子供用合気道衣の選び方とおすすめ7選！道着の着方やお手入れ方法も紹介！

合気道の道着には、いろいろな種類があります。

一重は、一般的な合気道道着として知られています。一重とは、1枚の生地に刺し子が施してある道着のこと。刺し子とは、細かく刺し縫いしてあることで、細かいなみ縫いで線や模様が描かれている布をイメージしてもらえればと思います。
刺し子がされた布は強度があり丈夫なため、合気道や空手、柔道、剣道などの道着に使用されています。一重の道着は軽くて丈夫。通年通して使用できることから、子どもや合気道初心者におすすめです。
二重は、2枚重ねた生地に刺し子が施してある合気道道着です。一重の道着と比べて重量感があり、耐久性が高いのが特徴。一重よりも厚手なので、寒い季節に使用する人もたくさんいます。

夏用の合気道道着として使用されることが多いのは、薄型合気道道着です。この薄型合気道道着が夏におすすめの理由は、
・道着の重量が軽く、生地が柔らか
・通気性や吸汗性に優れている
ということがあげられます。
薄い生地ですが、耐久性に優れているので、一重や二重の合気道道着と同じように通年通して使用する人もたくさんいます。また、汗のべたつき防止や涼感がある生地で作られた合気道道着もあります。

手刺しとは、職人さんが一針一針丁寧に縫い上げた道着のことです。機械で縫われた道着よりも体にフィットしやすいといわれています。少し高価になってしまうのが難点ですが、丁寧に作られた合気道道着は体になじみやすく、とても着心地のよいアイテムです。

合気道の道着は、基本的に男女兼用となるため、とくに女性用の道着があるわけではありません。道着の中には、胸紐が付いている道着があります。胸紐が付いている道着なら、胸元がはだけるのを防止できるので安心です。

合気道の道着と空手着、柔道着は、よく似ているので何がどう違うのか分からないという人もいるかもしれません。
そこで販売員の星さんに伺いました。

合気道の道着には、
・綿100％素材
・綿＋ポリエステル素材
があります。

合気道は、しなやかに動きながら技をかけることが多いため、軽やかに動ける道着がふさわしいです。そのため、空手着や一重織の柔道着が丈夫で軽量なことから、合気道の道着として用いることが多いのです。

また、道着を使用する季節によっても、道着の選び方は異なります。夏のように暑くて汗をかく時は、薄手で発汗性が高い綿とポリエステルで作られた道着が過ごしやすくてよいでしょう。

ですが、大量に汗をかいてしまう時は、綿とポリエステルの混合素材では、汗を吸収しきれなくなる可能性があります。そのような場合は、吸汗性の高い綿100％の道着がおすすめです。

合気道や柔道、空手などの道着は、洗濯すると縮むといわれています。どのくらい縮むかというと、綿100％の道着は5~10％、綿とポリエステル混合の道着は5％ほど。
また、子どもの成長は早く、すぐに大きくなってしまいます。ジャストサイズの道着を選んでしまうと、すぐにサイズアウトしてしまう可能性があります。そのため、少し大きめサイズの道着を選ぶとよいでしょう。

習い事スクスク編集部にて、楽天市場のレビュー件数合順に合気道道着におすすめアイテムの上位10件の平均価格を調べたところ、5,537円という結果になりました。

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■ズボンの紐の縛り方
1.ズボンの紐を左右に引っ張りしっかり絞る
2.ズボン前の輪の部分に紐を通す
（道着によっては、輪の部分が真ん中１カ所ではなく、左右に2カ所の場合もある）
3.真ん中で紐を1回縛る
4.輪の前で1回縛り蝶結びをする
■帯の結び方
1.道着の右の開きを下、左の開きを上に重ねる
2.帯を左から後ろを通して、右側へ２周回す
3.帯がずれないように重ね、左右の帯を揃える
4.上になっているの帯の先を回した帯の下から上に通す
5.軽く締める
6.下側から出ている帯に上側から出ている帯を結びつける

道着の下に着るインナーなどについては、道場ごとに規定があるため、その指示に従うようにしましょう。道着の下にインナーなどを着用するメリットとしては、

・汗を吸収する
・防寒
・汗などの汚れを付きにくくする
・道着がはだけた時に肌が見えないようにする
・下着の線が出ないようにする

などがあげられます。

道着上衣の下に着るものとしては、Tシャツのように首回りが詰まっているものの方が、道着がはだけた時に中が見えづらくて安心です。
また、大きすぎるサイズだと汗をかいた時に、インナーが肌について不快な思いをする可能性も。吸汗性の高い素材やDRAY、速乾等に特化しているインナーなら不快な思いも軽減するはずです。ズボンの透け感が気になる場合は、スパッツなどを着用するとよいでしょう。

道場で色の規定がなければ、どのような色を着ていても問題ありません。ですが、赤やショッキングピンクのような派手な色だと、道着から見えた時に違和感があるので、白や黒、グレーなど目立ちにくい色が無難です。

