4月から始めた初心者剣士へ!今が一番大事な「正面素振り」を動画で解説!

4月から始めた初心者剣士へ!今が一番大事な「正面素振り」を動画で解説!

4月から始めた初心者剣士へ!今が一番大事な「正面素振り」を動画で解説!
剣道  運動  

剣道を習い始めたばかりの子どもは、まず素振りの練習から始めることが多いでしょう。早く上達したいがために家でも練習をするかもしれませんが、基本を身につけていないと変なクセがついてしまうことも……。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)は、香川県観音寺市で武道具店を営むウガ店長のYouTubeに注目!剣道の基本ともいえる「正面素振り」のポイントについて紹介します。

習い事スクスク編集部

習い事スクスク編集部

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今回教えてくれた人
宇賀 雄一郎(うが ゆういちろう)
錬士六段
宇賀 雄一郎(うが ゆういちろう)
YouTubeでおなじみの百秀武道具店のウガ店長。「大好きな剣道を通じて心と体を鍛えよう!」
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目次

剣道の代表的な素振り3つ【正面・上下・跳躍】

剣道の素振りは、代表的なものとして次の3つが挙げられます。

 

・正面素振り
構えの状態から右足を前に出しつつ大きく振りかぶる。左足を引きつけながら竹刀を素早く振り下ろし、面の位置で止める。

 

・上下素振り
正面素振りより大きく竹刀を振る。構えの状態から竹刀がおしりにあたるくらいまで振りかぶり、相手の膝の高さまで振り下ろす。

 

・跳躍素振り
振りかぶったところからスタート。足が前に出るのと同時に竹刀を素早く振り下ろし、後ろに下がるときに振りかぶる。スピードとリズムが重要。

 

3つのなかでも、正面素振りは剣道の基本といえる素振りです。正面素振りが習得できれば、他の素振りも上達しやすいといわれています。

ウガ店長

ウガ店長

私が好きな言葉に「最高のロケットを飛ばすには、最高の発射台が必要」があります。

 

発射台がしっかりしていなければ、ロケットは狙った方向に飛ばせないという意味です。

 

私は、剣道も同じだと考えています。素振りでは皆竹刀を振ることに集中しがちですが、狙いどおりに竹刀を振るには、基本の姿勢が身についていないと難しいのです。

そこでウガ店長は、剣道の上達に欠かせない「正面素振り」の重要なポイントをYouTubeで解説しています。

ウガ店長

ウガ店長

正面素振りのチェックリストとして、ぜひ活用してください!

「正面素振り」が上達する10のポイント

1. 竹刀は「小指・薬指・中指」の3本で握る

ウガ店長

ウガ店長

ドラえもんの手のようにギュッと握らないよう気を付けましょう。
 

親指と人差し指の間は竹刀の真上にくるようにして、小指と薬指、中指で竹刀を握ります。

2. 目線は正面に。アゴは少し引く

 

3. 構えたときの左手は、親指の位置がおへそよりも握りこぶし1個分前

4. 構えたときの剣先は、相手の喉元もしくは左目のあたり

ウガ店長

ウガ店長

剣先の位置が上がり過ぎないように注意しましょう!

5. 肩と腕の力を抜いてリラックス

ウガ店長

ウガ店長

肩を落とし胸を開くようにすると、余分な力が抜けます。体をリラックスさせて、竹刀は軽く握りましょう。

6. 頭が真上に引っ張られる感覚で体の中心線を意識する

 

7. 左脇を軽くしめて、左手を安定させる

 

8. 体重のバランスは真ん中を意識する

ウガ店長

ウガ店長

重心が前後どちらかに偏らないようにしましょう。

 

真ん中もしくは前4、後ろ6の割合で、バランスをとります。

9. 足幅は肩幅に揃え、右足のかかとの位置に左足のつま先がくる。左足のかかとは上げる

10. 前に出るときは左足の親指の付け根で床を押す。下がるときは左足のかかとが床につかないよう注意

ウガ店長

ウガ店長

ここで挙げた10のポイントは、どれも小手先のテクニックではなく、剣道の基本であり本質です。何度も練習して習得しましょう。

YouTube 2:40~ 「正面素振り」のポイント

これらのポイントが身につけば正面素振りだけでなく、飛び込み面や返し胴などあらゆる技ができるようになるそうです!

