リズム感や柔軟性が身につき体幹も鍛えられるダンスは男女ともに人気の高い習い事。ですがなかには「子どもが長い間ダンスを習っているのになかなか上達しない。家でまったく練習をしなくて……」というお悩みをお持ちの親御さんも多いのではないでしょうか。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)が紹介するのは福岡県にある『CHILD THEATERS COMPANY』のブログ。現役ダンス講師・IKUHO先生が「ダンスが上達するための練習と習慣」について詳しく解説してくださいます!
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目次
『CHILD THEATERS COMPANY』代表のIKUHO先生は、ブログのなかで「ダンスってすぐには上手くならない、上達に時間がかかるものだなと身をもって感じます」と語られています。
じつはIKUHO先生自身も、上達するまでにとても時間がかかったのだそう。
IKUHO先生
高校のダンス部を卒業し、ダンススクールに入って他の生徒さんと比べ、初めて自分の実力のなさを痛感したのを覚えています。
放課後に決まった時間に練習をすればよいという環境から、一気に練習内容や量、どんな先生にレッスンを習うかまで自分で計画を立てないといけない状況になり、私は上達するのに本当に時間がかかりました。
そんな自身の悩んだ時期を振り返り「練習」に対して悩みを持つ子どもたちのヒントになればと、ブログを書かれたそうです。
ダンスの練習では、どのようなことをすればよいのでしょうか?IKUHO先生は具体的な内容について、次のように仰っています。
IKUHO先生
ダンスの練習って何?って言われると答えは一つではないのですが、まず皆さんが思い浮かべることは
・基礎の練習
・ストレッチ
・レッスンで習った振付の復習
・ステップの練習
などだと思います。基本的にはこれですよね。あとは、
・いろんな音楽を聴く
・表情を研究する
・いろんな音楽でリズム取りをする
・ダンスイベントや動画をたくさん見る
ということも個人的におすすめです。ダンスは自分で研究していくもの。練習も、何をしたら正解ってないんです。
ダンスの練習と一口には言っても、ストレッチから動画まで……とても幅が広いのですね。
ただ、練習の種類も多いため「何から始めればよいか分からない」というお子さんもいらっしゃるでしょう。そのようなお子さんには、まず基礎練習がおすすめなのだとか。
IKUHO先生
何から始めればよいか分からない、というお子さんはまず「基礎のアイソレーション」をしっかり練習してほしいです。
アイソレーションとは、ダンスのための体操のようなものです。体の可動域を広げることができるため、ダンスをやる上で一番最初に教えるくらい大切なこと。また土台になるので、ここがしっかりできているかでダンスはかなり変わってきます。
まずは基礎となるアイソレーションやストレッチで体の可動域を広げ、振付を練習するというのが一般的な方法だと思います。
それにプラスして、できるお子さんは「たくさん見る・聴く・研究し自分でマネしてみる」これを楽しんでできると一番よいとIKUHO先生は仰います。
レッスン時に「家で練習してきた~!」と言う生徒に「何をしてきた?」と聞くと、さまざまな答えが返ってくるのだそう。
IKUHO先生
「1回踊った!」と、1週間で1回だけ踊ったことで練習したぞ!と思う子もいれば「練習した?」の声かけに「まぁまぁ」と答える子が、毎日結構な時間ダンスの練習をしていたり……。私としてはどちらもOKなんですがね!
