学校の宿題のなかでもハードルが高い読書感想文。とくに低学年の子どもは慣れていないため、何をどう書いたらよいのか分からず、早々に苦手意識を持ってしまうケースも少なくありません。やる気の失せた子どもを励ましながら、規定枚数の感想文を書かせるのは、ママ・パパも大変ですよね。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)は、元小学校教諭のアキさんのブログに注目!5つのステップで完成する読書感想文の書き方について紹介します。
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目次
読書感想文は、5つのステップを踏めば小学生ひとりでも書ける!と仰るアキさん。初めに書くのは「本を読んだきっかけ」だそうです。
アキさん
はじめに「なぜこの本を選んだのか」を書きましょう。
ちなみに読書感想文の文字数は、低学年なら400字詰め原稿用紙2枚分、中・高学年なら3枚分が目安です。本を選んだ理由は、低学年なら2~3行、中・高学年なら4~5行程度書いてみましょう。
読書感想文は、出だしが難しいですよね。アキさんのアドバイスのとおり「お母さんにすすめられたから」「表紙の絵が気になったから」など、まずはその本を選んだ理由を書いてみましょう。
あらすじは、長く書いてしまいがちなので要注意だとアキさんは仰います。この本は「誰が、何をする話なのか」をできるだけ簡潔にまとめましょう。
あらすじを書いたあとは、その本を読んで一番心に残ったことを書きます。
アキさん
ここでは「私が一番心に残ったことは~です。なぜかというと~だからです」と、書いていきましょう。あらすじを交えながら書いてもOKですよ。
冒頭からここまでで、低学年なら原稿用紙1枚目の半分、中・高学年なら4分の3程度が書けていると、全体のバランスがよくなるそうです!
4つめのステップは、読書感想文のなかで一番長く詳しく書く部分だとアキさんは仰います。
アキさん
「もし私が登場人物だったら、~したと思います。なぜなら~だからです」の流れで書くと、スムーズにまとまります。理由のところには、自分の体験談などが入れられるとよいですね。
アキさん曰く「自分が登場人物だったらどうする?」と考え、自分の体験と比べてみることは、読書感想文を書くうえで大切な視点だそうです。全体の鍵にもなる部分なので、子どもに問いかけながら感想を引き出してあげるとよいかもしれません。
最後は「本を読んで自分はこれからどうしていこうと考えたか」を書きます。
ここまでの全ステップに共通することですが、読書感想文を書くときのポイントは「型」を使うことだそうです。
アキさん
読書感想文が苦手な子には、書く型を決めてあげるとスムーズに書けます。
もし最後の書き方で悩んでいたら「私はこの本を読んで、~ということを学びました。だから、これからは~していきたいです」と型を決めてあげて、あとから穴埋めをしていきましょう。
各ステップごとに文章の型を決めておけば、子どもの感想を当てはめていくだけで完成に近づきます。読書感想文のサポートをするときは、初めに「文章の型」を用意してあげるとよいかもしれませんね。
子どものサポートをするために「どんなところがおもしろかった?」「印象に残ったところは?」と聞いても「分からない」としか返ってこないこともありますよね。
読書感想文の書き方を教える前に、そもそも感想がない場合はどうしたらよいのか、そんなときの対処法をアキさんはブログ内で紹介しています。
低学年のうちは「親が読み聞かせをしたあとに子どもだけで読むようにしましょう」とアキさんは仰います。
登場人物や話の流れをある程度頭に入れておくことで、ひとりで読んだときに深い感想がもてるそうです。
アキさん
子どもは1回文章を聞いただけですべてを読み取ることはできません。なので「読み聞かせるとズルになるのでは……」と心配しなくても大丈夫ですよ。
読書感想文用の本を選ぶときは、子どもがまったく知らない本よりなんとなく内容を知っている本を選ぶことも、感想をもちやすくするためのポイントだとアキさんは仰います。
アキさん
内容を少しでも知っていれば「~だと予想していたけど、実際は~で驚きました」と感想が書けます。
有名な話や伝記、昔話など詳しいことは分からないけれど、なんとなくどんな話か知っている本を選ぶのがおすすめです!
本を読んでいる最中は思うことがあったとしても、読み終えたときに忘れてしまっている場合もありますよね。
アキさんは、心にひっかかった部分にその都度ふせんを付けて、感想文を書くときに見返す方法をおすすめしています。ただし、ふせんが多すぎてもまとまらないので、10枚程度にしておくのがよいそうです。
アキさん
ふせんに「楽しい」「かなしい」「驚いた」「くやしい」など、読んだときに感じた気持ちをメモしておくと、書くときに楽ですよ。
書くときはふせんを付けた箇所をさらに絞り、一番心に残った部分を抜き出して使いましょう。
読書感想文が苦手な子は、初めに「文章の型」を決めて、あとから自分の言葉でうめていくと書きやすいかもしれませんね!「難しい」「面倒くさい」と思われがちな読書感想文ですが、アキさんが紹介する5つのステップで進めていけば、案外スラスラ書けるかもしれません。
初めから上手に書こうとはせず、まずは書ききることを目標にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいたアキさんの詳細は以下のリンクからご覧ください。
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