パーティだより202511号
ラボたかはしパーティ
パーティだより202511号
唐突ですが、ラボ・パーティ(Labo Party)の”Labo"は"laboratory"つまり「研究室」「実験室」を意味します。英語教室なのに、研究や実験とはどういうことでしょう?
ラボが始まった1966年から、ラボ教育センターは英語教育の方法を模索していました。最初はネイティブ・スピーカーの講師を雇って最新の教授法を取り入れ、いかにも英語教室然としたレッスンを行っていたそうです。しかしそれでは丸暗記による短期的な効果は見られても、丸暗記なので応用が効かない、また子どもたちがすぐに飽きて長続きしない、という問題がありました。
そのうちテューターと呼ばれる女性講師が雇われるようになり、絵本好きなテューターがパーティで絵本の読み聞かせを始めました。テューターは、子どもたちが絵本のお話でごっこ遊びを楽しむ姿に着目。そこからラボ独自のメソッドである物語を使った「テーマ活動」がスタートしました。
絵本をテキストにした英日の音声教材「ライブラリー」も生まれ、始めは衣装や大道具小道具も使って劇発表をしていましたが、しだいにそれも子どもたちは必要としなくなり、今のような身体だけでの表現活動へと変化していきました。
この過程がすべて、研究であり実験でした。だから文字通り、ラボは"Labo"なんですね。
実は子どもたちだけではなくテューターも、様々な自主研修をやっています。10月には1泊2日で支部研修を行いました。今回はウィンターキャンプのテーマである「注文の多い料理店 The Restaurant of Many Orders」を4つのグループに分かれて研修しました。
事前に7月から地区のテューターで宮沢賢治や「注文の多い料理店」について集めた資料をシェアしたり、お話の解釈について話し合ったり、テーマ活動を動いてみたりしました。研修当日はラボ・キャンプでの子どもたちと同様に地区を超えてランダムなグループに分かれ、このお話をテーマ活動発表するまでもっていきました。
「注文の多い料理店」市販絵本とラボ・ライブラリー
今回の研修で私が気づいたことの一つは、グループで対面でテーマ活動をすることが、ことばの習得に大きな役割を果たす、ということです。
テーマ活動をやるためには、個人でセリフやナレーションを覚える努力をしなければなりません。発表に向けて、子どもたちがいつもやることです。今回私がやって気づいたことは、これは
①孤独な作業である。
②分量が多いとなかなか覚えられない。途中で投げ出したくなることもある。
③他にもやることはたくさんあるので、つい後回しにしたくなる。
ということです。テューターでもこうなので、子どもたちはなおさらでしょう(笑)
しかし、テューター仲間とテーマ活動に取り組んだ結果、下記の変化が見られました。
①孤独→仲間がいると、心強い。励まし合える。楽しい。
②覚えられない→テーマ活動を動いてみることで、自分が発する日本語・英語が視覚化・立体化され、体験としてことばと結びつく(後で一人で発話を練習するとき、イメージと共に思い出せる。またイメージが発話を呼び出してくる。)
③つい後回し→仲間と表現を創るうちにもっとよく聞かないと創れない箇所があることに気づく。時間が足りないことに気づく。やればやるほど深まることに気づく。結果、優先してやりたくなる。
どうです?みごとに仲間とテーマ活動を行うことで、全てが解決されていくのです。特に②が他の教授法にないテーマ活動の肝だと発見しました。やってみたらわかった、まさに実験の賜物です。
ラボっ子たちにとって、家での個々による作業(ライブラリーを聞きこむ、セリフやナレーションを覚える)とパーティでのテーマ活動(覚えたことばを体験して自分のものにする)の繰り返しが大切であることを再確認しました。
折しも11月30日と12月14日は福岡北地区テーマ活動発表会(福岡市芸術祭参加)です。高橋パーティは12月14日のステージで発表します。パーティの子どもたちにもぜひ、私が気づいたあれこれを体験してもらいたいと思っています。
さて、10月のハロウィンの報告です!今年はプレイルームのハロウィン・パーティと、小学生以上でのハロウィン・パーティの2本立てでした。
プレイルームのハロウィン・パーティ
プレイルームのパーティには大学生のなおちゃん、さーちゃん、中学生のあんじゅも加わって、にぎやかに開催しました。ハロウィンにまつわるダンスやゲーム、Trick or treating もやりました。小さいころからこうして異文化を身近な活動として体験できるのも、ラボならではですね。
小学生はいつものパーティの時間にハロウィン✖️「ふしぎの国のアリス Alice in Wonderland」コラボの活動をしました。今年の目玉は、アリスの長ーい首積み上げゲームと、チシャ猫のJack-o'-lanternでした。
参加した子どもたちもアリス3話に出て来る「ハートの兵士」の仮装をしてきてくれたり、体験参加の子にアリスのライブラリーのあらすじを話してくれたり、発表会に向けてもさらに盛り上げられたハロウィンとなりました。
お家でも毎日ライブラリーを流して、アリスの世界をどっぷり楽しんで行きましょう!