1週間に1回しか踊ってこなかった子もいままで0回だったところから1回になったと思うと、よし!ナイス!と思いますし、毎日練習しているのに「まぁまぁ」と言える子には尊敬さえします。自分に厳しくモチベーションが高いなと。
そのようなやり取りから「みんなどのくらい練習しているんだろう?」と気になったIKUHO先生は、一人ひとりに『自由練習ノート』を配ることにされたのだそう。
IKUHO先生
「自由に記入してよいので練習した日と内容だけ書いてきてくれない?」と自由練習ノートを配り、いつもやっている練習内容と量をつけてもらいました。
一番驚いたのはこの子。これは6枚持ってきたうちの1枚なのですが、当時小学3年生でとくに練習を強制したわけでもなく、内容も量も自分で決めていいよ!と伝えて、この量をあと5枚持ってきました。小学3年生ですごいな〜!と感心。
そしてその練習に対して「まぁまぁ」と答えるのはこの子なんです。この子は本当に上達が早いとスクールの先生たちも思っていたので、やっぱり練習しているんだなと知ることができてよかったです。
練習メニューと、取り組んだ日付がびっしりと書かれています。これだけ練習しているのに「まぁまぁ」と言えるのは、それだけダンスへの情熱が強いということなのでしょうね。
このことで、IKUHO先生はあらためて「練習量はダンスの上達において必要なこと」と再確認されたそうです。
IKUHO先生はブログのなかで「練習する習慣をつける事が大事」だと語られています。
IKUHO先生
1週間に1回だけ何時間も練習して疲れてしまうより、15分や30分からと少しずつでもよいので、毎日ダンスに触れることのほうが大切です。
お風呂上がりは開脚やストレッチをする、宿題が終わったら1曲分のアイソレーションをするなど、小さい習慣の積み重ねです。
1日1時間というとなかなか難しいかもしれませんが、1日15分くらいの練習であれば無理なく習慣にしていけそうですね。
またダンス練習を習慣化するためのサポート方法を、IKUHO先生に教えていただきました。
IKUHO先生
低学年のお子さんは、親御さんの声かけがあってもよいかと思います。
高学年の子は目標を持たせることですね。短期的な目標、長期的な目標、小さなものでもよいと思います!
そのほか、練習をするための「環境づくり」も大切なのだそう。
IKUHO先生
お子さんの年代にもよりますが、常にレッスンで踊っている曲を流しておくことや、狭くてもよいので練習スペースの確保など、環境づくりが大事だと思います。
いつでも練習できる環境があると、自然と体が動き自主的な練習につながるように感じます。
ブログでは実際に、ダンスに自然と取り組みやすい環境で小学校時代を過ごしていた、というある先生の実体験が紹介されています。
IKUHO先生
小学生からダンスを始めたその先生は、お母さんから「練習しなさい!」と言われたことはなかったそうです。ただずっと家のテレビでは前回のダンスレッスンの動画が流れているし、スピーカーからはいまのレッスンでの振付曲がエンドレスでかかっているから「そういえば毎日踊っていたな」と。
「曲がかかっているから踊る」もしかしたらお母さんの作戦だったのかもしれませんが、その環境が普通で習慣となっていたから、きっと練習も苦じゃなかったんだと思います。
毎日歯磨きをするように、日常に「練習」を楽しく取り入れてみてください。
この先生のおうちは、まさにIKUHO先生の仰る環境そのものだったようですね。
「ダンスの練習をしなさい」と言う代わりに、頭と体が自然とダンスに向くような環境を作ってあげる。これはとても賢い作戦ですね!
「子どもがなかなか自主的に練習に取り組んでくれない」と悩んでいる親御さんは、ぜひこの作戦を取り入れてみてはいかがでしょうか。動画や曲を流すだけなので、忙しい親御さんでも実践しやすいのでは。
最後に、IKUHO先生はダンスの上達を目指すお子さんに向けての想いを、ブログのなかで次のように語られています。
IKUHO先生
ダンスもスポーツも一番は「楽しい」で続けてほしい。だからこそ「練習しなきゃ」は苦しくなってしまい、結果ダンスや運動が嫌いになってしまうことがもっとも悲しいことです。
そして練習のことで悩んだら、ぜひ担当の先生に質問してみてください。練習についての相談は先生たちも歓迎だと思いますよ。質問したその子にとって大事なことをアドバイスしてくれるはずです!
「練習を習慣にする」ぜひ実践してみてください!
「行動を起こせば1年で人生を劇的に変化させることができる」とブログのなかで語られているIKUHO先生。まだ練習が習慣化できていないというお子さんは、短い時間から少しずつ始めてみては。きっとその積み重ねが、お子さんをぐっと成長させてくれますよ。
今回、取材にご協力いただいた『CHILD THEATERS COMPANY』の詳細は以下のリンクよりご覧ください。
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