合気道は有段者になると袴を身につけるため、袴から道着の裾が出ないように長めに作られています。
そのため、ほとんどの人は丈詰めをせずに道着を着用しています。どうしても丈づめをしたい場合は、後々のことを考えて道着の裾を切らずに丈づめするすることをおすすめします。
■道着の丈づめのやり方
1.新品の道着は、丈づめする前に一度洗って乾かしておく（丈詰めしてから洗うと生地が縮み、短くなりすぎることがあるため）
2.お子さんの丈に合わせて道着の裾を内側に折る
3.手縫いやミシンで縫い上げる
厚めの道着だと、ミシンの針が通らない場合もあるので、手縫いの方が無難かもしれません。ズボンの裾上げは、裾上げテープを用いるやり方もありますが、頻繁に洗濯すると取れてしまいます。そのため、道着のズボンの裾上げをする場合は、糸で縫い上げる方がおすすめです。
■ズボンの裾上げのやり方
1.ズボンを裏返す
2.ズボンの裾を折り曲げる
3.折り曲げたところをアイロンがけして折り目を付ける
4.糸で縫い上げる
道着のズボンは、裾が少し細くなっているため、内側に折り曲げて縫い付けた時にシワが寄ってしまいます。シワになる部分が目立たない位置になるように、調整しながら縫うと仕上がりが綺麗です。
また、内側に折り曲げる部分が長ければ長いほど、シワが寄りやすくなります。あまりにも長く裾上げをしなければならない時は、ズボンの裾を少しカッとしてからまつる方が上手く仕上がるでしょう。

道着が乾きにくいことや汗だけで目立つ汚れもないから、稽古の度に洗わなくても…と、思うかもしれません。ですが、洗わずにいると、悪臭や汗じみ、黄ばみができてしまいます。そのため、道着は稽古の度に洗うようにしましょう。

道着を洗う前に、道着についた皮脂や汗を取りやすくするために、道着を裏返しておきましょう。
稽古した日に洗う場合は、洗剤を使わず水だけで綺麗にできます。

《道着・手洗い》
1.道着が入る大きめの容器に30度程の湯と洗剤を入れる
2.優しく30分程、もみ洗いをする
3.多めの水で、洗剤液が出なくなるくらい、しっかりとすすぐ
4.洗濯機の脱水にかける
5.風通しのよい日陰で、しっかりと乾かす

《道着・洗濯機》
1.適量の洗剤を入れた30度くらいのお湯に道着を入れ浸け置きをする
2.浸け置きを1時間ほどしたら、洗濯機で洗う
3.水量を多めにして、すすぐ
4.脱水をして風通しのよい日陰でしっかりと乾かす

《帯》
長い帯は、そのまま洗うと傷みの原因になるため、手洗いしたりネットに入れてから洗濯機で洗ったりしましょう。黒帯や黄色、茶帯などの色帯は、色落ちすることがあるので、白い道着とは別に洗ってください。帯は、風通しのよい日陰に干してしっかり乾かします。

《洗う時の注意点》
色落ちや色移り防止のため、色ものとは分けて道着だけで洗濯してください。使用する洗剤は、皮脂汚れに強い洗剤や、道着専用洗剤がおすすめです。
また、柔軟剤をたくさん入れると吸水性が落ち、汗を吸わなくなるため、柔軟剤は極力使わないようにしましょう。すすぎ不足は、悪臭やカビの原因になるので、多めの水量で所定数しっかりすすぐことが大切です。

道着は、襟と脇部分が乾きにくいです。そのためハンガーなどで、裾がTの字に広がるようにかけて、風が通る日陰に干してください。日に当てた方が早く乾きますが、日に当てて干すと道着が日焼けして黄色くなってしまうので必ず日陰に干すようにしましょう。
また、扇風機の風やエアコンの除湿機能を使うのもおすすめです。もしかしたら「扇風機よりも乾燥機が手っ取り早くてよいのでは？」と思う人もいるかもしれませんが、乾燥機は道着の縮みや傷める原因になるので使用しないようにしましょう。

一般的に縮み率は、商品や各道着メーカーによって異なります。未晒道着の方が、晒道着よりも縮みやすい特性があります。

また、海外製の場合ですと、晒道着であっても10％くらい縮むものもありますので、事前にお店に確認をされるとよいでしょう。

しっかり洗濯して乾かしているつもりでも、なんとなく嫌なニオイが残ってしまうことがあります。この嫌なニオイの原因は雑菌です。
汚れが落とし切れていない、すすぎが甘く洗剤成分が道着に残っていた、しっかり乾かしていなかったなどが雑菌の繁殖に繋がります。道着の嫌なニオイは、普通に洗濯しただけでは落ちません。

対策としては
・熱湯に浸ける
・通常の洗濯時に道衣用の洗剤を用いる
・洗濯後、除菌効果がある消臭スプレーを吹き付けてから干す
などのやり方が効果的だとされています。

ただ、熱湯につける場合は、素材によっては生地を傷めたり、縮みのリスクもあるため注意が必要です。

道着に黒カビやピンク色のまだらカビが出現したときの対処法として、カビキラーなどを使い洗濯する方もいますが、漂白剤は道着を痛めてしまうためおすすめできません。

道着へのアイロンがけは、素材によっては生地を傷めたり、縮みのリスクもあります。道着は干すときや、たたむときに、しっかり伸ばして干すだけでかなりシワ防止になります。

お子さんがこれから合気道を習う場合は、柔道着や空手着がおすすめです。（道場で指定の道着がある場合は、そちらを使用してください）
合気道の道着でもよいのですが、柔道着や空手着は、合気道の道着よりも比較的安価ですし、生地が軽量で乾きやすいというメリットがあります。お子さんが使いやすい道着を見つけて、楽しみながら稽古ができるとよいですね。

今回、取材にご協力いただいた星道ショップの詳細は以下のリンクからご覧ください。