子どもに持たせるお弁当や、お出かけ時のお昼ごはんに欠かせないおにぎり。おいしくて手軽に食べられますが、夏場の持ち歩きが不安になったことはありませんか?とくに小さな子どもは傷みに気付かず食べてしまう可能性があるので、気を付けてあげたいですよね。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)は、管理栄養士で3児の母であるRumiさんのブログに注目!暑い時期でも傷みにくいおにぎりの作り方やおすすめの具材について、紹介します。
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目次
おにぎりに限らず、夏場の食べ物は新しいもの、できたてのものを食べたいですよね。おにぎりは水分とでんぷん質を多く含んでいるので、傷みが早く食中毒も起こりやすいとRumiさんは仰います。
Rumiさん
ご飯は当日炊いたものを使うのがベストです。具材も新鮮なものを用意しましょう!
しかし朝はご飯を炊く余裕がなく、前日に炊いたご飯でおにぎりを作る方も多いのではないでしょうか。そのような場合は、ご飯を「再加熱」することがポイントです。
Rumiさん
前日のご飯を使っても、問題はありません。しかしご飯は必ず再加熱して、当日に握りましょう。おにぎりは時間が経つほど菌が繁殖しやすいので、前日ににぎっておくのは厳禁ですよ。
多くの菌を死滅させるには、75℃以上で1分以上加熱することが有効だとRumiさんは仰います。前日に炊いたご飯を使う際は、電子レンジなどでしっかり温め直してからおにぎりを作りましょう。
傷みにくいおにぎりを作るには、ご飯が熱いうちに握り終えることも重要だと仰るRumiさん。
Rumiさん
おにぎりは水分が多く空気に触れやすいため、時間の経過とともに菌が繁殖しやすいのです。
にぎっている間に空気中の菌が付着することもあるので、素早くにぎることをおすすめします!
とはいえ、炊きたてのご飯は熱くてにぎるのが大変ですよね。Rumiさんは、ご飯をボウルに移して粗熱を取ってからにぎっているそうです。
目安は、熱めのお茶(60℃程度)くらいの温度だそう。くれぐれも、火傷には十分注意してくださいね。
ご飯を触るときは、ラップや使い捨て手袋を使うのがおすすめです。いくらきれいに手を洗っていたとしても、菌が付着している可能性はあります。
Rumiさん
「素手でにぎるからこそ愛情がこもっているんだ!」という気持ちも分かりますが、食べる人がおなかを壊さないようにするのもひとつの愛情表現です。
手だけではなく、ボウルやしゃもじなど調理器具の衛生状態も気を付けましょう。必ずよく洗って乾燥させたものを使用してくださいね。
おにぎりを作り終えたら、すぐに冷やしましょう。常温のまま置いておくと、菌が繁殖してしまうそうです。
Rumiさん
食中毒菌である「黄色ブドウ球菌」の繁殖しやすい温度は、35~40℃。温度が10℃以下になれば、繁殖は遅くなります。
にぎり終えたら、保冷剤や冷凍庫の金属トレーに置いて急速に冷やし、菌の繁殖を抑えましょう。
さらに、持ち歩くときは保冷剤を入れたバッグにおにぎりを入れると安心です。コンビニやスーパーなどで買ったおにぎりを持ち歩く場合も、保冷バッグに入れておくとよいですね。
どれだけ対策しても心配な場合、完成したおにぎりに抗菌シートを乗せるのもひとつの方法です。抗菌シートは雑菌の繁殖を抑える加工が施され、100円ショップやドラッグストア、ネットショップなどでも手に入ります。
Rumiさん
ご飯の温度やにぎり方に気を付けても、100%食中毒を防げるわけではありません。不安なときは市販の抗菌シートをお弁当に乗せ、予防しておくとより安心です。
Rumiさん曰く、夏場のおにぎりの具材は「塩気」と「酸味」がポイントだそうです。
また、ご飯に混ぜる塩は少し塩辛く感じるくらい濃いめがよいのだとか。寿司酢を混ぜたおにぎりも、殺菌効果が期待できるそうですよ。
Rumiさん
夏場のおにぎりの具材には、
・梅干し
・塩鮭
・焼きたらこ
・こんぶの佃煮
などがおすすめです。とくに梅干しは殺菌効果があり、食中毒菌の繁殖の阻止にも役立ちます。
中心にひとつ置くのみだとその周辺にしか効果がないため、細かく刻んで全体に行き渡るように混ぜるのがおすすめです。
ご飯は長時間空気に触れると菌が増えやすくなるため、混ぜご飯や炊き込みご飯はなるべく避けたほうがよいとRumiさんは仰います。そのため、梅などをご飯に混ぜ込むときも素早く行うのがよいそうです。
Rumiさん
ちなみに海苔をあらかじめ巻いておくことは、ご飯の水分を海苔が吸うことになりおにぎりが傷む原因になります。海苔は、食べる直前に巻きましょう。
おにぎりの具材は子どものリクエストで決めることも多いかもしれませんが、夏場は安全性も考慮するのがよいですね。
暑い時期でもおにぎりが傷まないようにするには、にぎるときの温度やスピード、具材選びにひと工夫が必要です。普段より少し手間はかかりますが、家族がおいしくおにぎりを食べられるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。
今回、取材にご協力いただいたRumiさんの詳細は以下のリンクからご覧ください。
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