小学生向け柔道帯の選び方と人気メーカーおすすめ15選

柔道の帯の色は、自分の年齢と階級・段位によって着けてもよい色が定められており、初心者は白帯からスタートします。

初段の場合は年齢制限があり、中学2年生以上にならないと柔道連盟へ申請ができません。
ただ、道場で行う実技・形の昇段試験に合格すれば、小学生でも申請前に黒帯を貰えるところもあります。

成年部（13歳以上）の帯の色
・初心者から4級まで……白
・3級から1級まで……茶色
・初段から5段まで……有段者が黒

少年部（13歳未満）の帯の色
※各道場によって規定がやや異なります。
・初心者……白
・5級……黄色
・4級……橙色
・3級……緑
・2級……紫
・1級……茶色

13歳以上の色分けと比べ、少年用の帯のほうがさらに細かく区分されているのが分かりますね。また少年の場合は級、成人になると段位と言葉も変わってきます。

■柔道帯と空手帯、どう違うの？
ちなみに柔道帯と空手帯は同じものに見えるかもしれませんが、じつは柔道と空手では帯の長さも色もまったく異なります。

柔道では帯の色にはある程度共通した認識がありますが、空手の場合、帯の色は流派や会派などによってさまざまで、あまり統一されていません。

また帯の長さにも違いがあります。柔道では対戦中、後ろの帯の掴みが認められているため不利にならないよう帯の垂れ下がりを短くしています。けれど空手の場合には掴まれることはないため、帯は長く垂れ下がっています。
一見すると似ている2つの帯ですが、じつはまったく異なるものだということが分かりますね。

■異なる色の帯を着けないように注意
定められている色と異なる色帯を着けると注意を受ける場合もあります。先に何色の帯を着ければいいのか教室に確認しておくとよいです。

■初心者は白帯からスタート
柔道を始めたばかりのお子さんは、まずは初心者の白帯からスタートします。白帯から次の帯色に昇進するためには、昇段試験をクリアする必要があります。帯の色が上の級の色へ変わっていくことは、お子さんの柔道を続けるモチベーションに繋がるはずです。

柔道の帯の生地は、平織・綾織・朱子織の3種類に分かれています。

■平織の特徴
平織は糸を縦横1本ずつクロスさせていくもっとも基本的な織り方でワイシャツやブラウスなどによく用いられています。摩擦に強く生地表面に凹凸が少なく平らなため、さまざまなものに幅広く使用されています。

■綾織の特徴
綾織は斜めの線がうまれるよう糸を合わせていく模様の織物です。生地が分厚くシワになりにくいため、背広やレインコートにも使われています。

■朱子織の特徴
朱子織は縦糸・横糸どちらかの糸だけを浮かせていく織り方で、光沢のあるツルツルした手触りの高級生地です。柔道帯のなかでも人気が高い朱子織は、サテン生地や礼服、ドレスにも使われています。

■小学生にはどの織り方がいい？
高級感のある朱子織は柔道選手にとても人気がありますが、小学生の子どもにはツルツルしていて結びにくいことが予想されます。
まだ帯を自分で結ぶことにも慣れていない初心者の小学生には、結びやすくシワになりにくい綾織の帯を選ぶのが無難でしょう。

柔道着は体育の授業や稽古など簡易的な目的に適した正課用と、大会出場のためのIJF（国際柔道連盟）規定のものに分かれますが、柔道帯も同じくIJFが認定したものとそうでないものとがあります。
認可されていない帯はIJF主催の国際大会や一部全国大会では規格外となり大会へ出場することができなくなるため、注意しましょう。

もしも、お子さんがすぐに昇級できそうな場合や練習用のみに使用する場合には非認定の安い帯を選んでも問題ないでしょう。帯を購入する際には、事前にお子さんの現在の熟練状況や大会出場の可能性の有無を確認しておきたいですね。

■練習用と試合用で帯を分けている選手も多い
帯は練習中の汗が飛び散るため放っておくとどんどん黒ずんでしまいます。このため定期的に洗濯される方も多いですが、帯は主に綿を使用しているので洗濯した後は5％程度縮んでしまいます。
また柔道家には帯を洗わない方も多く、試合用には汚れていない帯を分けて用意しているという方がほとんどです。

