「将来英語が話せるようになってほしい」と期待を込めて子どもに習わせたオンライン英会話。しかし、当の本人は5分もじっとしていられなかったり先生の話を聞かず遊び始めてしまったり……そんな苦い経験はありませんか?まだ学校で授業を受けた経験のない幼児であれば、長時間じっと座っているのはなおさら難しいでしょう。しかしお金もかかっているし、できればきちんとレッスンを受けさせたいというのが親の本音ですよね。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)は、これまで5000人の乳幼児を見てきた保育士・幼稚園教諭である藤川さんのブログ『Sukumama LABO』に注目!オンライン英会話で子どもがふざけてしまう理由とその対処法などを紹介します。
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目次
じつは、オンライン英会話で子どもがふざけてしまいレッスンをまともに受けられないのは、よくあることなのだそう。藤川さん曰く、子どもがオンライン英会話でふざけてしまうのには、3つの理由があるそうです。
藤川さん
初めて英語に触れる子どもにとって、英会話は未知の世界です。
思うように言葉が出なかったり、何を発したらよいのか分からない不安や恐怖を紛らわせるために、ふざけることで自分自身の安全を確保しているのかもしれません。
初めて英会話を習う子どもは緊張と不安でいっぱいなので、講師の何気ない言葉や表情にも敏感に反応してしまうと仰る藤川さん。
それが英語に対する苦手意識となり、打ち消すためにふざけてしまうのだそうです。
初対面の人と話すのに緊張してしまうのは、大人も子どもも同じです。そのような場面に子どもが遭遇した場合、ふざけて相手の反応を見ることでどんな人なのか確かめようとするのだそう。
藤川さん
親御さんからしたら失礼なことのように見えてしまうかもしれませんが、子どもがふざけてしまう裏側にはきちんと理由があります。
・この先生はどんな人なのか
・自分をどう見ているのか
・信用できるのか
・どこまでなら許してくれるのか
このようなことを子どもは知ろうとしているのです。
子どもなりに先生を理解するつもりでふざける行為と、先生に失礼なことをしないでほしいというママパパの気持ちがぶつかりますよね。親として、どこまで容認できるかがポイントになりそうです。
多くの子どもは、いつでもママパパや先生たちに注目してほしいと思っているはずです。その「注目」には、褒められたり認められたりすることだけではなく、笑われたり注意されたりすることも含まれているのだと藤川さんは仰います。
藤川さん
うまくできることより、ふざけることのほうが簡単ですよね。本当は褒めてもらいたいのに「難しい」「分からない」などの理由でうまくいかないとき、子どもはふざけることで注目を集めようとします。
自分の存在を認めてもらいたい子どもたちは、そんな言葉にできない思いをふざけて注目を集めることによって安心につなげています。
子どもがふざけてしまう3つの理由を解説してくれた藤川さん。ブログ内では、その対処法も紹介しています。
藤川さん曰く、英語を話すことに対して恥ずかしさや不安が大きい場合は、とにかく慣れさせることが大切だそうです。
藤川さん
たとえば普段から、英語の絵本を読んだりアニメを観たりしてみてはどうでしょう。英語の歌を聴くのもおすすめです。簡単な単語は、どんどん会話に取り入れてみるのもよいですね。
英語に接する機会を増やせば、自然と親しみがわいて恥ずかしさや不安が薄れてくるはずです!
子どもの「試し行動」が目立つ場合は、講師選びがポイントだと仰る藤川さん。英会話のレッスンが上手なだけではなく、子どもの行動にうまく対処してくれるかどうかを見る必要があるのだそう。
藤川さん
体験レッスンをいくつか受けてみたり、講師を選択できる英会話教室を選んだりして、お子さんとの相性がよい講師を探しましょう。
試し行動に対して上手に対応してくれる講師が見つかれば、飽きたり集中力が切れたりしたときも講師のペースに乗せてもらって楽しくレッスンが受けられるはずです。
さらに藤川さんは、密に連絡がとれる英会話教室を選ぶのも大切だと仰います。その理由は、子どものレッスンに関する悩みや課題の進め方などを相談しやすいからだそうです。
長く続けるために、先生だけでなく運営元も信頼できる教室を選びたいですね。
大人の注目を集めたい気持ちが強い場合は、なぜ、いまふざけてはいけないのか、理由を具体的に説明すること。そのうえでレッスン時のルールを決めることが効果的だと藤川さんは仰います。
藤川さん
低学年の場合は「ダメ!」「やめなさい」だけだと、なぜ怒られているのか理解できないこともあります。子どもの目をきちんと見て、
・いまは英語を勉強する時間である
・ふざけていたら英語が勉強できない
・先生もママパパも困っている
・英語が学べるようにママパパはお金を払っている
と具体的な理由を説明しましょう。そしてレッスンを受けるときのルールを子どもと一緒に考えてみてください。
「レッスン中は席を立たない」「分からないことがあったら手を挙げる」など子ども自身にもルールを考えてもらうことで主体性が生まれ、意識しやすくなると藤川さんは仰います。
まずはひとつだけでも守れるように、簡単なルールを決めてみるとよいかもしれません。
ふざけてしまうことへのさまざまな対処法は分かったものの、ときにはビシッと叱らなければいけないこともあります。子どもを叱るときはどのようなことに気を付ければよいのか、藤川さんは次のように解説しています。
感情のおもむくままに怒ってしまっては、子どもが英会話を嫌いになりかねません。イライラする気持ちをそのままぶつけるのではなく、冷静に間違いを指摘しましょう。
藤川さん
感情的になりそうなときは、深呼吸したり子どもと離れたりして、冷静になりましょう。落ち着いた状態になって初めて叱ることができます。
子どもの目線に合わせてきちんと向き合い、何がいけないのか、どうしたらよいのかを伝えましょう。
「悪い子」「ダメな子」など存在自体を否定するような言葉は、子どもの自己肯定感を下げ、人格にも大きな影響を与えかねないと藤川さんは仰います。
ふざけている子どもを叱るときは、なぜいけないのかを具体的に説明することを意識しましょう。
藤川さん
親の言葉が子どもに与える影響は、想像以上に大きいものです。
たとえ叱られても「自分は愛されている」「ここにいても大丈夫なんだ」と思えるように、子どもへの言葉のかけ方には十分気をつけたいものですね。
子どもがふざけてしまうのは、きちんとした理由があってのこと。その理由を読み取るのが、ママ・パパにとっての課題です。
子どもがレッスンにしっかり取り組めたら、その努力や過程に対して褒めてあげることも成功の秘訣だと藤川さんは仰います。
ときにはご褒美もうまく活用しながら、子どもの成長をじっくり見守っていきましょう!
今回、取材にご協力いただいた藤川海美さんの詳細は以下のリンクからご覧ください。
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