セレッソ大阪入団内定!桐光学園エース西川 潤の原点に迫る!

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セレッソ大阪入団内定!桐光学園エース西川 潤の原点に迫る!

今回SUKU×SUKU(スクスク)では、かつて元日本代表MF中村俊輔選手が背負った、桐光学園の背番号10番を受け継ぐ西川潤選手を輩出したサッカークラブに取材してきました!西川選手といえばU-16アジア選手権では大会MVPに選出、飛び級でU-19日本代表に選出され、去る2019年3月5日にJ1セレッソ大阪への入団内定が決定した選手ですが、その”原点” はどこにあったのでしょうか?そこには、想像していた以上に「独特の環境」がありました。習い事にサッカーを検討している親子には必見です!

SUKU×SUKU編集部
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セレッソ大阪入団内定・桐光学園エース、西川 潤選手の"原点"

西川潤選手が幼少期に通ったのは神奈川県横浜市青葉区にある「青葉フットボールクラブ」です。ボランティアで運営されている地域密着のフットボールクラブでは、まさに「サッカーを始める」子どもたちが今もたくさん通っていますが、実は西川選手以外にもたくさんの有望選手を輩出しているんです。

 
「子どもたちには、とことん自由にやらせています」
そう語ってくださったのは、幼少期の西川選手をよく知る、サッカークラブ「青葉フットボールクラブ(以下、青葉FC)」のお三方です!

青葉フットボールクラブの大内さんと高塚さんと冨塚さん

(左)大内 仁さん:青葉FC創設者、総監督
(中)高塚 弘道さん:現在は相談役(西川潤選手を3~6年生まで担当)
(右)冨塚 善行さん:現在はU12監督(西川潤選手を年中~2年生まで担当)
 
―皆さん本日はよろしくお願いします!
「「「よろしくお願いします!」」」

小学生時代の西川潤選手

―現在プロからも注目されている西川潤選手ですが、小学校時代の西川選手はどのような子どもでしたか?
大内さん「自分から発信するタイプではなかったですね。」
高塚さん「自分のプレーで魅せていくようなタイプの子どもでしたね。」

―当時からそういったオーラがあったんでしょうか?
冨塚さん「普通は周りの子どもたちにつられて遊んじゃうんですが、彼には自分のペースがあって、周りの子も潤の邪魔をしたりしていなかったですね。それが自然に出来るのが彼のスタイルなんですかね。6年の頃からそんな感じでしたよ。」

―西川選手が一人で練習するようになったのには、何かきっかけがあったんでしょうか?
高塚さん「トレセン*が影響していたのかな。周りがワーワーやっている中で一人だけ黙々と練習していましたよ。そういう子がいると周りも影響されてくるんですよね。
冨塚さん「結局教えているのは僕たちだけじゃないんですよね。気づくきっかけを子どもたち自身も作っていくんです。」
 
*トレセンとは:ナショナルトレーニングセンター制度の略。将来、日本代表選手として活躍できる優秀な選手を発掘し育成する場のこと。

徹底的に"自由"にこだわりぬいたサッカークラブ

―練習を拝見しましたが、子どもたちが自由にプレーしているように感じます。
大内さん「うちは、いわゆる『軍隊的』な教え方っていうのはしていないですね。自由なもんだから、小さな子は試合も見ずに遊んでたりとかね(笑)」

青葉フットボールクラブの子どもたち

―えぇ!?本当に自由ですね(笑)
大内さん「他のチームからは『あんなチームに負けるはずがない』なんて思われていますよ(笑)」
 
―何か理由があるんでしょうか?
冨塚さん「子どもの集中力はそんな長く続かないんですよ。 『試合を見よう』と言って、集中できて5分くらいかな。 だから、いかにオフの時にリラックスさせて、本番の試合で100%にもっていくかが重要なんです。」