<今月の予定>

■プレイルーム(親子クラス)
11/1, 15, 22*(土)
10:30~11:30
@今宿西会場(カルチャーサロン
e felice※よう子レディースクリニック裏)
土曜プレイルームは会場の都合により基本月3回(第2土曜以外)の開催です。
*11/22(土)はいつもより30分前倒しの10:00~11:30開催でお願いします。29日はお休みです。
■キディ(幼児クラス)
11/7, 21(金)
15:30~16:30
@テューター自宅会場
キディは現在新メンバー募集中です!
11/14(金)も体験は可能です。11/28はテューター都合でお休みをいただきます。
■小学生
11/5, 12, 19, 26(水)
17:00~18:15
@横浜自治会館
小学生も、現在新メンバー募集中です!体験随時受付中。
■中高大生
11/5, 12, 19, 26*(水)
18:30~20:00
@横浜自治会館
*11/26は会場都合で17:00~18:30の活動です。
<今後の予定>
11月9日(日) 中高生ひろば@早良市民センター
11月16日(日) 九州支部中高生テーマ活動交流発表会@石橋文化センター(久留米市)※チケット1席750円です。お求めはテューターまで。
11月30日(日) 福岡北地区テーマ活動発表会(1日目)
12月7日(日) シニア準備会
12月14日(日) 福岡北地区テーマ活動発表会(2日目)←たかはしパーティはこちらに出場。詳細は追ってお伝えしますが、お昼過ぎに開始の第2部に参加の予定です。
12月26~29日 なかつえウィンターキャンプ
◎年末のご予定が立てやすいように、現時点での12月の予定表も載せて おきます。パーティ納めはどのグループも12月第3週目の予定です。
※2026年パーティ始めは1月第2週からの予定です。
パーティだより202511号
唐突ですが、ラボ・パーティ(Labo Party)の”Labo"は"laboratory"つまり「研究室」「実験室」を意味します。英語教室なのに、研究や実験とはどういうことでしょう?
ラボが始まった1966年から、ラボ教育センターは英語教育の方法を模索していました。最初はネイティブ・スピーカーの講師を雇って最新の教授法を取り入れ、いかにも英語教室然としたレッスンを行っていたそうです。しかしそれでは丸暗記による短期的な効果は見られても、丸暗記なので応用が効かない、また子どもたちがすぐに飽きて長続きしない、という問題がありました。
そのうちテューターと呼ばれる女性講師が雇われるようになり、絵本好きなテューターがパーティで絵本の読み聞かせを始めました。テューターは、子どもたちが絵本のお話でごっこ遊びを楽しむ姿に着目。そこからラボ独自のメソッドである物語を使った「テーマ活動」がスタートしました。
絵本をテキストにした英日の音声教材「ライブラリー」も生まれ、始めは衣装や大道具小道具も使って劇発表をしていましたが、しだいにそれも子どもたちは必要としなくなり、今のような身体だけでの表現活動へと変化していきました。
この過程がすべて、研究であり実験でした。だから文字通り、ラボは"Labo"なんですね。
実は子どもたちだけではなくテューターも、様々な自主研修をやっています。10月には1泊2日で支部研修を行いました。今回はウィンターキャンプのテーマである「注文の多い料理店 The Restaurant of Many Orders」を4つのグループに分かれて研修しました。
事前に7月から地区のテューターで宮沢賢治や「注文の多い料理店」について集めた資料をシェアしたり、お話の解釈について話し合ったり、テーマ活動を動いてみたりしました。研修当日はラボ・キャンプでの子どもたちと同様に地区を超えてランダムなグループに分かれ、このお話をテーマ活動発表するまでもっていきました。
「注文の多い料理店」市販絵本とラボ・ライブラリー今回の研修で私が気づいたことの一つは、グループで対面でテーマ活動をすることが、ことばの習得に大きな役割を果たす、ということです。
テーマ活動をやるためには、個人でセリフやナレーションを覚える努力をしなければなりません。発表に向けて、子どもたちがいつもやることです。今回私がやって気づいたことは、これは
①孤独な作業である。
②分量が多いとなかなか覚えられない。途中で投げ出したくなることもある。
③他にもやることはたくさんあるので、つい後回しにしたくなる。
