アートは、幼児から小学生までのお子さんに人気の習い事です。子どもの創造性を豊かにしたい、集中力を身につけさせたいというパパ・ママも多いのではないでしょうか。お子さんには楽しみながら、さまざまな体験をして欲しいですよね。今回SUKU×SUKU(スクスク)では、岐阜県岐阜市にある『絵と心のアトリエ なにいろの木』のnoteから、子どもの創造性を育てるために心がけている3つのことについて紹介します。
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目次
せっかく絵画教室に通っているのだから、いつもと違うことをやってほしいと親なら思ってしまいますよね。
ですが松波さんは、子どもがぬりえをしたいと言えば「じゃあやろうか。色鉛筆?クレヨン?それとも絵の具で塗っちゃう?」と、まず子どものやりたい気持ちを尊重するのだそう。
親御さんからすると「それは家でできるから、違うことやってほしいな」と思うかもしれません。
でもあえて「教室だから」「家だから」とやることをわけないそうです。なぜやることを強制しないのか、その理由についてnoteで語られています。
松波さん
子どもにとってはあらゆる製作活動が生活の中に散りばめられていて、それが習い事だろうが、おうちでパパママの横にいるときであろうが、すべてが「遊び」の一環です。
遊びの中で考えたり、悔しかったり、学んだり、嬉しかったり。そういう感情を体験することが成長の上で本当に、本当に大切だと思うからです。
「おうちでできること」であっても、おうちでやるときとは異なる関わり方、違うやり方を心がけているそうです。
松波さん
ぬりえに絵の具で色をぬったら、それをハサミで切って立ち上がるようにしてみたりします。
そして楽しんでいる姿をじっと見ていると、おうちでの出来事・友達との会話・最近泣いちゃったことなど、子どもたちはいろいろなお話をしてくれます。
そんな時間が、まさに「おうちではできないこと」に最近はなってきていると思います。
「やりたいことをやれる時間」は、本人が自分で考え、工夫し、邪魔されずに創造性を膨らませている時間なので、「こうしたほうがいいよ」などの助言や指導はまったく必要ないことだそうです。
指導や助言をしないということは、一般的なアート教室とは少し違う考え方だそう。技術習得が目的である場合は、「指導」が必要になることもあるのだとか。
例えば、ぬりえをしていたのに、絵具をしたいとなったときでも、片付けをすぐにさせずに本人がやりたいことをやりたいうちにやれる状態に持っていくそうです。
どうして片付けを先にやらせないのでしょうか。
松波さん
あと片付けは「あと」でいいのです。すべては流れにまかせ、最終的にはお迎えの時間になってしまい、その無念さで泣いてしまう子もいますが、とにかく私と過ごすその時間だけは「気持ちを止めない」「我慢しなくていい」時間にさせてあげたいのです。
この”気持ちの解放感”が、本当は毎日あれば、子どもはどんどん自らの力を発揮するだろうなと思うのですが、今の現実社会ではなかなかそんな時間も取れません。
子どもの好きにさせてあげたいと思いつつも、忙しい毎日の中で実現するのはかなり難しいのではないでしょうか。
休みの日など余裕があるときに、自宅でも同じように「やりたいことをやれる時間」を作ってあげるのもよいかもしれませんね。
3歳~6歳のクラスでは、危険に関する多少の暗黙のルールはあるけれど、チューブの絵の具をそのまま画用紙につけてみたりクレヨンにつけてみたり……と自由にやらせているそうです。
道具について知らない子どもたちは、色んなことにチャレンジするので、すべてが実験のようになるのだとか。
松波さん
ルールは、子どもたちの自由な心を縛り付けることもあれば、ときには逆に自由にしてくれることもあります。
臨機応変に、常に工夫してよいアイデアを探すこと。そんなことを伝えていきたいと思っています。
お子さんのありのままを受け入れるということが、お子さん自身が自分を好きになれることに繋がるかもしれませんね。
アートはお子さんの創造力を育てるのに人気の習い事です。家ではなかなかお子さんのやりたいことを思う存分やらせてあげるのは難しいのではないかと思います。
忙しい日常の中で、少しでも一緒に手を動かし関わりあうことで、安心感はもちろん、想像力、創造性の力を信じること、ありのままの自分を好きになることに繋がったら嬉しいですよね。
子どもに「教室だからコレをやろう」としないことに関しては、賛否両論あるかもしれません。この記事をきっかけに、子ども主体で行うアートも選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいた『アトリエ なにいろの木』主宰、チャイルドアートカウンセラー松波聖子さんの詳細は以下のリンクからご覧ください。
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