昔から女の子に人気の高い習い事といえば、バレエですよね。親御さんのなかにも、子どもにバレエを習わせたいと考えていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。じつはバレエを習わせることはお子さんの体だけでなく、精神面にもよい効果をたくさんもたらしてくれるのだとか。今回SUKU×SUKU(スクスク)が紹介するのは、埼玉県武蔵浦和・浦和にある『Ballet Studio Miyu』代表・片山実優さんのブログ。片山先生はブログのなかで、バレエを習うことで得られる精神面でのメリットを4つ紹介されています。
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目次
子どもから大人まで、人気のある習い事・バレエ。常に美しい姿勢を保つことを意識しなければならないため、日常生活でも自然と姿勢がよくなるという嬉しい効果があります。他にも体が柔らかくなったり、インナーマッスルが鍛えられることで怪我をしにくくなるのだとか。
小さな子どものうちから習わせてあげることで、その効果はさらに大きくなるとも言われています。まさに体によいことづくめで高い人気にも頷けますが、じつは精神面でも大きなメリットをもたらしてくれるのだといいます。
まず1つめのメリットは「集中力の持続」だといいます。片山先生曰く、バレエのレッスン時間は教室ごとに細かく違いはあるものの、一般的には1時間~1時間半ほどなのだとか。
片山先生
まずバーレッスンという壁に付いてるバーを持って、主に足の動きの基礎練習から始まります。
専門用語になりますが、プリエから始まり、タンジュ、ジュッテ、ロンドジャンブアテール……と、順番ごとに短い振りを先生が与えて、生徒はそれを覚えて音と一緒に練習をします。
まず振りを覚えるところから始まり、次に注意することも2点〜4点ほどあるので、それを同時進行で踊りながら考える必要があります。
もちろん内容はクラスの年齢に応じて変わってくるため、エクササイズも比較的簡単な基礎の動きから高度な動きまであるそうですが、一つひとつの短い動きのなかで二つ三つと考えなければならないことがあるため、とても頭を使うのだそう。
合間に休憩時間を挟むとしても、これを1時間~1時間半やり続けるとなると、かなりの集中力が必要となります。そのため、バレエのレッスンを通して自然と集中力が身についていくのだといいます。
片山先生
またリラックスするときと、キリッとしなくてはいけないときの気持ちのメリハリも生まれますよ。
「学校の授業で集中力が続かない」というお子さんも少なくないといいます。バレエで集中力とメリハリを身につけることは、学校生活にも役立ちそうですね!
バレエというと個人によるものと思われる方も多いかもしれませんが、じつはバレエ演技は片山先生曰く、集団行動が主体となっているのだそう。
片山先生
意外と思われる方も多いと思いますが、たとえば「白鳥の湖」で主役の白鳥の周りで踊っている大勢の白鳥たちをご存じですか?
彼女たちは「コールド・バレエ」と呼ばれていて日本語では「群舞」といいます。
コールドは一糸乱れぬ形で大勢で踊ります。彼女たちがいるから主役も主役として成り立ち、また物語に情景が生まれ、より深くなるのです。
レッスンでも「一糸乱れぬ」というほどではありませんが、一つの振りをみんなで踊ることはある種のコールド、集団行動の協調性が生まれます。
片山先生は協調性について「先生が細かく教えるのではなく、バレエのレッスンのなかで子どもたちが自然と学んでいけるような流れになっている」のだとブログのなかで仰っています。
片山先生は、実際にバレエのレッスンを通して自立心を身につけたという、ある生徒のお話をブログのなかで紹介されています。
片山先生
一人、私が教えているなかで印象的な子がいました。レッスンで私がある生徒に踊りの注意をしたとき、隣で聞いていたその子が突然はっきりとした口調で「言われたことを確認しながらやるといいよ!そうしたら覚えるから!」と、隣の子にアドバイスをしたのです。
ちなみに小学校一年生の発言です。その子の最初の印象は「おとなしい子」そのものでした。実際物静かで、私がみんなに意見を聞いたりしても自信がなさそうな、居心地が悪そうな表情でレッスンを受けていました。
しかし発表会に参加するため、4カ月間厳しい練習をしていたとき……。
最初のうちは緊張で顔が強張ったまま踊っていたのですが、ある時期を境に笑顔で踊るようになり、口調もハキハキとし、自分から進んで物事に取り組むようになりました。きっと踊る楽しさを見いだしたんでしょうね!
「言われたことを確認しながらやって覚えるとよい」まるで、大人のようなしっかりとしたアドバイスですよね。片山先生がこの生徒に最初に抱かれていたという「おとなしく物静かな子」というイメージから、まったく想像がつきません。この小学一年生とは思えない言葉に、片山先生もこのとき、思わず舌を巻いてしまったといいます。
片山先生の教室では、この生徒の他にもレッスンで周りのお友達と切磋琢磨することで「上手になりたい!」「もっと踊れるようになりたい!」と感じて、自然と自立心が芽生えていったお子さんが多くいらっしゃるのだそう。
片山先生
先生に与えられた注意(課題)を自分の中でどうこなし消化するかを、子どもなりに一生懸命考えるプロセスが、自立心を芽生えさせるのです。
またレッスン中はお母さんと離れた場所にいるため「自分がしっかりしなきゃ!」という気持ちになることも、自立心を芽生えさせる要因となっているのだそうですよ。
小さなお子さんのなかには「恥ずかしくて自分から進んで挨拶ができない」という子も多いでしょう。ですが親御さんとしては「元気よく先生やお友達に挨拶してくれる子どもに育ってほしい」と感じていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
バレエを習うことで、お子さんが挨拶できるようになれば、とても嬉しいですよね。
片山先生
私のレッスンでは、
・スタジオに来たら「おはようございます」
・レッスンを始める前は「よろしくお願いします」
・終わったあとは「ありがとうございました」
・スタジオから出るときも「ありがとうございました」
と、必ず言う習慣があります。
挨拶が習慣化された環境に身を置くことで、恥ずかしがりやなお子さんも自然と自ら挨拶できるようになりそうですね。
さらに片山先生は「自分の意見をはっきりと相手に伝える力」も大切だと仰っています。片山先生はこの力を育てるために、小学校低学年向けのレッスンのなかで、次のように指導をされているのだそう。
片山先生
レッスンではいつも始めに、先生に指された子がみんなの前で注意する点を三つ発表します。そうすることで、みんなのなかに共通の注意が生まれ、先生に言われる前に課題が立てられるので、直そうという意思がより強く生まれます。
また他にも、グループ分けをして片方がもう片方の踊りを見て「よかった点・よくなかった点」を相手に伝える、という取り組みも行っています。
子どもは大人と違って、よくなかった点もはっきりと伝えられるんですよね。その姿に、先生が逆に学んでしまったり!お互いに刺激を受けられるって、よいですね。
このようなレッスンを通して「自分の意見をはっきりと相手に伝える力」が子どもたちのなかに育っていくのですね。こうした力は学校生活はもちろん社会においても必要とされる部分ですし、子どものうちから養っていけるとよいですね。
バレエを習うことで柔軟性や体幹のほか、精神面においても集中力や協調性、自立心など、さまざまな力を育ててくれるのですね。
教室には、初めはおとなしくて引っ込み思案だった……というタイプのお子さんもたくさんおられるのだそう。「うちの子どもはバレエに向いているのかな」と迷っていらっしゃる親御さんも、思い切ってバレエを習わせてあげることで、お子さんの思わぬ成長が見られるかもしれませんよ。
今回、取材にご協力いただいた『Ballet Studio Miyu』の詳細は以下のリンクからご覧ください。
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