■小学生でも帯は分けて持っておいたほうがよい？
小学生でも練習量が多ければ当然すぐに帯は汚れてしまいます。定期的に洗濯していても多少の汚れは残ってしまいます。
大会に出場する際にはやはりきれいなものを締めて気持ちを引き締めたいでしょうし、練習用と試合用とで帯を分けて持っておいてもよいですね。

一般の柔道帯の長さの基本は、ウエストサイズ×2+95cmとなっています。さらに帯を結んだあと、20cmは余裕が必要なようです。

■帯は綿でできているため洗濯縮みしてしまう
帯は綿でできているため、洗濯すると5%程度縮んでしまうので要注意！このため、帯の長さを決める際にはこれを考慮したうえでサイズを決めるのがポイント。

■柔道帯の規定
柔道帯には、長さのほかにも大会ごとにさまざまな規定があります。

・帯の素材には綿100%の生地を使用する。簡単にほどけたり切れてしまうような素材は試合の妨げになるためNG。
・帯幅の規定は4cm～4.5cmの範囲内
・帯の厚さの規定は4mm以上5mm以下
購入される際には、必ず確認してください。

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全日本柔道連盟の公認帯は従来の帯よりも少し柔らかめなので、ウエストの2倍プラス90～95cm程度の長さが適度な長さとなります。

早川繊維工業が製造販売・創業100年を誇る九櫻は、あらゆる武道具を取り扱う老舗メーカーです。とくに柔道関連品についてはすべてを網羅しており、手厚く安心。柔道着・帯のほか柔道畳も生産しており、IJF・全日本柔道連盟ともに認定した柔道畳を取り扱っているのはなんと九櫻のみ。丈夫で長持ちする強度の高い生地が特徴です。

武術のほかにもサッカーやテニス、ゴルフに陸上と幅広いスポーツ用品を取り扱う国内外でも高い人気を誇る一流メーカー・MIZUNO（ミズノ）。
全日本柔道連盟のオフィシャルスポンサー・IJFのオフィシャル柔道衣サプライヤーを務め、日本代表選手や海外の代表選手も愛用しています。機能性の高さが自慢のミズノでは帯の刺繍にも幅広く対応してくれます。

本格的なスポーツ用品から日常使いの商品まで幅広い商品のラインナップを取り揃えるadidas（アディダス）。国内外で高い人気を集めるadidas（アディダス）は柔道においてもIJFのオフィシャル柔道衣サプライヤーを務め、とくに外国の柔道選手に愛用者が多くなっています。
adidas（アディダス）の柔道用品はデザイン性の高さが特徴的です。

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稽古中、柔道帯には大量に汗が飛び散ります。柔道を習っている方のなかには帯を洗わないという方も多くいますが、そのまま放っておくと帯はどんどん黒ずんでしまいます……。
とくに白帯は汚れが目立ちやすいので一週間あるいは一カ月に一度程度洗うとよいでしょう。

■洗いすぎに注意
帯は洗いすぎると柔らかくなりすぎてしまい、かっこよく結べなくなってしまうため洗いすぎには注意しましょう。

■柔道帯を洗う際のポイント
・30度程度のぬるま湯で洗う
柔道帯は30度程度のぬるま湯で洗いましょう。ぬるま湯で洗うと汚れが落ちやすくなります。洗剤は皮脂汚れに強いものを使用するとよいでしょう。洗濯機で洗ってもよいですが、できる限り手洗いで洗うことをおすすめします。

・漂白剤は使っても大丈夫？
汚れがひどいときには漂白剤を使用してしまいたくなりますが、漂白剤は生地を傷めて色落ちさせたりすることもあるので使用はあまりおすすめできません。また、塩素系漂白剤は絶対にNGです！

・乾燥機にかけても大丈夫？
多くの帯は綿でできており、洗濯すると5％程度縮んでしまいます。このため乾燥機を使用すると過度の熱によって生地がさらに縮んでしまうことが予想されるため、乾燥機の使用はできません。

