2024.05.17 教室だより

ラボ・パーティで身につく英語力「国際共通語としての英語」



今年の夏も豊かな国際交流(夏のホームステイ)を実施する事ができました。
ラボ・パーティでは、国際共通語としての英語力が身につきます。

【ラボ・パーティでどのような英語力が育つのか(テーマ活動で身につく英語力)】
〔7つの英語力〕
ラボ・パーティで育てる英語力は,7つ挙げられる。

1. テーマ活動では,母語を身につけるのと同じように,自己内対話をしたり,思考したり,
トライアンドエラーしたりすることによって,自分のことばとして英語を蓄積していくこ
とができる。そのようにして。自分の言いたいことが言える「自己表現のできる英語力」
が育つ。

2. 英語は日本語とは異なり,音声に強弱やアクセントがあり,それによって抑揚やリズム
が生まれ,英語らしい音になる。この英語音声特有の「音の流れ」を身につけることは,
日本人には難しい。子どもは,仲間と学ぶという動機と,(物語の)内容への興味から,
自宅でも英語を大量に聞くことを続けられる。文字を介さずに英語を聞いて理解し,発語
し,さらには暗唱もできるようになる。その積み重ねにより「音の流れから意味を捉え,
運用する英語力」が育ち,英語らしい音を聞いたり,話したりすることができるようにな
る。

3. 教材としている物語(文学作品)は,豊かな語彙や表現で構成されている。さらに劇表現にし
て(英語を学ぶ活動をして)いくことで,単語や文章に豊かなイメージが結びつく。登場
人物の気持ちになってセリフを言ったり,場面の解釈を伴ったナレーションを語ったりす
ることで,文脈の中で英語を理解したり,使われるシチュエーションも理解できるように
なる。「自分の気持ちを伝えられる」「心のこもった表現」など,実際に英語で人とやり
とり(コミュニケーション)する際に重要な,「表現力をともなった英語力」を身につけ
ることができる。

4. 教材である物語を,(文字のように後戻りできない)音声で理解していくことに慣れ,一
つの単語,部分がわからなくても大意を把握する力がつく。その力は長文の文章を読む際
に生かされる。劇表現にするためには物語の全体像をつかむ必要もあるため,内容も音声
も重要な部分をとらえることができ,「長文に耐えうる英語力」が育つ。

5. 幼い頃から英語に特別な壁や,苦手意識をもたずに英語を身につけていける。また日本人
にとってむずかしい英語の音声を聞いたり,話したりする力も身につけられる。そのよう
に(な力?を)身につけることで,将来,仕事や旅行などで必要な場合でも,必要になっ
た時に英語を自分から積極的に学ぶことができる,「自律して学ぶ基礎となる英語力」が
育つ。これは,いま学校教育でも重要視している,「自律的学習者」につながるものであ
る。

6. 人とコミュニケーションする際,たとえば最適な語彙を知らなくても,自分が知っている
英語を使って,何とか伝えるといったこと(=「方略的能力(strategic competence」)が
必要になる。ラボでは人とコミュニケーションすることを楽しいと感じながら育つため,
英語を使用する場合でも,なんとかして相手とコミュニケーションしたいと思うようにな
り,この「方略的能力を伴った英語力」が育まれる。これは英語の知識に加えて,実際に
コミュニケーションをする際に必要となる英語力である。

7. 縦長グループやホームステイ体験,また初対面の交流行事などを重ねることで,チャレン
ジ精神,異文化を理解しようとする態度,多様性への寛容さが生まれ,「文化が異なる(
どこの国の人とでも),意思疎通を図ろうとする英語力」が育つ。

〔まとめ〕
ことばは一生をかけて学ぶものである。到達目標や試験の合否などを目的とする英語力ではなく,真に「自己表現のできる英語力」「他者と対話できる英語力」を,育んでいる。

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