパママもお休みの日は運動不足解消のために、お子さんと一緒に水中ウォーキングを始めてみるのもいいかもしれませんね!
発作が起こりにくい条件が整っている室内プールは、喘息持ちの子どもでも運動を楽しめる絶好の場所。実際にはるおかスイミングスクールでは、長くスイミングに通い続けることで喘息の症状が軽くなったお子さんもたくさんいるそうです。
パパママにとってはお子さんの喘息の症状が少しでも改善されて、丈夫な身体になってくれたらうれしいですよね。また喘息でも何かひとつ得意なスポーツがあることによって、運動能力が向上するのはもちろん、運動に対しての苦手意識もなくなるかもしれません。
重度の喘息症状があるお子さんの場合は主治医への相談が必要ですが、発作の要因が少なく、子どもが安心して楽しめる習い事としてスイミングを試してみるのはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいたはるおかスイミングスクールの詳細は以下のリンクからご覧ください。
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