小学校に入ると、漢字の学習が始まります。平成29年度の文部科学省 小学校学習指導要領によれば、6年間で習う漢字の数はなんと1026字。学年を重ねるにつれて教わる漢字は難しくなるため、なかなか覚えきれず、勉強に対して苦手意識をもってしまう子も多いようです。そこで今回SUKU×SUKU(スクスク)は、大阪府箕面市の学習塾『桜教室』のブログから「漢字を覚えるコツ」について紹介します。
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目次
漢字を覚えるために、同じ字を何度も繰り返し書いた経験はありませんか?じつは長田先生曰く、どんなに頑張ってもこの方法ではなかなか覚えられないのだそう……。
長田先生
反復練習も大切ですが、人間の脳は連続で同じことをすると単調作業と捉え「覚える必要のないもの」と判断してしまいます。
よって、せっかく頑張って手を動かしても逆効果になってしまうのです!
漢字の学習に関わらず、ほかの教科でも同じであると長田先生は仰います。大人でも5回、10回と同じものを書き続けていると飽きてしまい、覚えるより数をこなすほうがメインになってしまいますよね。
しかし、手を動かさないと覚えられないのも事実。そこで長田先生は、次のような学習方法をブログ内で紹介しています。
長田先生
たとえば10個の漢字を覚えるなら、1個目、2個目とひとつずつ順番に漢字を書いていきます。
10個目の漢字まで書き終わったら、また1個目に戻って書いていきましょう。
この練習方法なら、同じ字を続けて書く方法よりも頭を使う必要がありますし、飽きずに続けられそうですね。慣れてきたら、漢字を書く順番を入れ替えてみるのもよいかもしれません。
「今日は16時から17時まで1時間漢字を練習する!」と、スケジュールを決めて実行するのも大切でしょう。しかし「覚える」ことにおいては、短いスパンで繰り返したほうが定着しやすいと長田先生は仰います。
長田先生
気合を入れて1時間まるまる漢字練習!よりは、10分×6セットと決めて暗記したほうが圧倒的に定着しやすいと思います。漢字を覚えるときに限らず、これは暗記全般に言えることです。
セットの間は1時間など、ある程度の間隔を空けるとよいですよ。
机に向かうのが苦手な子でも、10分だけなら頑張れそうですよね。初めは毎日10分×1セット、来週は10分×2セットと、子どものペースに合わせて徐々にハードルを上げていけば、勉強の習慣も身につきそうです。
最近はメールでのやり取りが主流になり、字を書く機会が減りましたよね。書類や手紙を書いていて、漢字が思い出せず検索してしまうママ・パパも多いのではないでしょうか。
子どもの漢字練習も同じで、普段から積極的に書いていないと、いつまでたっても覚えられないそうです。
長田先生
これは僕の経験ですが「漢字を覚えるのが苦手」という子を見ていると、普段の生活でも漢字で書けるものをひらがなでササッと書く子が多いのです。たしかに、画数の多い漢字で書くよりもひらがなで書いたほうが楽なので、合理的な判断かもしれません。
しかし、ひらがなで書く習慣は漢字を覚えるのを妨げてしまいます。面倒でもできるだけ漢字を使う癖を身につけておきましょう!
漢字を学ぶコツは分かっても、なかにはやる気が起こらない子もいるでしょう。子どものやる気を起こさせるためにママ・パパはどうしたらよいか、長田先生にアドバイスをいただきました!
長田先生
まずは漢字を使ったり漢字を書けたりするとよいことがある、とお子さまに思わせてあげることが大切です。
たとえば自分の名前を漢字で書けるようになったら褒めてあげたり、きちんと書けているのを見たら「この漢字を知っているなんてすごいね!」と声をかけてあげたりするとよいと思います。
ママ・パパに褒められたら嬉しくなって、子どもも「もっと書いて褒めてもらいたい!」と思うかもしれません。そうなれば、漢字練習にもさらに前向きに取り組めるでしょう。
間違った書き方をしているとすぐに口を出してしまったり、厳しく採点してしまったりするかもしれませんが、まずは子どもの頑張りをよく見て声かけをしていくことが、ママ・パパの役割と言えそうですね。
長田先生
ママ・パパは、ぜひお子さんが漢字に対してプラスのイメージを持てるような声かけをなさってくださいね。
漢字を覚えるときは、一気に詰め込まず少しずつ何度も繰り返すことがカギです。たくさん書いたり長時間続けたりすることにはこだわらず、まずは子どものペースに合わせて継続することを目標にしてみてはいかがでしょうか。
そして子どものやる気の原動力になるのは、やはりママ・パパによる声かけ!自ら机に向かったり昨日より丁寧に書けていたり、小さな頑張りを見つけた日はたくさん褒めてあげてくださいね。
今回、取材にご協力いただいた『桜教室』 の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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