ということです。テューターでもこうなので、子どもたちはなおさらでしょう(笑)
しかし、テューター仲間とテーマ活動に取り組んだ結果、下記の変化が見られました。
①孤独→仲間がいると、心強い。励まし合える。楽しい。
②覚えられない→テーマ活動を動いてみることで、自分が発する日本語・英語が視覚化・立体化され、体験としてことばと結びつく(後で一人で発話を練習するとき、イメージと共に思い出せる。またイメージが発話を呼び出してくる。)
③つい後回し→仲間と表現を創るうちにもっとよく聞かないと創れない箇所があることに気づく。時間が足りないことに気づく。やればやるほど深まることに気づく。結果、優先してやりたくなる。
どうです?みごとに仲間とテーマ活動を行うことで、全てが解決されていくのです。特に②が他の教授法にないテーマ活動の肝だと発見しました。やってみたらわかった、まさに実験の賜物です。
ラボっ子たちにとって、家での個々による作業(ライブラリーを聞きこむ、セリフやナレーションを覚える)とパーティでのテーマ活動(覚えたことばを体験して自分のものにする)の繰り返しが大切であることを再確認しました。
折しも11月30日と12月14日は福岡北地区テーマ活動発表会(福岡市芸術祭参加)です。高橋パーティは12月14日のステージで発表します。パーティの子どもたちにもぜひ、私が気づいたあれこれを体験してもらいたいと思っています。
さて、10月のハロウィンの報告です!今年はプレイルームのハロウィン・パーティと、小学生以上でのハロウィン・パーティの2本立てでした。
プレイルームのハロウィン・パーティプレイルームのパーティには大学生のなおちゃん、さーちゃん、中学生のあんじゅも加わって、にぎやかに開催しました。ハロウィンにまつわるダンスやゲーム、Trick or treating もやりました。小さいころからこうして異文化を身近な活動として体験できるのも、ラボならではですね。
小学生はいつものパーティの時間にハロウィン✖️「ふしぎの国のアリス Alice in Wonderland」コラボの活動をしました。今年の目玉は、アリスの長ーい首積み上げゲームと、チシャ猫のJack-o'-lanternでした。
参加した子どもたちもアリス3話に出て来る「ハートの兵士」の仮装をしてきてくれたり、体験参加の子にアリスのライブラリーのあらすじを話してくれたり、発表会に向けてもさらに盛り上げられたハロウィンとなりました。お家でも毎日ライブラリーを流して、アリスの世界をどっぷり楽しんで行きましょう!
<今月の予定>

■プレイルーム(親子クラス)
11/1, 15, 22*(土)
10:30~11:30
@今宿西会場(カルチャーサロン
e felice※よう子レディースクリニック裏)
土曜プレイルームは会場の都合により基本月3回(第2土曜以外)の開催です。
*11/22(土)はいつもより30分前倒しの10:00~11:30開催でお願いします。29日はお休みです。
■キディ(幼児クラス)
11/7, 21(金)
15:30~16:30
@テューター自宅会場
キディは現在新メンバー募集中です!
11/14(金)も体験は可能です。11/28はテューター都合でお休みをいただきます。
■小学生
11/5, 12, 19, 26(水)
17:00~18:15
@横浜自治会館
小学生も、現在新メンバー募集中です!体験随時受付中。
■中高大生
11/5, 12, 19, 26*(水)
18:30~20:00
@横浜自治会館
*11/26は会場都合で17:00~18:30の活動です。
<今後の予定>
11月9日(日) 中高生ひろば@早良市民センター
11月16日(日) 九州支部中高生テーマ活動交流発表会@石橋文化センター(久留米市)※チケット1席750円です。お求めはテューターまで。
11月30日(日) 福岡北地区テーマ活動発表会(1日目)
12月7日(日) シニア準備会
12月14日(日) 福岡北地区テーマ活動発表会(2日目)←たかはしパーティはこちらに出場。詳細は追ってお伝えしますが、お昼過ぎに開始の第2部に参加の予定です。
12月26~29日 なかつえウィンターキャンプ
◎年末のご予定が立てやすいように、現時点での12月の予定表も載せて おきます。パーティ納めはどのグループも12月第3週目の予定です。
※2026年パーティ始めは1月第2週からの予定です。