・ほかの洗濯物と洗うのはNG
色帯を洗うときには他のものとは一緒に洗わないことをおすすめします。一緒に洗うと色移りしてしまう恐れがあります。

・干す際には陰干しを
洗い終わった帯は、直射日光のもとで干すのではなく、陰干しするようにしましょう。これは直射日光に長時間さらして帯が変色してしまうことを避けるためです。さらに縮みの原因にもなります。
万が一、直射日光に当ててしまった場合には早めに片づけるようにしましょう。

柔道家の多くは、大切な帯に自分の名前や所属、座右の銘といった刺繍を入れています。帯にお気に入りの刺繍が入っていると、稽古にますます身が入りますね。
帯に刺繡をいれる場合、まず初めに「裏抜けなし」と「裏抜けあり」どちらかを選択します。それぞれの違いをみてみましょう。

裏抜けなしの刺繍は、刺繍した帯の裏側に刺繡の糸が出ません。刺繍の上に帯を縫い合わせる糸が走ります。帯パーツを縫い合わせる前に刺繍を施すため、糸がほどけにくいというメリットがあります。

多くの柔道家はこの形状で刺繍を入れていますが、別注扱いとなり、できあがりまでに時間がかかるのがデメリットとなります。

反対に、裏抜けありは刺繍した帯の裏側に刺繍糸が出てくる形状となります。こちらは帯にそのまま刺繍をしていくので、時間をかけずに受け取ることができるのが最大のメリットです。
ただし帯パーツを縫い合わせた後から刺繍を施すため、裏抜けなしと比べると糸はほどけやすいというデメリットがあります。

刺繍の種類を決めたら、次に文字の向きを決めていきます。一般的な文字の向きは縦向きですが、横向きに刺繍を入れると帯をしめたときに名前が見えやすいというメリットがあります。

■文字の字体
続いて文字の字体を決めます。一般的な字体は楷書体ですが、なかには楷書体以外にも行書体や角ゴシック・丸ゴシックなど幅広い字体に対応してくれるところもあります。
字体によって刺繍の雰囲気はまったく異なってくるので、好みの字体がある場合は対応してくれるお店を探して刺繍を頼むとよいでしょう。

■刺繍の色
刺繍の色は、ベーシックなものから蛍光色のような派手系までさまざまなラインナップがあります。自分好みの色味を選択しましょう。

■道場によって決まりがある場合も
道場のなかには、刺繍の種類に決まりがあるところもあるかもしれません。このため帯に刺繍を入れる際には、事前にお子さんの通う道場に確認をとってから刺繍を入れると、後々トラブルになることを回避できます。

基本的な帯の締め方は、
1．帯を半分に折って、真ん中をおへその下にしてぐるっと一周させる。このとき、ゆるまないようきつく締めます。
2．左、右の順に帯を重ねる。
3．上に重なったほうを下から突き刺し、2本同時にすくい上げ、上に出す。
4．そのまま帯を横にスライド、クロスさせて下の帯を上の帯に絡ませるようにして結ぶ。

低学年の小学生のお子さんにははじめは難しく感じられるかもしれませんが、慣れてしまうと簡単なので、練習あるのみです。

さらにほどけにくい結び方として差し帯もあります。
1．下から出ている帯を上から出ている帯の一番手前に差し込む。
2．わっかを作って中に差し込む。

ただしこちらの差し帯は日本の大会では禁止されているところもあるため、事前に確認をとってから試すようにしてください。

こちらの方法の分かりやすい動画を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

お子さんに適した帯が見つかったら、お気に入りの刺繍を入れてあげると、さらなるモチベーションアップに繋がりますよ。
柔道に欠かせないアイテム・柔道帯の選び方や決まり、お手入れ方法について紹介しました。ぜひスクスクの記事を参考にして、お子さんにぴったりな柔道帯を見つけてあげてくださいね。

今回、取材にご協力いただいた「渋谷西柔道クラブ」の詳細は以下のリンクからご覧ください。