小さな子どもの舌ったらずなしゃべり方は、かわいいですよね。しかし、いつまでたっても発音がうまくならないと「うちの子は上手にしゃべれるようになるのかしら?」「いつかお友達に指摘されて傷つくのでは?」と、心配になってしまうママ・パパもいるかもしれません。そこでSUKU×SUKU(スクスク)は、東京都豊島区にある総合パフォーマンススクール 『Izmic Be STUDIO』を運営する、山口先生のブログに注目!家でも簡単にできる「サ行のトレーニング方法」について、紹介します。
※本ページはプロモーションが含まれます
目次
日本語のなかでもサ行の発音はとくに難しいとされています。他の発音はうまくできても、サ行の発音には苦戦する子どもが多いようです。
「さくら」は「たくら」や「ちゃくら」になったり「しんかんせん」は「ちんかんちぇん」になったりと、「タ行」もしくは「チャ行」になることが、よくあります。
サ行が難しい主な原因は、発音する際に必要とされる「舌先のコントロール」が、子どもにとって難しいからだそうです。
たとえば「タ行」や「チャ行」を発音してみると、舌の先が歯茎の裏側や上の歯に付きますよね。一方で「サ行」は舌先が少し上がるものの、上の歯に付くほどではありません。
子どもはしゃべるときについ力が入ってしまいがちなので、舌の力を程よく抜く必要のある「サ行」は難しいのだそうです。山口先生も、正しい発音は舌の位置が大切だとブログ内で語っています。
山口先生
サ行を発音するときの舌は、どちらかというと口の下側にあります。舌と上の歯の裏あたりに隙間がつくられて、その間から空気を出すイメージです。
サ行のように言いづらく感じる発音は、だいたい舌の位置が間違っている場合が多いのです。
一般的に発音が難しいとされる、サ行やザ行などの習得目安は、およそ4~6歳とされています。(参考:一般社団法人 石川県言語聴覚士会 こどもの構音障害)
ただし発語自体が遅かった子どもの場合は、発音の成長も同じようにゆっくりなケースが多いため、一概にこの年齢とは言い切れません。しかし親としては、できれば小学校に入るくらいまでにスラスラ発音できていると、安心ですよね。
子どもの発音に悩んだら、幼稚園や保育園の先生に相談してみる、ことば教室に行ってみるなどさまざまな方法があります。しかし、家でもう少し様子を見たいというママ・パパも、いるのではないでしょうか。
そのようにお子さんの「サ行」の発音について悩むママ・パパに向けて、山口先生は家でも簡単にできるトレーニング方法をブログ内で紹介しています。
山口先生のレッスンにも、かつてサ行の発音に苦戦する子がいたのだそうです。そして家にあるものを使った滑舌トレーニングで、苦手だった発音を克服できたのだとか。その方法を実践すると、サ行の発音をするための「正しい舌の位置」を習得できるそうです!
山口先生
サ行の舌の感覚を作るために「ストロー」を使ったトレーニングをしました!
1. ストローから息を細く強く出してみる
初めにストローを舌と上の歯で軽くはさみ、なるべく舌や唇が動かないように注意しながら、息を細く強く出してみましょう。ストローを口にはさむことで、舌が上がりすぎるのを防げます。このとき「フー」ではなく「スー」という音を出すイメージで、息を出してみましょう。
山口先生
舌の位置を覚えて息を出すのが上手になってくると、だんだん英語の「S」のような音を発することができますよ。
ママ・パパは、お子さんの舌先がとがったり曲がったりしてよけいな力が入っていないか、注意して見てあげましょう。お子さんが自分で手鏡を見ながら、舌が平らな状態になっているかチェックしつつ、練習するのもよいかもしれませんね。
平らな状態の舌を維持するのも、舌のコントロール力を高めるのに重要なのだそうです。
2. ストローなしで息を強く出してみる
ストローを使って息を強く出す練習ができたら、次はストローを外してみましょう。空気がかすれるような「スー」という音が出せることを意識するとよいそうですよ。
山口先生
ストローを使って息を出した感覚を、今度は自分の口だけでやってみましょう!
ストローを外すと舌に力が入ったり、舌の位置が上がったりしてしまう場合は、また口にくわえる練習に戻りましょう。発音練習は、焦らずにゆっくり進めることが肝心だそうです。
3. 母音と子音を分けてサ行を発声してみる
ストローを使わずスムーズに「スー」と息を出せるようになったら、そのまま母音の「う」をつなげて発音してみましょう。「スーう」というイメージです。
山口先生
Sの音から母音につなげましょう。「S・A」「S・I」「S・U」「S・E」「S・O」のように、音を分解して練習します。子音は声にならない音、母音をはっきり発音して「音から声」にしていきましょう。
「スーあ」「スーい」と、息を強く出す「スー」の音から母音につなげるイメージだと、山口先生はおっしゃいます。子音から母音へつなぐ発音に慣れてきたら「スあ」「スい」「スう」と、息を出す音をどんどん短くしていくことで、サ行の発音へと近づいていきます。
山口先生
やみくもに発声練習をするのではなく、ひとつずつ丁寧に練習をして苦手を克服することが大切です。
「さ・し・す・せ・そ」の発音のコツがつかめたら、次はサ行を含む単語の発音練習にチャレンジしてみましょう!
たとえば「さくら」や「せみ」「すいか」など、頭にサ行がくる単語は、比較的発音が簡単だと言われています。その単語がクリアできたら、次は「りす」「きりぎりす」など、一番後ろにサ行がくる単語を練習してみましょう。
さらに上のステップに進む場合は、単語の中間にサ行がくる「はさみ」や「カスタネット」、複数回サ行が出てくる「クリスマス」や「しんかんせん」などを練習してみましょう。少しずつ難易度を上げていくことが、サ行の発音を克服するためのポイントです。
なかには「さ・し・す・せ・そ」の中でも「す」は得意だけれど「さ」の発音は苦手な場合もあるかもしれません。実際に、サ行のなかでは「す」が一番発音しやすいとされています。
そのように発音の得意不得意がはっきり分かれている場合は、まず「す」の付く単語だけやってみるなど、お子さんがなるべくモチベーションを維持できるような内容で、練習してみるとうよいかもしれませんね。
発音練習は親が真剣になり過ぎてしまうと、子どもがプレッシャーを感じてしゃべらなくなってしまったり、発音を意識しすぎて不自然なしゃべり方になってしまったりすることもあるそうです。
お子さんの年齢が上がるにつれてママ・パパもつい焦ってしまうかもしれませんが、その気持ちをグッとこらえて、リラックスして練習できるような雰囲気づくりを心がけたいですよね。
お子さんの発音がちょっと気になったら、ストローを吹きながらぜひ遊び感覚で試してみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいた総合パフォーマンススクール 『Izmic Be STUDIO』の詳細は以下のリンクからご覧ください。
当記事の情報は記事の公開日もしくは最終更新日時点の情報となります