 

さらにウガ店長は、正面素振りを「振りかぶり」「振り下ろし」に分けて、詳しく解説しています。

「振りかぶり」が上達する9のポイント

1. 振りかぶったときに握りを緩めない

 

2. 竹刀の上げ下ろしは左手の力で行う

ウガ店長

ウガ店長

竹刀が重いからといって、右手で引っ張り上げないようにしましょう!

3. 振りかぶったときに、竹刀が体の中心を通るようにする

ウガ店長

ウガ店長

おしりまで振りかぶる人は、おしりの割れ目に竹刀がくるようにします。

4. 手首、肘の角度は変えず、肩を使って振りかぶる

 

5. どこまで振りかぶるかは指導者により異なる。どちらにしても大きく振りかぶる

ウガ店長

ウガ店長

45度の角度で振りかぶるよう教わることもあれば、おしりまで振りかぶるように教わることもあるでしょう。どちらが正解ということはありません。

 

大切なのは、肩を使って大きく振りかぶることです。

6. 振りかぶったとき、左手が前へ出過ぎないようにする

7. 振りかぶったとき、左のこぶしはおでこよりも握りこぶし1個分前

8. 振りかぶったとき、脇を広げ過ぎない

ウガ店長

ウガ店長

脇を広げすぎると、手が緩んでしまいます!

9. 振りかぶると同時に右足を前に出す

ウガ店長

ウガ店長

手と足のタイミングが合うように、何度も練習しましょう。

YouTube 5:16~ 「振りかぶり」のポイント

「振り下ろし」が上達する10のポイント

1. 振り下ろしたときの右手は、肩の高さで止める

 

2. 振り下ろしたときの左手は、みぞおちの高さで止める

ウガ店長

ウガ店長

竹刀を振り下ろすときは、右手も左手も低くなり過ぎないように注意しましょう!

3. 振り下ろしの最後は、スナップを利かせ、剣先を鋭く走らせる

 

4. 振り下ろしの最後は、腕の上側の筋肉を伸ばし、下側は縮める

5. 手の内の練習をする場合、最後の一瞬、いつも止める場所より10cm下げてみる

 

6. 一拍子で素振りする

ウガ店長

ウガ店長

振りかぶったら、すぐに竹刀を振り下ろしましょう。振り上げてから下ろすまで、竹刀の動きを止めないことを「一拍子の素振り」といいます。

7. 相手がいることをイメージして、アゴの位置まで振り下ろす

 

8. 振り下ろしと同時に左足を素早く引きつける

 

9. 振り下ろしの最後は肘を伸ばす

ウガ店長

ウガ店長

肘は伸ばし過ぎると痛めることもあるので、加減してくださいね。

10. 振り下ろしたときの手の内は、竹刀を内側にキュッと絞るイメージ

YouTube 6:51~ 「振り下ろし」のポイント

 

ウガ店長の解説は、どれも簡潔で分かりやすいので子どもでも理解できそうですよね!家で練習するときは、ママ・パパが動画で撮って一緒にチェックすると、直すべきところが分かりやすいかもしれません。

まとめ

剣道の素振りには、集中力や持久力、筋力など、さまざまな力が必要とされます。ときには練習がつらいと思うかもしれませんが、基本を正しく習得しておけば、上達のスピードも上がり剣道がもっと楽しくなるでしょう。

 

ウガ店長が伝授する「正面素振り」のポイントを、ぜひ毎日の練習に取り入れてみてくださいね。

今回ご協力いただいた方

今回、取材にご協力いただいたウガ店長の詳細は以下のリンクからご覧ください。

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