青葉フットボールクラブの生徒

―なるほど、子どもたち自身で決めさせているんですね。
冨塚さん「そうですね。見たければ本人が見るし、見たくなければ見なくてもいい。とにかくリラックスさせることが大事なので、ONとOFFのメリハリが必要ですね。」

青葉フットボールクラブの子どもたち
青葉フットボールクラブの練習風景

―面白いですね!子どもたちにどうしても注意したくなる時はないですか?
大内さん「我慢です(笑)」
冨塚さん「大人が注意する事は簡単ですけど、子どもたち自身が作ったメリハリでないと意味がないんです。」
高塚さん「県大会の会場に奥に遊具があったんですが、試合が終わったフリータイムの時ですね、青葉のユニフォームを着た子たちだけが遊具で遊んでいたんですよ(笑)
他のチームはみんな座って試合を見ているのに、うちのチームだけそんな感じでした。でもそんな子たちでも試合になるとピリッとして、勝っちゃうんですよ。その自由さが好きで、移籍してきてくれる子もいるんですよ。西川君の時も主力が移籍してきてくれましたね。」

西川潤選手を育てた青葉FCの”コンセプト”

―青葉FCのコンセプトについてお聞かせください
大内さん「『明るく、楽しく、元気よく』がコンセプトです。サッカーを始めたばかりの子どももいるので一人でも多くの子どもたちに、サッカーを楽しんでもらいたいと考えています。」

 
―なるほど。確かに子どもたちからは「楽しさ」と「元気」が伝わってきます!ちなみにそれ以外に大切にされていることなどは?
大内さん「はい、『自分で考えて行動する』というテーマをとても大切にしています。」

青葉フットボールクラブの大内さんと高塚さんと冨塚さん

―『自分で考えて行動する』こととは?
冨塚さん「本来サッカーは11人制ですが、日本サッカー協会は発育年代(ゴールデンエイジ*)の少年サッカーでは、8人制を取り入れています。青葉でも日本サッカー協会の趣旨・目的に則った指導を心掛けています。その狙いはズバリ『自分で考えてプレーするための思考や判断力を養う』ことにあります。」

 

――8人制には理由があると
冨塚さん「そうですね。例えば、青葉FCでは、自分がチャンスだと感じれば、ディフェンスであっても攻撃参加してシュートも打ちます。逆にピンチと感じれば、フォワードがディフェンスに回る場面もあります。つまり8人制では人数が少ない分、空きスペースが多くなるため、必然的に目まぐるしくポジションが入れ替わっていくんです。ですから子どもたちにも『攻撃参加しないディフェンスはつまらない!』と、積極的にチャレンジすることを伝えています。実際にプレーする選手が自分で考えないと出来ないのが、8人制サッカーなんです。プレゴールデンエイジ*、ゴールデンエイジでいかに頭を鍛えるかがポイントで、中学年代のポストゴールデンエイジ*での伸びしろに関わってくると考えます。」
 
*ゴールデンエイジ:一生に一度の時期だけ訪れる運動神経をよくすることが出来る時期のこと。プレゴールデンエイジは3~8歳、ゴールデンエイジは9~11歳、ポストゴールデンエイジが12~14歳と言われている。

青葉フットボールクラブの生徒

自由の先にある子どもたちの"変化"

 
―子どもたちの自主性に任せている指導方針ですが、子どもたちには何か変化がありましたか?
冨塚さん「子どもたち自身で気づいて動くようになりますね。試合観戦中に遊んじゃう子も5・6年生になると徐々に『勝ちたい』って意識が芽生えてくるので自分から試合を見るようになるんです。大人が言ってやらせてもその場だけですから、意味ないんですよ。逆に自分で考えてプレーして成功する体験っていうのは”一生もの”ですよね。」

 
―子どもたちが自ら考えて動く…理想的ですね!
高塚さん「その分、子どもたちにはトライしてほしいですね。トライしていかないと成長しませんから、トライしない子には注意する事もありますね。」

