2024.06.04 つぶやき

セロ弾きのゴーシュ

(前の記事の続き)
午後は中学生が開花するライブラリー
中学生と取り組みたいライブラリーについて
4つのライブラリーグループに分かれて話しました。

①シェークスピア『ロミオとジュリエット』
②神話『国生み』
③宮沢賢治『セロ弾きのゴーシュ』
④国際交流を見据えて『ジョン万次郎』

私は『セロ弾きのゴーシュ』のグループで
賢治の世界を中学生と取り組むことについて考えました。



まず中学生はゴーシュの気持ちと自分を重ね合わせやすいのではないか?という点。
オーケストラの団長に一人怒られてむしゃくしゃして
弱い小動物に強く当たるゴーシュ。
ゴーシュのイライラ、むしゃくしゃした気持ちは
ゴーシュがなぜ猫やかっこうにひどいことをするのか、言うのか、
小学生にはまだあまり理解できなくても中学生ならわかるのではないか。

猫、かっこう、たぬきの子、野ネズミの親子との交流によって
ゴーシュ自身は気付かないうちにチェロの演奏も、ゴーシュ自身の内面も
変化していきます。
思ってもみない人かもしれないけれど、周りに助けてくれる人はいるよということを
伝えたい、という意見もありました。

あとは、宮沢賢治独特の日本語を味わってほしい。
普段の日本語との違いに気付いてほしい。
そこから英語はどのように繋がっているのか興味を持ってほしい。
ということばについての意見もありました。

宮沢賢治は作家でもあり、農業や鉱物や宇宙など色々なことに詳しい人であったので
宮沢賢治の物語に取り組むことによって
どこからでもその子の興味に繋がるのではないか、という意見もありました。

中学生という年代は、人にもよるけれど
恥ずかしがって体の表現をしなくなる
ことばと体の表現が一致しない年代。
ゴーシュの登場人物(動物も)になりきって表現できたら
本当に楽しいものになるのではないか、という意見もありました。

最後に猫ものやり取りの場面をみんなで読み合わせてみました。
そんなに難しい単語なども出てこなくて中学生にもやりやすいと思いました。

うちのパーティーの中学生グループでも「セロ弾きのゴーシュ」ぜひ取り組んでみたいです♪

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