子どもが学校で使っているノートを見てみたら、字が汚くて読めない!そのような経験はありませんか?しかし授業を聞きながらきれいな文字を書くのは、子どもにとってなかなか難しいもの。今回SUKU×SUKU(スクスク)では、「おやこで美文字オンライン講座」のブログから、速くてきれいな文字を書くためのコツについて、紹介します。
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目次
初めから速くきれいな文字を書こうとするのは、大人でも難易度が高いものです。スポーツと同じで、文字を書くのも反復練習が必要なのだとか。
まずはお手本を見ながら「きれいに書くこと」に重点を置く。次に「速く書くこと」を意識する。
時間をかけて段階的に練習することで、少しずつ文字を書くコツがわかってくるそうです。
伊藤さん
硬筆書写検定でも「速書き」の課題がありますが、制限時間内にある程度の文字数を乱れないように書くことはなかなか難しいことです。速く書くためには、継続した練習が必要だといえますし、ある程度の限界もあるでしょう。
お手本なしに日常生活で書けるようになるためには、ある程度の期間しっかりと学ぶ必要があります。
また速く書くために有効なのが「行書」を取り入れることなのだそう。
子どもには少々ハードルが高めですが、大人にとってはおすすめの方法なのだとか。行書は書き方の法則さえ覚えてしまえば、習得するのはそこまで難しくないそうです。
ただし、法則を覚えることは比較的簡単ではありますが、やはり練習が必要なのだそう。
伊藤さん
きれいに速く書くためのテクニックはいくつかありますが、何よりもまず筆の持ち方や姿勢などの基礎が大事なので、それらを習得する練習は必要です。
硬筆書写検定でも、級が上がると速書き課題では簡単な行書を用いて書いていきます。行書は速く書けますし、手も疲れにくいうえ、見た目も美しい実用的な書体です。ぜひ挑戦していただけたらと思います。
まずはきれいに書くこと、そして徐々にスピードアップを目指すことが速くきれいに書くためのコツ。まずは焦らず、地道に練習することが大切ですね。
余裕があるときは100%きれいな文字を心がけたいものですが、進みが早い授業のときや野外学習などの場合は、書ける時間に制限があります。
そのようなとき、子どもへの声かけはどうしたらよいのでしょうか。
伊藤さん
「今日は丁寧な字でなくてもいいから、あとで見返したときに自分が読めるくらいの字で書いておこう」と伝えると、子ども達は安心するようですよ。
時間がないときはあとで読めれば大丈夫、と少しハードルを下げてあげれば、子どもも焦って書かずに済みますよね。常にきれいな字で書くよう指導するのは、子どもにとってプレッシャーになることも。
また字を書くときは、TPOを意識して書き分けるように教えるのもよい方法なのだとか。
伊藤さん
きれいに書くことはすばらしいことですが、多少字が崩れてもすばやく書かなければならないときもあります。
100%の美文字を目指さなくてもよい場面でしたら、80%なり70%なりの美文字を目指すのも、ひとつの考え方としてよいのではないでしょうか。
丁寧な文字が求められるときは時間をかけてゆっくり書く、記録することが求められるときはスピード重視。シーンに応じた書き分けを覚えることが、ポイントだそうです。
字を書くスピードは、筆記用具や下敷きでも変わることを知っていましたか?書くときに使う道具を変えるだけでも、字は速く書けるのだそう。
伊藤さん
丁寧な字を書くためには、やわらかい硬筆用の下敷きを使いますが、速く書くためにはいわゆるプラスチック製の硬い下敷きを使います。学校の授業では速く書き写すことが優先されるため、硬い下敷きが使われているのです。
また筆記具もペン先(穂先)や硬さ、柔らかさなど、種類やメーカーによって違います。お子さんにとって、滑らかに走るように書ける相性のよい筆記具を探してみるとよいでしょう。
たとえば下敷きには「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」の2種類があります。
ソフトタイプは書くときにペン先が沈むのでかすれにくく、しっかりした文字を書くことが可能。
ハードタイプはペン先が沈まずスルスルと滑らかに動かせるので、速く書けます。
いつも使っている道具を変えてみるだけで書きやすくなり、文字を書くことへのストレスが減るかもしれません。
また使う道具にこだわりを持つことで、物を大切にする気持ちがお子さんに芽生えてくれたらうれしいですよね。
最近では学校でもタイピングの授業が導入され、手紙よりメールを送るほうが多くなっています。文字を書く機会は減りつつありますが、日常生活においてサラッときれいな文字が書けることは、やはり魅力的です。
一度身についたら簡単には衰えないのが習字のメリット。一生モノのスキルとして、ぜひ習い事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいた「おやこで美文字オンライン講座・ひだまり書院」の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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