青葉フットボールクラブの大内さんと高塚さん

 
―遠回りしているようで近道なんですかね。教えちゃったほうが早いと一見思いますが…
大内さん「それは勘違いなんですよ。監督の言った通りに動いて勝てたって、それは監督が満足しているだけですから。小学生のうちに型にはまってしまうと、中学生になった時に”伸びしろ”がなくなっちゃうんです。」
冨塚さん「ですので、教え方も6年生で完結しないようにしていますね。次につなげるために準備する学年なんでね。」

西川選手が放った"忘れられないシュート"

―6年生は準備期間という言葉がでましたが、6年生の時の西川潤選手とはどのような思い出がありますか?
高塚さん「6年生の時、青葉区大会準決勝ですね。4-3で勝って西川が3点決めたんですけど、その3点目がまたすごくて。ハーフウェーライン(ピッチの中心に引かれる、陣地を分ける線)の所に相手のクリアボールがポンとこぼれてきたんですけど、そこからキーパーが少し前に出ているのを見計らって、キーパーの頭を越えてズバッと決めちゃったんですよ。ハーフウェーラインからですよ!あの時会場がシーンとなってね、鳥肌が立ちましたね。」

―視野の広さは昔からでしたか?
大内さん「昔から視野の広さはありましたね。」
冨塚さん「トップのポジションをずっとやってる子って視野を確保するのが難しいんですよ。彼の場合ずっとそれでよく視野を保てたなと思いますね。」

―どのようなプレースタイルでしたか?
高塚さん「6年生の頃には今の潤のプレースタイルが定まってきたように思います。ボールの持ち方・パスコースの見つけ方・ドリブルの仕掛け方が一緒ですね。忘れられないのは、強豪チームの子が置き去りにされて、『どうしようもない』って感じで座り込んじゃってねぇ。『こいつはただ者じゃない』と思いましたよ!」
 
大内さん「人の使い方が上手かったよね。自分の味方が取りやすいボールの出し方をちゃんとしていたね。」

青葉フットボールクラブの高塚さんと冨塚さん

冨塚さん「あとは…潤は、ヘディングもしなかったし(笑)右足も一切使わなかったんですよ(笑)」
大内さん、高塚さん「ハハハ(笑)」
大内さん「利き足の左足はスペシャルだけど、右足はほんとにもうね(笑)」
 

冨塚さん「でも『右足を使え!』とは言わない。なんでかと言うと右足を使いすぎちゃうと左足に変な癖がついちゃいますから。そのうち気づいて自分でやりますしね。中学高校で必死に右足を特訓して、今じゃ(利き足ではない)右足でのシュートの方が多いですからね。」

青葉フットボールクラブ寄せ書きのTシャツ

      西川選手が卒団時に書いた寄せ書き

西川潤を生み出した青葉流"仕向ける"教え方

―子どもたちに気づかせるために行っていることはありますか?
冨塚さん「サポートしながら『仕向ける』事をやってます。例えば、『利き足とは逆の足を使わないとできない練習をさせる』とかですね。右足が苦手な子に対して『右足を使え!』とは言わずに『自分で右足を使ったほうが良い』ということに気づかせる教え方でやってます。」

 

―面白い教え方ですね!
冨塚さん「他には視野を広げるためにやっているので言うと、青葉ではヒールパス(かかとを使って自分の背後にパスを出すこと)をしてもいいんです。 正確にプレーさせたいチームは『余計なことするな!』と言うチームもありますが、青葉ではガンガン使わせます 。」

青葉フットボールクラブの練習風景
青葉フットボールクラブの練習風景

―ヒールパスにはどういった効果がありますか?
冨塚さん「自分では見えない所での動きを察知しないと、ヒールパスは出せないんです。自分の視界外に動き出している選手がどのように動くかをイメージしてはじめて、綺麗にハマるようになるんです。だから青葉にとっては子どもたちの成長過程に必要なことだと思ってます。」

