グローバル社会において、英語が話せる人材はとても貴重な存在。お子さんの将来を考え、小さなうちから英語を習わせている親御さんも多いのではないでしょうか。今回習い事スクスクが紹介する『シャーンティ英語スクエア』のブログでは、そんな英語力を高めてくれる「英語耳」をお子さんに身につけるための方法の1つ「かけ流し」のくわしい方法や効果が紹介されています。
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目次
「英語耳」とは、英語の発音やイントネーションがそのまま自然に聞こえてくる状態のことを指すといわれています。
私たち大人の大多数は中学校の授業から英語学習をスタートしているため、耳からの習得ではなく教科書の文字を読むことから英語を学び始めた、という方が多いのではないでしょうか。じつはこうした習得方法では、英語耳は育ちにくくなってしまうのだそう。
英語耳を育てるために有効な英語習得方法として「語学の習得は、まず耳から」を実践することが大切だと語るのは『シャーンティ英語スクエア』の代表・向井先生。
もちろん、文字から英語を習得した方でも大人になってからリスニング力を鍛え、発音を矯正していくことはできるそうですが、「文字が無い状態で英語の音を聞くこと」に小さな子どものうちから慣れているほうが、英語を習得しやすいのだといいます。
向井先生
たとえば、日本語字幕はもちろんのこと、英語字幕もなしで英語の動画を見ているとき……
子どもはストーリーが面白くてワクワクするものであれば、知らない単語があっても気にせずに、話の流れを推測しながら進むことができます。
大人はというと、知らない単語や言葉が出てくると、そこで耳がシャットダウンしてしまって、聞き続けられなくなってしまうことがありませんか?
確かに私たち大人の大多数は、映像の途中で耳から入ってきた英単語が知らないものだと「いま何て言ったのかな?」と無意識に考え始めてしまい、ストーリーに頭がついていけなくなってしまう……ということが多いのではないでしょうか。
対して文字を知らない子どもは、なんの抵抗もなく耳から入ってくる英語とストーリーを楽しむことができますよね。これが自然と英語耳を身につけることにつながっていくのだそう。
また、子どもは映画に限らず、英語の歌でも同じように楽しめると向井先生はおっしゃいます。
じつは、こうした英語の習得方法は2~3歳の小さな子どもが、日本語を習得するときの方法にとてもよく似ているのだとか。
向井先生
2歳~3歳の小さい子が日本語で歌を歌うときに、大人からするとちょっとおかしな発音の日本語になっていたりすることがありますよね。もちろん本人はちゃんと歌えているつもりで、楽しそうに歌いきって満足しています。
まだ日本語も習得中で語彙も少ないこの時期でも、楽しければ新しい言葉もどんどん真似して、大人にたくさん褒めてもらって、そうして日本語能力は上がっていきます。
これは、英語にも置き換えられるんです。
子どもが日本語を習得していくときのように、「楽しく英語を耳から聞く」環境を小さなうちからたくさん与えてあげることで、子どもは日本語を習得するのと同じように、英語も自然と習得していけるのですね!
向井先生は、子どもの英語耳を育てる方法として「教材の音声かけ流し」をおすすめされています。
向井先生
絵本でも動画でもよいので、目から入る情報と耳から入る情報がセットになった教材を選び、まずは目と耳で教材を楽しみましょう。
絵本の場合はCD付き、または音声がダウンロードできるものがおすすめです。同じお話で、本・CD・動画がそろっていればなおよいですね。
その教材で遊ぶ以外の時間にも、意識して音声をかけ流すと効果的です。
かけ流しをする時間帯は、たとえば食事のときやお風呂のとき、寝る前など……家庭の中で、英語が耳に入る(インプット)環境を意識的に多く作ってあげるとよいのだそう。
向井先生
気に入ったお話を数パターン用意して、1週間ごとにかけ流すお話を替える、というのもバリエーションが広がってよいですね。
ポイントは、知っているお話であること。もともと音声とセットで絵本や動画を見ているので、音声だけのときも、頭の中にはお話の登場人物や場面の映像が浮かんできています。
また、かけ流しは1回かけ流して終わりではなく、何度もかけ流すのがポイントだそう。子どもの様子を見ながら、急がずに少しずつ文章の長い絵本も加えていくとよいそうです。
こうして英語耳が養われたお子さんは、発話できる年齢であれば、いつの間にか聞いた音や文を真似して話す(アウトプット)ようになるようですよ。
じつは向井先生も実際にお子さんが2歳半のころから、おうちで使える英語教材を購入され、朝夕の食事時間やそのほかの時間にCDのかけ流しを実践されてきたのだそう。
向井先生がお子さんに教材を購入され、かけ流しを始められたのは7年前なので、仮に1日1時間かけ流しされてきたとして、1時間×365日×7年間=2,555時間も英語に触れたことになるとのこと!
