将来子どもが苦労しないように、早いうちから英語に触れさせたいと考えているママ・パパは多いのではないでしょうか。1~2歳からDVDを観せたり、音楽を聴かせたりと、自宅学習に力を入れている方もいますよね。ただ実際のところ、何歳から学ばせるのがベストなのか、自分も苦手だったから教え方が合っているのか分からないなど、英語教育における悩みは尽きないようです。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)は、東京都目黒区の『中目黒スマイル英語教室』代表、田中彩子先生のブログに注目!子どもに英語を教えるときに大切な5つのポイントについて紹介します。
※本ページはプロモーションが含まれます
目次
最近は英語学習の低年齢化が進み、0歳児向けの教材もありますよね。しかし田中先生は、まず母語の習得を優先させることをすすめています。
田中先生
原則として、私は日本語で知らない言葉を、先に英語で教えないようにしています。日本語で知らない言葉を英語で先に教える必要がある場合は、そのときに日本語も必ず教えます。
田中先生曰く、まず母語である日本語を軸としてから英語を学ぶほうが、子どもの理解力を高めてくれるのだそうです。
アルファベットの習得は「オムツ外し」と同じだと、田中先生は仰います。準備ができていない状態で無理に成功させようとしても、苦労するだけなのだとか。
田中先生
文字に興味のない子どもにアルファベットを教えても、習得に時間がかかるでしょう。文字に興味を持ち出したときにアルファベットを導入すれば、きっとすぐに覚えられますよ。
子どもの様子を観察して、学習のタイミングが整った状態で始めるのがスムーズに習得する秘訣だそうです!
子どもが英単語を覚えられたり、上手に発音できたりしたときの声かけにも、田中先生はひと工夫していたと仰います。
田中先生
息子が英語をうまく発音できたときに「すごいね!」や「えらいね」は封印していました。
それよりも「上手に言えてうれしいね!」「前は分からなかったのに今日は分かってよかったね」など、アドラー心理学の勇気づけの言葉がけを心がけました。
ほめることももちろん大切ですが、成果や過程に対して具体的に共感すると子どもが勇気づけられて、さらにチャレンジ精神が育まれるのだそうです。
田中先生曰く、子どもが集中しているときは、一切手助けをせずに見守ることを徹底したのだとか。
田中先生
息子に英語を教えるとき、たとえば息子が私の言ったカードを探していたら、手助けせずカード探しに集中させました。息子がカードを見つけられた瞬間も、私は何も言いません。
息子は自分がカードを見つけられた喜びを私に知らせたくて、私の顔を嬉しそうに見ます。そのとき初めて、私も一緒に喜びました。
子どもが達成感を持って遊びや学習を止めるまでは、邪魔をしない。これを徹底することが、子どもの能力を大きく伸ばすコツだそうです。
子どもの気分が乗らないときは、無理にやらせないことも大事にしていたと田中先生は仰います。
田中先生
最初「英語やろうか」は、私から誘う場合と息子から誘ってくる場合が半々程度でした。私が誘ったときに断られたことはないのですが、断られたらその日はナシにしていたと思います。
そのうち、私が何も言わなくても息子がカードを持ってきて「英語やろうよ」と言うのが日課になりました!
無理にやらせて英語嫌いになっては、本末転倒ですよね。親の意思より子どもの気持ちを尊重することも、英語が上達するための秘訣といえそうです。
ちなみに、田中先生が息子さんに英語を学ばせたときは「フォニックス」で教えたのだそう。フォニックスとは、英語圏の子どもたちが読み書きを習得する際に使う勉強方法です。
たとえばアルファベットのPは「ピー」と読みますが、フォニックスなら「プ」と読みます。
Gなら「ジー」ではなく「グ」です。
「L」と「R」など日本人が耳で聞いて違いが分かりにくい発音も、フォニックスのルールで英語を学んでいると、スムーズにヒアリングができるようになるそうです。
田中先生
私自身、中学生からでしたがフォニックスを学んでとても助かったので、子どもにもまずは簡単なフォニックスを始めてみようと思いました。
フォニックスで初めに発音のルールを習得してしまえば、難しい単語が出てきてもどんどん読めるようになるのだと、田中先生は仰います。すると子どもに自信がつき、英語がもっと好きになるという好循環が生まれるそうです。
そんな田中先生が、当時2歳だった息子さんに英語を教えていた方法が、ブログ内で紹介されていました。ABCの読み方ではなく、英単語の発音から教えているのが特徴的です。
田中先生
私が息子のために用意したのは、簡単なアルファベットカード。表にA、B、Cとアルファベットが書いてあって、裏にはそのアルファベットで始まる単語の絵とスペルが書いてありました。
たとえば「A」と「a」のカードの裏には、真っ赤なりんごの絵と「Apple」の文字。息子には、りんごの絵を見せながら「a, a, apple」クマの絵を見せながら「b, b, bear」と単語の発音を教えていました。
遊びながら取り組むことで、2歳児でも英語の発音は習得できると田中先生は仰います。しかし、ここで注意しておきたいポイントがあるのだそう。
田中先生
最初は5分くらいずつ、1日3つのアルファベットまで。翌日には忘れている可能性が高いので、その復習から……と気長にやっていましたよ。
たくさん覚えさせたくてAからZまで一気に進めたくなるかもしれませんが、子どもが飽きないように少しずつ行うことが大切ですね。
英語に対して幼いうちから苦手意識を持ってしまうと、将来の学習にも影響しかねません。幼児期だからこそ「楽しい」「おもしろい」と英語に対してポジティブなイメージが持てるように、教えてあげたいですよね。
いま英語学習を検討しているママ・パパは、田中先生の5つのポイントを意識しながら、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回、取材にご協力いただいた『中目黒スマイル英語教室』 の詳細は以下のリンクからご覧ください。
当記事の情報は記事の公開日もしくは最終更新日時点の情報となります