青葉フットボールクラブの練習風景

―他にも子どもたちに「気づかせる」ために何か意識していることはありますか?
大内さん「そうですね、例えばたまたま動いて、フリーでボールをもらった時、偶然出来た!とか偶然上手く蹴った!という時に褒めるんです。」
高塚さん「自分でも『上手くいった!』『出来た!』って思うんですよ。その時に指導者や親から褒められたら忘れないですよね。」
大内さん「自分で気づいたことは一生モノですからね。」

青葉フットボールクラブの練習風景
青葉フットボールクラブの大内さんと高塚と冨塚さん

―では『怒る』ポイントはどこですか?
高塚さん「トライしなかった時ですかね。失敗してもいいんです。ただ、トライしなかった時には注意する事もありますね。」
冨塚さん「あとは、人間形成の部分…人としてダメっていうところはしっかりと言いますね。野放しではないですよ(笑)」

青葉フットボールクラブの練習風景

―子どもたちが自立しているように思います。
冨塚さん「練習だってコーチがいなくてもやりますし、ゴールも自分たちで出して自分たちで片づけるようになりますよ。でもそれは仕向けないとできない事ですね。」

青葉フットボールクラブの練習風景

西川潤選手の今後は

―最後に、西川選手に期待する事はなんでしょうか?
高塚さん「彼はプロになるでしょうから、まずはケガをしないでできるだけ長くプロで活躍してほしいですね。いくつかオファーをもらっているようですけど、よく考えてね。それで出来れば海外で活躍してもらえたらなと思います。」
 
大内さん「自分もまずケガをしないで続けてくれたら良いと思っていますね。あわよくばですが、プロになった後に青葉に戻って指導してくれたら嬉しいなぁと思いますね。」
 
冨塚さん「彼はエリートコースじゃないんですよ。エリートコースっていうのは、すぐにJの下部チームに入っている子で、潤みたいに6年までクラブにいてJの下部組織に行くのはとても大変な事なんです。だからこそ、ボランティアクラブで少年サッカーをやっている子どもたちの憧れの選手になってほしいですし、最終的には海外でプレーしてほしいですね。子どもたちの目標とする選手になってもらいたいですね。」

 
―ありがとうございます!まずケガの心配をされたところが、とても『温かいなぁ』と感じました。子どもたちの自主性に任せる自由なサッカーが子どもたちの成長には必要な事なんですね。仕向ける教育はとても勉強になりました。本日はお忙しい中本当にありがとうございました!
「「「ありがとうございました!」」」

編集後記

普段はクールに見える西川潤選手ですが、クラブに訪れた時には子どもたちに快くサインをするなどとても優しく接してくれたようです。
 

西川潤選手が幼少期を過ごした青葉FCには、自由にサッカーを楽しむ子どもたちの笑顔がありました!
自分で気づいて自分で考えて乗り越えていく、そのような指導方針が西川潤選手を育んだように思います!

 
現在はJリーグは元より、海外からの注目も増してきている同選手ですが、青葉FCで培った『自由で楽しいサッカー』を続けながら今後もたくさんの子どもたちに夢を与え続けてもらえたらと思います!

西川潤選手、J1セレッソ大阪入団内定! ※追記(2019年3月5日)

去る2019年3月4日に桐光学園にて調印式が行われ、西川潤選手が正式にJ1クラブ、セレッソ大阪に2020年加入が内定しました。
セレッソ大阪は、在学中でもJリーグの試合に出場することができる「Jリーグ特別指定選手制度」を申請中とのこと。

 

西川選手、セレッソ大阪への入団内定おめでとうございます!
故郷の横浜を離れるのは寂しい気持ちもありますが、新天地でも自由で楽しいサッカーを続けていってくださいね♪
 

SUKU×SUKUは西川 潤選手を応援しています!

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