向井先生
かけ流しはお勉強としてではなく、日常生活を送る環境の中に英語の音がある、という形での英語の時間なので無理がありません。
「日本人が英語を習得するには2,000時間が必要」と聞いたことのある方もいるでしょう。
この数字の根拠となる研究結果についてはいろいろな意見がありますが、一定の目安にはなるかと思います。
ちなみに、現在小学校3年生から開始されている外国語活動(小学校3、4年生)・外国語授業(小学校5、6年生)を合計した時間は、年間157時間30分なのだそう。
学校の授業だけでは、日本人が英語習得に必要とする2,000時間にはとても届かないですね。
これに対し、向井先生のお子さんが今後も同じペースで小学校卒業時までかけ流しを続けられた場合、先程の2,555時間はさらに3,650時間に増えます。ここに学校での授業時間157時間30分を足せば、向井先生のお子さんが小学校卒業までに英語に触れる時間は、なんと3,807時間にまで膨らむことに!
3,807時間30分と157時間30分……この差はとても大きいですよね。
日常生活の中で無理なく続けられるかけ流しですが、毎日同じものを聞いていると飽きてしまうお子さんも、なかにはいらっしゃると思います。
向井先生は子どもがかけ流しに飽きないように、どのような工夫をされているのでしょうか?
向井先生
英語耳が充分育ってきたなと私が感じたこともあり、小学生になった頃からはバリエーションを増やし始めました。
たとえば季節ものでクリスマスソング、ハロウィンソングのCD。また、何かのきっかけで興味を持ったビートルズの曲。大好きなスターウォーズの音声付き絵本の音声。観に行ったミュージカルのCDなど。
新型コロナウイルス感染拡大のため外出自粛となった4月からは、ディズニーチャンネルの映画を1カ月に1つ選び、毎日の食事時に音声だけ流しています。
向井先生曰く、選ぶポイントはどれも「知っているお話」なのだそう。
理由としては、よく耳にするメロディーは意識しなくても覚えてしまえるから、とのこと。さまざまなバリエーションを増やすことで、さらに親子でかけ流しが楽しめそうですね。
向井先生曰く、かけ流しのなかでもとくに子どもが覚えやすくておすすめなのは、英語の歌なのだそう。実際に向井先生のお子さんも、朝ごはんのときに英語の歌をかけていたらすぐに覚えて歌いだし、先生自身お子さんの成長にとても驚かれたそうですよ。
また、英語の映画をかけ流しにする際のポイントは、本人の好きな映画を選ばせてあげることなのだとか。
向井先生
映画の音声は少しハードルが高く、かなり耳を澄まして集中していることが多いです。
そのため1カ月ほど聞いていると、お気に入りの場面のセリフをさらーっと再現したりしていますよ。
2020年度から、文部科学省による英語教育改革で小学校3年生からの学習が始まった英語。ただ学校の授業から英語学習をスタートさせてしまうと、文字から習いだしてしまうため英語耳がうまく育たないのだといいます。
今回ご紹介した英語のかけ流しは、朝ごはんやお風呂の時間にただ英語の音声や映像を流すだけでお子さんに自然と英語耳が養われるという英語習得方法です。向井先生のお子さんも、かけ流し効果で英検3級のリスニングで満点がとれたのだそう!
今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひ日常生活の中で気軽にかけ流しを実践されてみてください。
今回、取材にご協力いただいた『シャーンティ英語スクエア』の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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